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Posted by ブクログ 2016年02月20日
昭和42年に発表された山崎豊子作品。安保闘争のはざまの時期、そして、いまだ労働組合の組織率が高く、労組運動も顕在化していたという時代背景もあっての作品。党や労組が、他の団体・集団にいかに入り込んでいくか、といった組織の怖さが描かれている。「オルグ」「フラクション活動」など、いまや死後と化している用語...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月25日
組織がイデオロギーに動かされて次第に冷静さを失っていく姿がフィクションとは思えないくらいの現実感をもって描かれている。こんなことって、身近な組織でも容易に起こりうるのではないのだろうか(例えば目先の収益見込みをコスト度外視で追う、など)。いつもながらに主人公はcool(この表現まさにぴったりだと思う...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月12日
昭和42年といえば…まだ小学生になったばかり…
働き始めた20歳のころにはすでに組合運動は下火になり始めていた。勤音と同じような音楽鑑賞団体があったような気もするが、労使間にさほどの緊張状態はなかったように思う。(若輩で何も知らなかったのではあるが…)
古い本棚にこの本を見つけて、なぜか急に読んで...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月05日
1966年1月から翌年2月まで週刊朝日に連載された作品。
大阪勤音(勤労者音楽同盟)に所属し、すぐれた企画力で音楽会を成功させている流郷正之は、組織内部の不穏な動きに気づき始めた。労働者のための音楽鑑賞団体に音楽以外のものが持ちこまれている。
労働者と経営者の対立、労働者内部での政治的・思想的対立...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月08日
流郷の書斎とロシアのバイオリニスト招致の仕事ぶり、あとがきが印象に残った。音楽に情熱を傾けて、組織力を存分に活かす努力で仕事を成功させる。菊村姉弟が静かに流郷や斉子を尊敬してる思いが美しい。流郷が斉子と菊村姉のふたりを可哀想に思う気持ちがリアル。カップルができるわけでもなく誰の仕事もハッピーエンドで...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月02日
序盤は門林社長の印象が強く、主役は流郷さんなのか、門林社長なのか分かり難く読み進めるに時間がかかりました。
中盤から流郷さんの活躍で勤音の上演作品が成功していく様が描かれておりテンポよく面白く読めました。
ただ最後はあっけなく終わってしまった気がします。
勤音の江藤齊子さんと菊村くんのお姉さん文代さ...続きを読む
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