破獄

破獄

616円 (税込)

3pt

昭和11年青森刑務所脱獄。昭和17年秋田刑務所脱獄。昭和19年網走刑務所脱獄。昭和22年札幌刑務所脱獄。犯罪史上未曽有の四度の脱獄を実行した無期刑囚佐久間清太郎。その緻密な計画と大胆な行動力、超人的ともいえる手口を、戦中・戦後の混乱した時代背景に重ねて入念に追跡し、獄房で厳重な監視を受ける彼と、彼を閉じこめた男たちの息詰る闘いを描破した力編。読売文学賞受賞作。

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破獄 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月07日


    表題の通り、戦前から戦後にかけ4度の脱獄に成功した佐久間(仮称)を話の中心に据え、刑務所内の人間関係を丁寧に描写しているが、国内情勢・司法環境の遷移を緻密な調査をもとに数十年のスケールで厚みのある肉付けがされている。ドキュメンタリーとして非の打ち所ない読み応えある作品である一方、とにかく読み易さが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月06日

    白鳥由栄と思って、読み進めた。
    佐久間の人間性は特異かも知れないが、実はかなり今でも通じる人間の根底にあるものだと思う。
    脱獄させないために手錠足錠をとること人間らしく扱うことが、更正につながる。この考えは、教育界にもつながると思う。

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    Posted by ブクログ 2023年03月20日

    「吉村昭」の長編小説『破獄』を読みました。
    『新装版 逃亡』に続き、「吉村昭」作品です。

    -----story-------------
    驚くべき手口に、大胆な実行力で、四回の「脱獄」成功。 
    犯罪史上に残る無期刑囚を描いた「吉村」記録文学・畢生の大傑作。

    昭和11年青森刑務所脱獄。
    昭和17年...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月14日

    網走監獄で購入し、積読にしていたもの。ゴールデンカムイにハマった流れで読んでみると、みるみるうちに引き込まれた。
    Wikipediaで佐久間(白鳥)を調べても4回脱獄したことしか書かれていないが、本書のおかげで時代背景を事細かに知ることが出来た。まさか戦争真っ只中の出来事だったとは。

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    Posted by ブクログ 2022年05月11日

    想像していた以上に面白かった。
    最初は4回も脱獄だなんてどうやったのだろうという興味から読んでいたが、それ以外にも背景にあった戦争や食糧不足など当時の生活を沢山知ることが出来て満足だった。
    佐久間は体力も記憶力も計画性もあって、その能力を別のことに使えば良いのにと言うのはすごく思った。
    壁を何も道具...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月28日

     けっこう昔に読みました。細かいとこは覚えてません。

     読んでいると、主人公(さくま...?合ってるか地震がない)はけっこうえげつないことしているのに、なぜか嫌いになれず、逆に応援してしまっていた気がします。
     
     多分結局悪いのは戦争です。

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    Posted by ブクログ 2021年01月18日

    昭和11〜22年の間に東北・北海道の刑務所から4度の脱獄を果たした無期刑囚の大胆かつ緻密な計画とその超人的手口に肉薄描写した一冊。

    著者は昭和54年、元警察関係の要職にあった人から脱獄を繰り返した一人の男の話を聞き、関心を寄せる。取材を重ね膨大な資料を渉猟。それらを元に肉付けし、ノンフィクション仕...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月26日

    とってもおもしろい!
    脱獄ストーリー大好き・
    この本は今は亡き父のお気に入りの一冊でした
    3回は読み返してます

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    Posted by ブクログ 2020年05月10日

    1935年準強盗致死罪で無期懲役となった佐久間は、なんと4回も脱獄した。実在した脱獄王をモデルにした小説。

    物凄く面白かった。脱獄そのものだけじゃなく、戦前から戦後までの世相や、食糧事情、米軍指導下で進む行政などの「歴史」がとても興味深い。

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    Posted by ブクログ 2023年01月16日

    ノンフィクション作家の吉村昭氏の凝縮された文章は素晴らしい。刑務所を4回脱獄した男の昭和の実録。昭和11年青森、17年秋田、19年網走、22年札幌。戦前戦後の世相や社会不安を背景にその囚人佐久間清太郎の生き様を描く。

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