ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
北海道天塩山麓の開拓村を突然恐怖の渦に巻込んだ一頭の羆の出現! 日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起った。冬眠の時期を逸した羆が、わずか2日間に6人の男女を殺害したのである。鮮血に染まる雪、羆を潜める闇、人骨を齧る不気味な音……。自然の猛威の前で、なす術のない人間たちと、ただ一人沈着に羆と対決する老練な猟師の姿を浮彫りにする、ドキュメンタリー長編。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
とにかく怖い
いや、なにがコワいって表紙のクマがこれでもかってくらいコワいんですけど、読んだら中身はもっと怖かった。 大正時代の北海道開拓民の山村を巨大な羆が襲い6人惨殺...という実話を基にした小説だが、前半はエイリアン並みの、姿の見えない巨大羆と、その陰惨な襲撃シーンに恐怖する。 一転して後半は、羆を...続きを読む恐れる村人たちの緻密な心理と、羆を追い詰める老マタギのハードボイルドな描写に一喜一憂しながら読み進めることになる。 Wikipediaで「三毛別羆事件」を参照すれば分かるが、ストーリーはほぼ実話。そこに、迫真の心理描写を加えたのがこの小説のすばらしいところだろう。まちがいなく傑作だ。
Posted by ブクログ
今から110年前北海道の山村でおきた日本史上最悪の熊害とも呼ばれる三毛別羆事件を題材にとった、ほぼほぼドキュメンタリーといって差し支えない緻密な取材に基づいて書かれた小説。度重なる水害から故郷を捨て北海道への入植を決意した東北の一村落が、苦心しながら荒地を開墾しようやく収穫を得られるようになったら今...続きを読む度はイナゴの襲来を受けすべてを失い、より山奥の未開の地に辿りつく。六線沢と呼ばれたここでも苦難の末やっとささやかな日々の暮らしを手に入れることができたのだが、数年たったある冬に冬眠しそこなった身の丈約3メートル体重約300キロの巨大羆の襲撃を受け7人が殺害(うち1名は胎児)され3人が重傷を受けてしまう。真っ暗闇の山奥の羆のテリトリーに村落を開いた村人たちの、想像を超えるような恐怖の感情に絶句し、自然の猛威に為す術もなかったわれわれの先人たちの苦闘に頭があがらない。六線沢と隣村の三毛別村の人々は集落を放棄し、警察署の指揮する200名からの救援隊の動員を経ながら退治されるまでの一部始終が描かれる。文章は情緒を排し時々刻々の人々の行動とその際のそこにいた人々の様々な波打つ感情の起伏を淡々と簡潔に記していくだけだが、それがリアルで迫真に迫ってくる。救援隊に向ける期待と失望の末、すべてを託されたのが酒乱で粗暴で忌み嫌われた一人の老猟師で、彼と羆が対決する終盤は盛り上げようというような筆致はまったくなく淡々としたものなのだが、緊張感が半端なくまったく目が離せなかった。書籍の装丁は文庫化や新装すると変更されることが多々あるけど、現在の装丁はこれを超えるものは恐らくできないように思うほどパーフェクト。
小学3年生の時総合の授業ではありましたが、 先生がこの本を読みその時間でこの話しをしてくれました。 先生は劇団経験者で迫真の演技や語りで身一つで表現しました。休み時間に入りましたが生徒みんながその起こった出来事に引き込まれて話しを続けて欲しいと先生に訴え続けて貰いました。 今は28歳でずっと覚えてお...続きを読むります。 当時の友人もその事を覚えております。 この本を読み 道民であるため北海道一周も兼ねその跡地に行かなねばと感じます。
羆こわ。 人間食べる音が聞こえてきそうよ。 シーンとした雪の降る超山間部。 電気もない… 食われる側になる恐ろしさが、たまらなくこわい。
ヒグマによって、2日間で6名もの方が殺害された実話を元にした話。自然に生きるヒグマにとって、我々人間は単なる『餌』でしかない。 『人間と自然の共存』この言葉は、自然の厳しさを知った上で語られるべきである。
舞台は真冬の北海道、山奥の民家でメリメリと人骨を貪る音が響く。 人間、それも女の味を覚えた巨大熊。 捕縛に向かった軍隊ですら一目見ることなく食い荒らされる始末。 ただ1人老猟師が静かに迎え撃つ。視覚、嗅覚、聴覚、経験をフルに使った銃弾一発に込める緊張感がたまらない。 これがノンフェクションだから...続きを読む恐ろしい。 読み進めると、吐く息が白く、本を読む手が冷たくなってくる、、現実と区別ができなくなるほど入り込めるリアルな背景描写。
これが実際に起きた事件だと思うと身震いする。 熊は好きな動物だけど、リアルで出会いたくない。 ヒグマをあなどってはいけない。もちろん、他の野生動物も同じ。 近所に熊が出没しませんように。
小説でここまで恐怖を味わえるかと衝撃を受けました。どのパニック映画よりもよっぽど恐い。展開だけでなく、集団になった時に強くなったと錯覚する人間の心理なども無駄なく描写されていて面白かったです。
羆がヒグマと読むことを知った。 この事件については、ドキュメンタリーなんかで知っていたけど、映像を遥かに超える迫力が文章から伝わってきた。 一頭の熊に二百人もの人間がなす術もなく、一人の熊撃ちに託す、その辺の件は熱くさせられるものがあった。
これが、かの有名なあの事件。 怖い。熊ってプーさんのイメージで可愛い印象あるけど、可愛いなんて姿は全く皆無。 自然に近い環境って羨ましい思いもあるけど、危険とも隣り合わせなんだな。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
羆嵐
新刊情報をお知らせします。
吉村昭
フォロー機能について
高熱隧道
冷い夏、熱い夏
プリズンの満月
海馬(トド)
破獄
火の島
珊瑚
桜の実の熟する時(新潮文庫)
藤村詩集(新潮文庫)
千曲川のスケッチ(新潮文庫)
春(新潮文庫)
夜明け前 第二部(下)(新潮文...
破戒(新潮文庫)
春のこわいもの(新潮文庫)
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
尾道 神様の隠れ家レストラン
君のいちばんになれない私は
お稲荷様と私のほっこり日常レシ...
今日から、契約家族はじめます
この世界で僕だけが透明の色を知...
死にたがりの完全犯罪
「小説」無料一覧へ
1位
ラストライン
2位
合本 赤毛のアン・シリーズ 全...
3位
【合本版】世界99
4位
准教授・高槻彰良の推察
5位
合本 侠飯1~10
6位
吉川英治 電子全集
7位
国宝
「小説」ランキングの一覧へ
試し読み
暁の旅人
秋の街
味を追う旅
アメリカ彦蔵
一家の主
海の祭礼
海の史劇
「吉村昭」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
犯意
週刊文春ミステリーベスト10 20...
▲羆嵐 ページトップヘ