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十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は520名――。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に直面し、苦悩する。慟哭を刻む第三巻!
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Posted by ブクログ
ついに航空史上最悪のジャンボ機墜落事故が起こり、生存者の救助、墜落機の回収と事故原因の調査がはじまる。乗客乗務員、計524人のうち、生存者は4名、250名の死者が出た。被害者遺族への補償交渉、国民航空による説明、事故機を製造したボーイング社の対応。遺族をはじめとする、現場で亡くなった人々と向き合った...続きを読む人間と、そうでない人々との間の温度差に、40年経った今でも、読むと怒りを覚える。 この期に及んで、まだ体面を保つため、補償交渉に少しでも早く移ろうとする動きや、遺族間が団結することを避けようと、露骨に横の繋がりを切ろうとしてくる会社の動きは、今の感覚としては信じがたい。会社の心理は、今の社会ではどうなっているのか知りたいことでもある。 そういった中、9歳の息子を事故で亡くした美谷島邦子さんが、被害者遺族の会「おすたか会」を発足しようと決心して、実際に発足までに至る様子が、一番印象的だった。 遺族同士の連携が妨害される中、遺族の一人一人に連絡を取り、入会書を作り、会報の準備をし、情報交換会を開いていく。他の遺族たちも「おすたか会」の存在を新聞の端の小さな記事が見つけて、連絡をとってきたりする。ネットのなかった時代、一度、別れてしまった人たちがつながることへのエネルギーはどんなものだったのだろうかということは、想像を広げるしかないが、途方もないことだったのだろうと思いながら読んだ。 そして、最後は、そういった遺族の会に参加することもなく、補償交渉をすることもなく、四国八十八ヶ所の霊場へ遍路の旅に出る坂口清一郎の姿で終わる。 先日、日本航空の「安全啓発センター」に行ってきた。「安全啓発センター」は、今なお航空史上最悪のジャンボ機墜落事故「JAL123便墜落事故」の記憶を風化させないために、社員研修用に作られた施設であるが、予約制で一般公開もされている。係の案内では、JALの安全研修の基本理念として、「三現主義」を大切にしていると説明していた。「三現主義」とは、「現地(事故現場)」、「現物(残存機体、遺品など)」、「現人(事故に関わった人)」を大切にするという理念で、その原因究明や遺族への対応として、この三つを忘れないようにすることだという。 事故機の一部や遺品、揺れる機内で書かれた遺書、遺族の方が調査終了後も山に登り集めた破片。記憶に焼きつくようなものがたくさんあった。 センターには、資料室も併設されていて、被害者遺族の会「おすたか会」の会報や、遺族がその後に書いた絵本や小説といった作品、事故資料も読めるようになっている。 資料室を見ているとき、『沈まぬ太陽』を探していたが、見つけられなかった。見落としがあって、もしかしたら置いてあったのかもしれない。 『沈まぬ太陽』の冒頭には、こう書いてある。 「この作品は、多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関・組織なども事実に基づき、小説的に再構築したものである。但し御巣鷹山事故に関しては、一部のご遺族と関係者を実名にさせて戴いたことを明記します。」(p8) この作品は、JALの言う「三現主義」にどのように適う、あるいは適わないものなのだろうか。山崎豊子は、徹頭徹尾「小説的に再構築したもの」である立場を貫いている。 最後の坂口清一郎の姿は、おそらく、現場にも、現物にも残らず、現人としても、もう出てくるものではないのだろうと思う。なぜなら、坂口は、息子夫婦と孫三人、妻も亡くし、社会とのつながりを自ら絶って、遍路の旅に出た。どんな補償をもってしても、どんな裁判をもってしても、償うことができないものがあることを知るのは、「恩地」の他に誰もいない。それは、まさしく小説でしか描けないものだと思う。 現場も、現物も、現人も伝えていない「小説」という形でしか描けなかったものが、何であったのかを思いながら、最後まで読み切りたいと思った。
委員長だった彼が、御巣鷹山の日航機墜落を受けて、ご遺族に寄り添う。一方で、本社は自己保身に走り続ける話。
