帚木蓬生のレビュー一覧
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本意なく従軍、あるいは被災地に赴き、充分な物資なくもどかしさを感じる。15の短編は全て「私」の一人称で冷静に語られ、ノンフィクションのような錯覚を覚える。14.7.19Posted by ブクログ
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ドイツ物だからなぁ・・・私の採点は甘い!だなんて思わないでくださいまし~。
本当に感動しました! 上・下巻に分かれているものの、あっという間に読むことができますよん。
戦争中のドイツの残虐な行為についても書かれていますし、それに対抗しようとしていたアンダーグラウンド組織のこともでてきます。もう涙・涙...続きを読むPosted by ブクログ -
HIV感染者とエイズ患者の違いを知らずにいました。援助することは大事だけれど、その結果に思いを寄せることも大事なんですね。さらに 国の施策を盲信しないことも必要だと思いました。疑問に思ったら追求するエネルギーを持っていたいものです。Posted by ブクログ
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小説でありながら実録のような重みがあり、続けて二度読みしてしまうほど、記憶に留めておきたい作品となった。
一兵卒として軍に徴集される立場と違って、最初から恵まれた立場にあるが、終戦間近には国内の陸軍軍医学校でコウリャン飯が食べられていたなど、知らなかった事が多い。
戦地での食糧不足、医薬品不足...続きを読むPosted by ブクログ -
第二次世界大戦(日中戦争・太平洋戦争)を題材とした戦記ものは多々あるが、軍医という視点からのものは珍しいように思う。
各編すべて一人称の「私」で記述されているためか、フィクションのはずなのにノンフィクションの手記を読んでいるかのようなリアリティがある。そこには、あの時代を確かに生き抜いた人の息吹が感...続きを読むPosted by ブクログ -
ノーベル賞、栄光に輝く受賞者達の後ろには多くの研究者達がいる。けれど、こうまでして賞を取ろうとする人はいないだろうと思うのだけれど‥。
悔しいと思っている人は沢山いるんでしょうねPosted by ブクログ -
戦火の中で非業の死を遂げた人々、絶望的状況の中でおのれの職務を全うした人々がいたことを改めて胸に刻むための一冊である。しかしながらユーモアやスリルもきちんと描かれていて小説としてたいへん面白いのだ。Posted by ブクログ
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天才産婦人科医、岸川。
胎児から取り出した脳や卵巣を使っての移植手術、またファームにて人工的にエンブリオを作り出し、臓器培養も手がけている。
そして次に行っているのは男性の妊娠。
次巻に続く。Posted by ブクログ -
下巻では、帰国し、妻子と再会し、そして戦犯として逃亡する姿が描かれる。上巻がある意味ハードボイルド的な部分もあったのに対し、下巻は情緒的なところが大きい。特に、妻とのさまざまなやり取りは涙を誘う。
舞台は全然違うが加賀乙彦の「湿原」を思い起こさせた重厚な傑作。Posted by ブクログ -
天然痘ウィルスを使った黒人撲滅無差別テロ事件。
天然痘ウィルスを国外に持ち出し、感染を防げるか!?というストーリー。
2作目よりも私は1作目のほうが好きでした。Posted by ブクログ -
ギャンブルはこれまで一度もやったことはありませんが、ネットや音楽に依存しがちな自分にも役立つかもしれないと思い、手に取った本。
第一章はギャンブル依存症の大まかな説明である。『007』シリーズのイアン・フレミングの「ギャンブルに絶対勝つ方法はただ一つ、イカサマをすることである」という言葉を引用...続きを読むPosted by ブクログ