ディック・フランシスのレビュー一覧
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競馬シリーズ33作目。
今回は映画業界のお話で、
調教師の妻が自殺した事件の映画を撮っている映画監督トマスが主人公。
トマスは祖父が調教師であり、自身も以前障害競走の騎手であった。
そのころからの知り合いだった、
元装蹄師で競馬ジャーナリストの老人から死ぬ間際の奇妙な告解を聞くことになる。
記者の...続きを読むPosted by ブクログ -
競馬シリーズ26作目。
次から次へと違う主題の話をよく考えつくことができるな、と感心する。
本当に。
主人公イアンの父親の五番目の妻が殺されたところからはじまるが、
その犯人探しよりも、
家や外出先で襲われた父親を守る方に話が進んでいく。
父親は投資家で非常な金持ちとあって、
3人の元妻(1人は...続きを読むPosted by ブクログ -
競馬シリーズ23作目。
本当に次から次へと、面白い主題を見つけてくる。
しかも、上手に競馬を絡ませてくる。
今回はワイン。
素人でも聞いたことがある銘柄の名前が出てきて、
なんかそれだけで楽しくなってくる。
少年のころから目隠ししたままチョコレートも銘柄を当てられた主人公トニイは、
フランス、ボ...続きを読むPosted by ブクログ -
競馬シリーズ22作目。
今回は誘拐がテーマ。
作者によると実在するらしい組織、
誘拐を防いだり解決する会社の社員が主人公だ。
合理的であり我慢強く、誘拐に関する知識も深く、
動揺する家族に寄り添うが感情に流されることはない。
そんなアンドルーが、
イタリア、イギリス、アメリカで誘拐を解決するだけで...続きを読むPosted by ブクログ -
競馬シリーズ18作目。
「利腕」というタイトルで気が付くべきだった。
ミステリーファンとしては。
障害競馬の元チャンピオンにして、
左腕が義手の探偵ハレーが戻ってきた!
言い訳をさせてもらえば、
この競馬シリーズで今まで主人公が同じ作品は皆無だったので、
全く予想していなかった。
前作「大穴」...続きを読むPosted by ブクログ -
競馬シリーズ16作目。
会計士でもあるアマチュア騎手のブリトンは、
大レースで運よく優勝したその日に誘拐され船に閉じ込められる。
なんとか逃げ出し泳ぎ着いた岸で、
一人旅の女性に助けられ、家に戻ることができる。
会計士の仕事で不正を暴いた相手なのか。
馬主にブリテンを乗せるなと言っていた調教師な...続きを読むPosted by ブクログ -
競馬シリーズ11作目。
「骨折」もそうだったが、冒頭の展開が素晴らしい。
いきなり主人公が危険な目に遭っていて引き込まれる。
といっても、
前回の本物の誘拐と違って、
今回は映画のワンシーンだが。
馬に乗ったスタントマンから人気の映画スターになったリンカンは、
母親のように思っていた女性からのお...続きを読むPosted by ブクログ -
競馬シリーズ4作目。
障害競馬のチャンピオンにまでなったハレーは、
レース中に手を怪我をしたために騎手生命を絶たれ、
現在は探偵社競馬課に籍を置いている。
ただし遅刻しても誰も何も言ってこないような働き方で、デスクも無いのに、
たまたま見張りに出かけて銃で撃たれてしまう。
静養に来なさいと言って...続きを読むPosted by ブクログ -
有名な「競馬シリーズ」だったので。
昔、NHKの海外ドラマで、
この競馬シリーズを見た気がするのだが、
そのドラマとは全然違っていたので少し驚いた。
甘く、若く、華やかだった。
後で調べたら、
ドラマは途中で登場する競馬専門の探偵を主人公にしたものだった。
主人公アランは南ローデシア出身の障害競...続きを読むPosted by ブクログ -
さぁディック・フランシスだ!