2001年(発出1999年) 512ページ 1985年の日本航空123便の墜落事故。当時中学生だった自分にも、忘れられない出来事として記憶に留められています。 凄惨な墜落事故現場の描写、損傷した遺体の描写など、ルポルタージュを読んでいるようでした。現場の過酷な状況下で、遺体の検案や整復を行った医師...続きを読むや看護師には頭が下がる思いです。 そして、愛する家族を失った遺族の、深い悲しみや激しい怒りが伝わってきます。 ダッチロールしながら急降下する飛行機の中で、愛する家族へ向け書いた遺書。当時、多くの人の涙を誘いました。 実名で登場する美谷島さんと健ちゃん。涙が出ます。 中東に単身赴任中に、妻と子ども3人を一度に失った男性。 夫を失い、さらに家業も倒産に追い込まれた妻。 身元不明の部分遺体の中から体の一片なりとも探そうとする家族の執念と愛情。 家族を失い、自分の人生は終わったと、お遍路の旅に出る男性。 日航機墜落事故には陰謀論の噂があります。作中ではわずか数行の部分でした。陰謀論を初めて知ったのは、フライトレコーダーの開示を求めた訴訟がきっかけでした。請求は棄却されています。そして、相模湾に沈んだ機体の一部を引き上げないことなど、確かに素人目にも腑に落ちないことがあります。森永卓郎さんの著書でも触れられています。複雑な思いにとらわれていました。 しかし、陰謀論はともかく、物語は人間ドラマでした。事故は人災によるものと結論づけています。国民航空の安全を蔑ろにする社内体制が招いたことに他ならないでしょう。飛行機は安全な乗り物で、私が昔聞いた話では、毎日搭乗しても事故に遭う確率は二千何年だかに一回(今調べると438年に一回とか666年に一回とか)と言われていました。そして、安全な空の旅で楽しいはずだったフライトが恐怖に変わった瞬間。乗客の恐怖がどれほどだったかと思うけれど想像もつきません。残された遺族の悲嘆。それでも、2度とこのような悲劇を起こさせてはならないと、遺族会を立ち上げ、前に歩き出した家族の心の強さは尊敬に値します。 来年で事故後40年。改めて、亡くなった方々のご冥福をお祈りします。
御巣鷹山事故の詳細な記述は迫力があり胸に迫る。 精巧な筆致は本当に読むものの心を掴んで話すことがない。 主人公自身の話とは少しずれているが、今後の主人公の人生に救いはあるのか、次巻が気になる。
年始の羽田空港での事故をきっかけに読んでみようと思った作品。御巣鷹山の123便墜落事故が起こったことは知っていましたが、詳細は知りませんでした。 123便がレーダーから消え、墜落、炎上するところから、事故地点の確認、ボイスレコーダーやフライトレコーダーの捜索、機体の残骸の回収、原因究明。一方で、生...続きを読む存者の有無や救出、遺体の検視、遺体確認、遺族の方のお世話、お通夜や葬儀の手配、補償まで細かく描かれいます。 直接的な原因は整備不良ですが、その背景にある企業体質も大きな問題だと感じました(責任を感じていないようなJALの態度に苛々) 520名の命を一瞬にして奪うだけではなく、遺族の人生も狂わせる。病気になったり自殺したり会社が倒産したり、想像できない辛さを思うと心が痛いです。 もう生きかえることはない520名の命を無駄にしないためにもこのような最悪な事故を起こさないこと。JALだけでなく全ての航空会社が安全を守り続けることが、償いになるのだと感じました。
520人もの命が予期せぬ事故で突然失われるとはどういうことなのか。亡くなられた方それぞれに培ってきた人生と家族があり、それらが一瞬にして壊され、二度と戻すことはできない。それであっても加害者側は保身と利権に走る。小説であっても現実に起きたことを基に書かれており、あの時の事故も当事者の航空会社は、こう...続きを読むだったのかと眉を顰めずにはいられない。 そして、その会社で長年冷飯を食わされ続けながら、被害者のお世話係という仕事を全うしようとする恩地元の思考や志を理解するには、まだ全てにおいて自分は浅すぎるということなのだろうと思う。実際の御巣鷹山事故の時にも恩地元のような人物はいたのだろうか。
あまりに辛すぎて、読み飛ばしてしまいそうになりました。520名の命が一瞬にして亡くなることの重さを、少しでも理解できたように感じます。520名の方には、それぞれ家族や大切な人がいて、その方たちの人生までも狂わせて奪ってしまっているんだと、改めて気付かされました。それでまだ、利益や保身に走る人間がいる...続きを読むことに、げんなりさせられ、現実とはそうゆうものかと諦めそうになりますが、恩地さんの存在に私も励まされます。
日航機墜落事故のこと自体を知らない人は少ないだろう。 ただ、その事故がどうやって起きて、どうして500人以上が亡くなったのか、 詳しく知っている人の数は年々減っているはずである。 この作品を最初から読むのではなく、純粋に事故のことを知りたくて、この巻だけ読み始めた。 あまりに衝撃的な事故を起こした...続きを読む日本航空という会社の雰囲気を知るにあまりあった。 事故が起きるには、沢山のヒヤリがあると言われている。 今後も空の安全を追求するためにも、この事故のことを知る人が減らないことを祈りたい。
事故は死んだ者だけでなくその一家も破壊するという言葉がささった。ここまで事故処理や対応が大変ものだとは思っていなかった。国民航空の反省しない態度も嫌になる。でも世界的大企業の実情や一部が知れてよかった。はやく報われてほしい。
10年以上前に読みました。 当時は仕事のトラブルが続き、読書好きでも無いのに何かを変えたく気まぐれに手に取った作品。 謝罪を通じて遺族に何かしらの提案をする姿勢は、以後仕事への姿勢に影響を与えてくれた印象深い作品です。
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