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Posted by ブクログ
520名もの命が奪われた日本航空123便墜落事故。
恩地の存在は薄く、この巻だけは小説を読んでいるというより、記録を読んでいるような緊張感がある。
出来事そのものと、その後に残された人たちの現実が描かれていく。
決して感情を煽るような書き方ではなく、事実を一つずつ積み重ねていく。
被害者の名前が実名で記されていることにも強い重みを感じた。
出来事を正確に残そうとする山崎豊子の強い意志を感じる。
突然家族を失った遺族たち。
その悲しみや苦しさがあまりにも生々しく、
正直なところ今の自分の心には辛すぎて、深く沈み込まないように、申し訳ないけれど2倍速で聴いた。
混乱、怒り、後悔、やり場のない思い。
深い悲しみの中で、遺族の受け止め方はさまざま。
事実を受け入れるだけでも辛いのに、命に金額をつけられる場面では、怒りや悲しみを通り越して、ただただ無力感に押しつぶされそうになる。
自分だったら、前に進むどころか心が壊れてしまう。
深い悲しみの中でも、少しずつ前に歩き出す遺族たちの姿が心に沁みる。
4巻へ続く。
Audibleにて。
Posted by ブクログ
こんな作品を書くなんて、山崎豊子さんは本当にものすごい人だな。
毎年、8月にニュースで、御巣鷹山に登る遺族の方のことが、取り上げられるけど、過去に他の小説で日航機事故を題材にしたまのを読んだこともあるけれど、改めて、大事件だったんだなと、今この歳になって読んだからなのか、感じる。
一気に、520名の人が亡くなったこと、現場の混乱、警察、自衛隊(特に空挺団)の奮闘など、当時の情景が、ありありと思い起こさせられた。※小説だから、現実全てを描ききれることはないのかもしれないけれど。
主人公恩地の、労使交渉と、会社の利益追求?の方針と、ハインリッヒの法則を仄めかすような、アフリカ編の際の、世界各地での日航機の事故やトラブルが、不気味に描かれて、その中の一例は、対外的な説明や対応だけが美談のように持ち上げられて、根本的な原因追求と改善が、後回しにされているような状況が描かれていて。
一読者かつ、事故発生当時まだ生まれてもいない分際で、早計なことは言えないけれど、いくつもの分岐点があったんじゃないかと思う。
その後に世の中で起きている出来事も、似たような構造で起きていることが、あったのではと思う。ということは、これからも、また、何かしら同じような構造のことが起きるのかも、とも。
日本にとっても、世界にとっても、忘れちゃ行けない出来事だったんだと、改めて、認識した。
御巣鷹山編がクライマックスでも、おかしくないくらい、インパクトのある一冊だったけど、この後、会長室編の上下2巻に続いていくということで、引き続き、沈まぬ太陽を読んでいきたい。
Posted by ブクログ
小説内では、1巻から20年も経っているのかと言う衝撃もさることながら
前作とは打って変わって、事故の悲惨さに焦点を置いている
墜落事故後、家族が生きていると信じてる人、亡骸をなんとしても弔いたい遺族
問題になっていたコストカット、利益重視が積み重なり
防げたかもしれない災害(墜落事故)
悲しみを抱える遺族の世話役として遺族と向き合う主人公恩地の直向きさは言わずもがな
甲子園を見るために1人で飛行機に乗った健ちゃんの話は辛すぎる…
スチュワーデスさんが居たとしても、家族のいない状態で30min墜落まで体験したと思うと胸が痛い
二度と同じ事故を起こしてはいけないという思いで、アメリカに向かった川北さん
保障をもらっても家族は戻らないと言って八十八ケ所の巡礼に向かった坂口さん
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