蠅の帝国―軍医たちの黙示録―

蠅の帝国―軍医たちの黙示録―

869円 (税込)

4pt

日本占領下の東南アジアに、B29の大空襲を受けた東京に、原爆投下直後の広島に、そしてソ連軍が怒濤のように押し寄せる満州や樺太の地に、医師たちの姿があった。国家に総動員された彼らは、食料や医薬品が欠乏する過酷な状況下で、陸海軍将兵や民間人への医療活動を懸命に続けていた。二十年の歳月をかけ、世に送り出された、帚木蓬生のライフ・ワーク。日本医療小説大賞受賞作。

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  • 蠅の帝国―軍医たちの黙示録―
    869円 (税込)
    日本占領下の東南アジアに、B29の大空襲を受けた東京に、原爆投下直後の広島に、そしてソ連軍が怒濤のように押し寄せる満州や樺太の地に、医師たちの姿があった。国家に総動員された彼らは、食料や医薬品が欠乏する過酷な状況下で、陸海軍将兵や民間人への医療活動を懸命に続けていた。二十年の歳月をかけ、世に送り出された、帚木蓬生のライフ・ワーク。日本医療小説大賞受賞作。
  • 蛍の航跡―軍医たちの黙示録―
    1,089円 (税込)
    インパール作戦下、抗命によって師団長職を解かれた中将の精神鑑定を行う医師。祖国を遠く離れたシベリアやスマトラ島で、敗戦後を生き抜いた医師。満州からアジア全域、灼熱の太平洋の島々まで、陸海軍将兵あるところ、かならず軍医たちは存在した。十五名の目に映った戦争、そして生命の実相とは? 『蠅の帝国』と共に日本医療小説大賞を受けた著者のライフ・ワーク、完結篇。

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蠅の帝国―軍医たちの黙示録― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年03月19日

    ふと、本屋さんの本棚で見つけた。
    最初見つけたときは、またどうせ、ありきたりの体験談手記じゃいやだなぁと思って手に取ることもせず。
    これを世間では食わず嫌いという。

    いやはやふと思い立って急に買って、でもしばらく放置。
    そしてある日、急に読みたくなって読んだわけだが、よかった。読んでよかった、買っ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年03月16日

    こんなに信頼できない『小説』があるとは。
    どう見ても『事実』、
    どう見ても『歴史』、
    どう見ても『人生』。

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    Posted by ブクログ 2014年07月19日

    本意なく従軍、あるいは被災地に赴き、充分な物資なくもどかしさを感じる。15の短編は全て「私」の一人称で冷静に語られ、ノンフィクションのような錯覚を覚える。14.7.19

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    Posted by ブクログ 2014年01月08日

    第二次世界大戦(日中戦争・太平洋戦争)を題材とした戦記ものは多々あるが、軍医という視点からのものは珍しいように思う。
    各編すべて一人称の「私」で記述されているためか、フィクションのはずなのにノンフィクションの手記を読んでいるかのようなリアリティがある。そこには、あの時代を確かに生き抜いた人の息吹が感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月02日

    戦火の中で非業の死を遂げた人々、絶望的状況の中でおのれの職務を全うした人々がいたことを改めて胸に刻むための一冊である。しかしながらユーモアやスリルもきちんと描かれていて小説としてたいへん面白いのだ。

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    Posted by ブクログ 2018年09月01日

    第二次大戦で軍医として関わった人たちの短編集。
    内地勤務だった人もいれば前線に近い外地での救命活動に携わった人、のんびりとした環境で終戦を迎えた人もいれば、やっとの思いで内地に帰り着いた人もいる。
    そして軍医ならではなのは、やはり命を救う、病気を治すことに使命感を感じ務めを全うする姿勢だと思う。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月29日

    戦争とは、人が死ぬこと。人を殺すこと。

    死というものと最も向き合わなければいけない軍医。
    医師としての無力感と、駒として戦争という場面に巻き込まれてしまうことに対する不条理さ。
    数々の軍医の物語は、個人という存在にとって戦争がどれだけ無意味かということを生々しくあぶりだす。

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    Posted by ブクログ 2015年04月02日

    参考図書に圧巻。
    医者である著者にしか書けない小説の形をとった短編のノンフィクション作品。
    本来は戦場に行かなくてもいいはずのエリートたる医者や医学生を動員をせざるをえない太平洋戦争が、総力戦だったのだと再確認。

    見所は、376ページの出征する医学生に訓示をするシーン

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    Posted by ブクログ 2014年01月26日

    15人の軍医達の、軍医になるまで・軍医としての行動・軍医で無くなってからの事などなどが淡々と語られる。医学の道を志した彼らが図らずも或いは希望して軍医という道を歩き始めた時先が見えていた人は殆ど居なかったのではないか。その時々の状況に応じて精一杯の事をして行く彼らに人としての基本のようなものを感じる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月19日

    東京、広島、沖縄、満州、シベリアなど戦地で生きた軍医たちの短編集。
    敵国からの攻撃、それに恐怖する描写は顔をしかめてしまうほど。この感情のみで戦争に反対する理由が成り立つのではないかと思う。

    興味が引かれたのは、徴兵試験を行う軍医の話。最初の短編が戦地での生き死にを描いていただけに、印象が強い。お...続きを読む

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