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Posted by ブクログ
蠅の帝国の2冊目。
開戦時に「負けるね」という連隊長があんまりにインパクトがあって、現場はそんなもんだったかーと思った。
まぁそれが主題じゃない。
この本は、ジャングルの中を彷徨するイメージが強い。
阿部昭風に言えば、「戦中派の帰ってきた人たち」の声は、こうして話してくれれば掘り起こすことができるけれど、その背後には語ってくれない人々の無数の戦争が埋もれている。
そして帰ってこられなかった無数の人びとの声もまた、埋もれている。
これらは掘り起こす事も出きず、知らない私たちが想像すれば、変質し、化け物になる。
…形にしても化け物になるけれど。
こういう本は、何も考えず、何も探らず、そのまままっさらな気持ちで読むほうがいい。
自分は軍医で、手には薬も機材も何もなくて、でもけが人病人は目の前に横たわっている。
さぁ、どうする?
読み終えた私にあったのは、声なき慟哭だけだった…。
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