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〔競馬シリーズ〕記事を金にするな。絶対に自分の魂を売るな――そう言いざま競馬記者のバートはビルの七階から転落した。同僚のジェイムズの背中を冷たいものが走った。裏に何かある! 競馬をめぐる不正行為に彼が加担していたのか? ジェイムズは記者の良心に誓って、一人敢然と事件の謎を追いはじめた!/掲出の書影は底本のものです
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Posted by ブクログ
あらすじ:「絶対に自分の魂は売るな、、、自分の記事を金にするな、、、」そういい残してベテラン記者バートは7階のオフィスから転落した。ジェイムズは彼の言葉の真意を掴めずにいたが、バートが大々的に買いを勧めていた馬がレース直前に出走を取りやめていたことを知る、、、。 たぶん、女性には受けが悪いのでは...続きを読む、、、。だが、ウイスキーを無理やり飲まされてからの理由が分かってからの展開はもう面白いに尽きる♪ 一気にラストスパートだ!
名作揃いのフランシス作品の中で、ベストとは思わないけれどもかなり気に入っている作品であった。今回本当に久しぶりに読み直してみて、頭の中にあったイメージよりもずっとずっと「異色作」であったことに驚いた。 事件としては、そう珍しいものではない。主人公は清廉潔白とは言い難い新聞記者である。彼の友人が自殺...続きを読むし、その背景を主人公が探るうち深入りしてしまい、敵の執拗な攻撃に遭う、というプロットは、フランシスの場合むしろよくある話だ。敵の脅迫に屈しない主人公の闘志も、いかにもフランシスらしい。 例外的なことのひとつは、主人公の「家庭環境」である。前シリーズの中でももっとも印象的と言っていい。そして、そのことが主人公の心理に与える大きな影響は、読んでいてハラハラしてくるほどだ。一人称の物語の場合、どうしても主人公の視点で物語を見ていくのだけど、それを少し批判的に読んでいくと、ますます苦みが感じられる。 そういうことを背景にした、主人公の振る舞い(ネタバレにならずに書くのはきわめて難しい)は、まさにシリーズ中では異色中の異色で、全作品を読んだ後で改めて読み直すと、本当にびっくりする。それが心理的な意味でも彼を追い詰めるわけであるし、彼が戦う相手が自分自身であるという点で、中期の作品の(毛色の変わった)先駆けなのかもしれない。 ただし、最後の数行はいただけない結末で(すごくわかるけど)、一年後くらいにやってくる次の悲劇をどうしても想像してしまう。男って、悲しいね。 どうも読み直してみると思うのだけど、僕にとってこの作品が魅力的だったのは、強い男のどうしようもない弱さのため、そしてラストに近いところにあるゲイルという女性の言葉のためだろう。全体としてはそれほどの傑作ではないかもしれないが、僕にとっては妙に気になる作品である。
ディック・フランシスの競馬シリーズの最大の魅力は競馬関連の漢字二文字の邦題にある(おい!) 『重賞』や『大穴』のように直接的な競馬用語のときもあれば『興奮』や本作『罰金』のような競馬を連想させるようなものもありと様々だ もうこんなことされたら全作集めたくなるよね! もちろん原題が漢字二文字のはず...続きを読むがないので(おそらくイギリスには漢字文化はないと思われる)これはもう早川書房の商売がうまいということだ!馬だけに 『罰金』取られてもおかしないオチ そして本作も『罰金』とられてもおかしくない結末でした もう大昔の男尊女卑の考え方がどスレートに出てる男にとってだけのハッピーエンド 昔はそれを表現しちゃうことが当たり前でむしろ称賛されてたと思うと悪寒が凄いんだけど その当たり前を知るということはそれはそれで意味があるのかなと思ったりもしました あ、でもディック・フランシスは不朽の傑作のほうが圧倒的に多いのでやっぱりたくさんの人に読んでほしいなぁ
7−8 今いち… 競馬記者ジェイムズの妻は体の90%が動かせない難病にかかっている。 彼はその妻を標的に、ある記事を阻止されようとする。 ほろ苦い話です。 迷いの見られる話です。
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