帚木蓬生のレビュー一覧
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「アフリカの蹄」の続編。
作者が本当の医師だけあって、医術に関連する表現が丁寧に書かれていることで、作品に重厚さを出している。
前作がNHKでドラマ化されたので、ぜひともこちらもドラマ化してもらいたい。
ラスト、バスの中で読んでいて号泣。Posted by ブクログ -
これはNHKのドラマがやってるので読んでみたけど
人種差別もここまでくると地獄だよ
そこまで肌の色にこだわる精神はわかんないけど絶対、人種差別っていうものはどこの国にもあることだしのめり込めた
いや、この作品フィクションだけど
すっごい考えさせられたPosted by ブクログ -
棹銅を作り、都へ行き大仏を作った国人を初めとする奈良時代の人足の物語。もうほとんど語り手・国人と同じ視線で、朝から晩まで働き、山草木を愛で、字を覚え宇宙の広がりを感じてることが出来た。聖武天皇ではなく人足何十万人の労働で大仏は出来た。この小説を読まなければそう思うこともできなかったでしょう。Posted by ブクログ
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アパルトヘイト解放後もなお残る黒人差別をモチーフに描き上げられたサスペンス。フィクションとしてだけでなく、社会派小説としてもとても勉強になった。確かNHKで特番ドラマ(主人公は大沢たかお)になったはずなのだが、後編を見逃してしまった。再放送してくれないかなぁ。Posted by ブクログ
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ドイツ物だからなぁ・・・manaの採点は甘い!だなんて思わないでくださいまし〜。本当に感動しました! 上・下巻に分かれているものの、あっという間に読むことができますよん。戦争中のドイツの残虐な行為についても書かれていますし、それに対抗しようとしていたアンダーグラウンド組織のこともでてきます。もう涙・...続きを読むPosted by ブクログ
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閉鎖病棟に入院となれば「精神病の患者」とひとくくりにされがちですが、当たり前にひとりひとりの人生があり、喜怒哀楽もあるし、他人を思い遣ったり幸せを願ったり。そんな事に気付かされる小説でした。Posted by ブクログ
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新人ナースの主人公が自分が務める病院の謎を暴いていく。臓器移植のための隠された施設など見つけていく過程はどきどきする。後半の急速に問題解決していくところは、それまでじっくり丁寧に描かれていたのにちょっとついていけなかったけど。作品としては面白く楽しめた。Posted by ブクログ
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ネガティブケイパビリティ。宙ぶらりんにも耐えうる力。耐えうる先にあるものが何か少しでも光が見えていることがあるから耐えられるのか。物事の本質をとらえ、今何が大事かじっくり耐えて考えていくことがもとめられるPosted by ブクログ
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一つで二度味わえる小説。紫式部物語を読む中で作中で書かれる源氏物語を読んでいることになる。香子(かおるこ)は父から「香子(きょうこ)、今日からそなたのことを、かおること呼ぶことに決めた」と言われた。女子にしておくのは惜しい。男子であればこの堤第を再興してくれるだろう。誰でもが認めるひとかどの人物にな...続きを読むPosted by ブクログ