競馬シリーズ33作目。
今回は映画業界のお話で、
調教師の妻が自殺した事件の映画を撮っている映画監督トマスが主人公。
トマスは祖父が調教師であり、自身も以前障害競走の騎手であった。
そのころからの知り合いだった、
元装蹄師で競馬ジャーナリストの老人から死ぬ間際の奇妙な告解を聞くことになる。
記者の
...続きを読む死後にやってきた甥は、トマスが書籍を相続すると聞いて明らかに動揺し、
無効だと騒ぎだす。
一方、映画の撮影中にトマスの元に、
映画の作成を中止しろという脅迫がナイフとともに届き、
さらに、主演男優のスタントマンがナイフで切りつけられる…。
撮影の過程にはあまり興味がわかなかったが、
自分が監督を続けるために会社の経営陣と丁々発止の駆け引きをするところが、
面白かった。
主演男優と監督が上手く行っていない、という記事を否定するために、
テレビインタビューを利用する場面では、
一緒にゴルフをする仲だとにおわせていて面白かった。
ゴルフとは、一緒にプレーをすることにそんなに意味があるスポーツなのか。
ただ、恋愛要素はほとんどなし。