帚木蓬生のレビュー一覧
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閉鎖病棟に入院となれば「精神病の患者」とひとくくりにされがちですが、当たり前にひとりひとりの人生があり、喜怒哀楽もあるし、他人を思い遣ったり幸せを願ったり。そんな事に気付かされる小説でした。Posted by ブクログ
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新人ナースの主人公が自分が務める病院の謎を暴いていく。臓器移植のための隠された施設など見つけていく過程はどきどきする。後半の急速に問題解決していくところは、それまでじっくり丁寧に描かれていたのにちょっとついていけなかったけど。作品としては面白く楽しめた。Posted by ブクログ
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ネガティブケイパビリティ。宙ぶらりんにも耐えうる力。耐えうる先にあるものが何か少しでも光が見えていることがあるから耐えられるのか。物事の本質をとらえ、今何が大事かじっくり耐えて考えていくことがもとめられるPosted by ブクログ
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一つで二度味わえる小説。紫式部物語を読む中で作中で書かれる源氏物語を読んでいることになる。香子(かおるこ)は父から「香子(きょうこ)、今日からそなたのことを、かおること呼ぶことに決めた」と言われた。女子にしておくのは惜しい。男子であればこの堤第を再興してくれるだろう。誰でもが認めるひとかどの人物にな...続きを読むPosted by ブクログ
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2024.4.17
大河ドラマの紫式部(まひろ)とはまた違った紫式部(香子)が描かれています。紫式部の一生と源氏物語の現代語訳が交互に進んで行くので、源氏物語も読み返すことができます。それにしても、源氏物語の息詰まるような心理描写は素晴らしいと思いました。Posted by ブクログ -
タイトルである「ネガティブ・ケイパビリティ」とはなにか?それがまさに本書で著者が伝えたい事。「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」‥それは具体的にどんな能力なのか一緒に考えませんか?精神科医で、小説家でもある著者は古今東西の医学書や文学作品、又実体験など様々な例を挙げ問い...続きを読むPosted by ブクログ
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医学的知見に基づいた解説付きのスクラップブックといったところか。
当時の情報はなんといっても新聞、雑誌によるものが最も量が多く信頼性もあったということがよく分かる。
もしこれが現代であれば、教壇発信のフェイクも含め虚実入り交じった情報でここまで整理はできないだろう。Posted by ブクログ -
物事は白黒つけなきゃいけないと思い込んでいたけど、そうではないらしい。むしろグレーにしておくことがよい結果を生むこともある。「なんとかなるさ」の精神でとりあえず凌いでいればなんとかなる。有耶無耶にするとか適当にするとかでいいと知って、気持ちが少し楽になった。「どうしようもないことは放置でいい」ってと...続きを読むPosted by ブクログ
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結果が何か出ないとやっぱりモヤモヤするし嫌なもんだけど、考えてみれば世の中は一人で生きているわけではないのだから、どっちつかずみたいな状況はいくらでもある。今の自分は正にそういう状態なので、まぁ、必ずしも1日も早く解決したいわけでもないのだけれど、こういう、共感というのとはちょっと違うようにも思うの...続きを読むPosted by ブクログ
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生殖医療はどこまで医学、科学が介入してよいものか。
自分の邪魔をするものには容赦がない岸川には、恐怖さえ感じる。
だが、いつか未来では本当に起こり得るような気がして興味深い。Posted by ブクログ -
最後の最後でそういうことか
行ってよかった
わかってよかった
フォアに行きたくなった
40年以上前に書かれた本作が現代のcovid19に大きく関わりがあるように思える
昔から言われていたことが現実化。。?
なわけないかPosted by ブクログ -
家族や世間から疎まれ隔絶され、病院の中に“閉鎖”された患者同士の、日常でのささやかなやりとりや、季節の移ろいを感じる行事。様々な出会いや別れの中で育まれるのは、家族と同じくらいに確かな絆だと感じた。
誰かの生きる支えになっているPosted by ブクログ -
ユリイカのヤマシタトモコ特集で、桜庭一樹が『違国日記』を評するために「ネガティブ・ケイパビリティ」という概念を援用していたので、この本に興味を持った。
「不確かさの中で事態や状況をもちこたえ、不思議さや疑いの中にいる能力」を指すネガティブ・ケイパビリティ。
ここ1年、学問、就職、人間関係全てにお...続きを読むPosted by ブクログ