大好きな作家さんでハヤカワ文庫版で全巻持ってたんですよね
本当はブックリストを作りたかったんですが
うろ覚えの状態で3冊選ぶのはちょっと難しいので断念しました
そこでひとまず間違いなくベストの一冊のシッド・ハレー登場作『大穴』を読み直しました
やっぱりすごい面白か...続きを読むPosted by ブクログ -
検査に一切引っかからない方法で不正が行われている。
それを突き止めるべく、面の割れていないオーストリアの牧場主が、厩務員として潜入捜査をする話。
中盤からは巧妙な不正の核心へと迫っていく。
パズルのピースが繋がる瞬間、息も止まるような緊張の場面。不穏な展開。
原題はFor kicks
「スリル...続きを読むPosted by ブクログ -
オーストラリアで種馬牧場を経営していたダニエル・ロークは、イギリスの障害レース理事会のオクトーバー卿に依頼され、レースで行われているらしき不正の調査を引き受ける。障害レースで勝った馬が異常な興奮状態を呈していたため、なんらかの薬物の使用が疑われたものの、検査結果が陰性となったケースが何度も発生した。...続きを読むPosted by ブクログ
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読んだことはなかったが、二文字の競馬ミステリの背文字は本屋さんでもお馴染みだった。本好き仲間が言うことには「へぇぇ、あれを一度も読んでないの? 一冊も?」
作者は2010年に亡くなってしまったけど息子さんが書き継ぐそうで。
もうそんなになるのか訃報は新聞で読んだが。
まぁ元気を出して!!ミステリ...続きを読むPosted by ブクログ -
最後、あそこで終わりなのかー!ガブリエラは?ヤードマンは?気になりすぎる・・・でも多くを語らず飛行機を着地させて終わる・・・さすがディックフランシス。Posted by ブクログ
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主人公のフィンもカッコいいし、ヒロインも文句無しにカッコいい。訳してる人の文章も本当にうまい。個人的にフィン家族の音楽の描写も洒落てて好き。
唯一の欠点は後書。余韻ぶち壊し。お前はディックフランシスを読むな、と突っ込んでしまった。Posted by ブクログ -
思わずうなった。
ディック・フランシス名義のどの著作よりも、面白い。
フェリックスが存命な限り、楽しませてくれそうである。Posted by ブクログ -
ディック・フランシス競馬シリーズ第40作目(全44作)。
最愛の奥様を亡くしてから6年間の沈黙の後、86歳のフランシスが自身の「再起」の舞台で主人公に選んだのは、4度目でこれが最後のシッド・ハレー。
障害競馬の元全英チャンピオン騎手という自分と同じ肩書きを持つハレーには、並々ならぬ思い入れがあったの...続きを読むPosted by ブクログ -
ディック・フランシス競馬シリーズ34作目(全44作)の主人公は、唯一3度目登場のシッド・ハレー。
馬の脚が切断される残忍な事件が相次ぎ、容疑者として浮かび上がったのは、なんと騎手時代の好敵手で親友でもあるエリス・クイントだった…。
冒頭というかカバー背表紙で既に読者には犯人が判明しているのだが、そ...続きを読むPosted by ブクログ -
今作の主人公は、ディック・フランシス競馬シリーズの中では珍しく2回目登場のシッド・ハレー。
前作で生ける屍だった彼は絶望の中から自分を取り戻し、今作ではフリーの敏腕調査員となっている。とはいえ、やはり輝かしい騎手時代への未練は捨てきれないようだ。
次々とレース生命を絶たれていく競走馬&競走馬のシン...続きを読むPosted by ブクログ -
私が初めてディック・フランシスの作品に触れた記念すべき一冊。
冒頭、腹を撃たれている主人公が目を覚ます場面からぐいぐい話に引き込まれ、寝る間も惜しんで最後まで貪り読んだ。
とにかく、主人公シッド・ハレーの内面の描写が秀逸なのである。
ストイックな不屈のヒーローではあるのだが、後ろ向きな感情の生々し...続きを読むPosted by ブクログ