ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった……。彼を犯行へと駆り立てたものは何か? その理由を知る者たちは――。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。
アプリ試し読みはこちら
「閉鎖病棟 それぞれの朝」
2019年11月1日~ 出演:笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ好きな系統の本だった。哀しくて温かい群像劇にはこのまま終わらないで欲しいと思ったし、最後の法廷での「退院したよ!」に胸熱だったし、いつかまた読み返してチュウさんや秀丸さん、昭八ちゃんに会いたいと思ったので、文句なく星5つ! クロちゃんの自死の心理が丁寧な描写で描かれていたのが、秀丸さん...続きを読むが事件を起こすための心理経過の伏線描写になっていたりして、前半の「病棟の日常風景」が組み上げられて後半のドラマにクローズアップされていく感じ。良かった。 戦時中の話も絡む時代性や、九州の言葉がガッツリ出てくる地域性なんかもとても味わい深い。 この精神病院での何十年にも及ぶ生活を送る人々のコミュニティは社会から隔離・閉鎖された時空間で、ホロスコープでいう12ハウス。 「患者はもう、どんな人間にもなれない。(中略)そこではもう以前の職業も人柄も好みも、一切合切が問われない。骸骨と同じだ。」 そこから、チュウさんは退院というプロセスを経て、1ハウスの自分自身を生きるシャバに飛び込んで(戻るというよりも新たなチャレンジとして)行ったんだな。 「すべてを自分の意志で自由に決定できる。それこそが病院の中にいる患者との決定的な違いだ。」 中学生の身に余る多難を経験した島崎さんが未来に向かって歩み出している終わり方も、こちらの心まで希望に照らされるようで良かった。
10年ぶりの再読。 内容はほとんど覚えておらず、登場人物にすっかり感情移入してしまって、辛くて悲しくて、それでも希望も感じられる素晴らしい作品だった。 後半、秀丸さんからの手紙以降は涙が止まらなかった。 精神疾患のある人がもし身近にいたら、正直少し怖いとか、距離を取りたいと思ってしまう気持ちはある...続きを読む。 けれど、精神疾患の人イコール悪では決してなくて、皆それぞれ懸命に生きているのだということが、読んでいてとてもよく伝わってくる。 精神科医だからこそ描ける視点で、患者にとっての幸せとは何かを考えさせられる作品だった。
Audible !! 25年振りの再読! 当時の記憶は重めだけど良い話しだったな〜程度でした。読み返してみて、、うん、重いけど良い話しだった!成長してね〜(-_-; ◆2行概要 精神科病棟のお話で、一人一人の生い立ちをとても丁寧に描写されていました。 ◆感想 精神病患者は何をするか分からない危...続きを読むない人にみられがちってのは昔から言われていることだけど、今でもだな〜って感じました。 穏やかな人もいれば、怒りやすい人もいる。そんな当たり前のことに気づけない。 そんな社会だから一時的に休む場所のはずが、ずっといすわってしまう人も多いのかなと。 ただ、病院に限らず、皆んな何かしらのコミュニティに属してて、一括りにされてる面はあるなぁと思った。その中にいるのは楽なんだけど、日々流されていく感がある的な。 まぁそんな日々が幸せなのかもだけど、、 一つのコミュニティだけだと周りが見えなくなるし、その一つに合わないと逃げ場が無くなるから複数持って一人の時間も大切にってことかな。 等々、色々と考えさせられたけど最後はとても素敵な結末で、新しい一歩を踏み出したくなるそんな読後感でした。
自分も精神疾患を持っていて、精神科のデイケアとか閉鎖病棟とか実際に訪れたことがあって、その時のことをさまざまと思い出した。何度も読みたい作品
映画の原作だと知り購入。 ただ思っていた時代背景などが違う上に、精神疾患に対して理解がない時代でもあり、言葉に戸惑って、読むのを辞めようかと思ってしまった。 でも山本周五郎賞を受賞しているとあったので、最後まで読み進めてみた。 精神疾患に理解が得られない時代。 常識から外れると、おかしい、とされる...続きを読む時代。 個性だと認めてもらうことはもちろんなく、家族からさえ疎まれる人たち。 だけど、純粋に人を想いやれるのは、常識内にいるとされる人ではなく、この病棟にいる人たちではないのかな?と思ってしまう。 現代で心を病む人は増えていると聞く。 生きる意味を探している人も多い。 弱くても、存在が薄くても、常識的でなくても、お互いに支えあえる存在があれば、生きる意味も生まれる気がした。 読み進めて良かったと思う。
誰一人として見捨ててない小説 変に気取らずありのままを書いているから、その分感動できる 名作かどうかはわからないが、自分にはバリ刺さった
感動
閉鎖病棟に居る患者たちの互いを思いやる気持ちの美しさに感動しました
つまらなすぎて途中で読むのをやめようかと思ったが、最後の方は涙が止まらず、読んどいてよかった。精神病院というとなんだか不気味なイメージがあるけど、人間なんだよ。そうなりたくてなった人達ではなく、生まれ持ったものや社会やそうさせたものなんだ。そして精神病院の中でもいろんな人間関係はあるのだなと改めて思...続きを読むう。 島崎さんの原因を勝手に決めつけていた自分に大反省。そして法廷でのちゅうさんの言葉には心を打たれ、警察の都合のよさには怒り心頭。みんな仲良く助け合って生きていってほしいと切に願います。
精神病患者の聖人君子すぎるキャラクターや、作品全体の謎として性加害が扱われることの危うさなど、気になるところはあるが、惹き込まれる文章。
1995年第8回山本周五郎賞受賞作 帚木氏は、小説家で精神科医でもあります 精神病院の施錠を必要とする病棟 その中で今を生きる患者達を淡々と描きます 患者達それぞれに過去があり、家族と過ごしたこともある そこから切り離された日常を寄り添いながら生きている彼らにも 感情があり希望がある 病院の内側か...続きを読むら語られていきます 山本周五郎の「季節のない街」を 思い出しながら読みました 語り口、社会から取り残されたような世界観 山本周五郎賞に相応しい作品でした しかーし、面白く読み切れるかというとちょっと辛いんですね 患者の群像劇(正しいわからないけど)で、 それぞれの病気と性格を把握していくのが ちょっと大変かも ラストの患者だった人達の自分の意思を伝え始めるシーンはとても良いです
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
閉鎖病棟
新刊情報をお知らせします。
帚木蓬生
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力
ほんとうの会議 ネガティブ・ケイパビリティ実践法
アフリカの蹄
アフリカの瞳
安楽病棟
生きる力 森田正馬の15の提言
インターセックス
移された顔
「帚木蓬生」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲閉鎖病棟 ページトップヘ