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ファンタジーなのに飯テロな『ダンジョン飯』を徹底解説!【ネタバレ注意!】

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ダンジョン飯

倒したモンスターを美味しくいただきながら、迷宮(ダンジョン)攻略をする『ダンジョン飯』。モンスター料理の詳しいレシピが描かれ、どれも架空の料理なのに、本当に食べられそうなほどリアル。読んでいるとお腹が空いてくる、ファンタジーにして「飯テロ」という作品です。最新第8巻の発売(2019年9月14日)に合わせて、TRIGGERによるアニメCMも製作されました。そんな『ダンジョン飯』の登場メニューと、ストーリーの魅力を書店員が徹底解説します!

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※当記事に記載の内容は全て「ぶくまる編集部調べ」です。また、当記事にはネタバレを含みます。

あらすじ

とある島に突然現れた「迷宮」。その底には「狂乱の魔術師」によって囚われた、黄金の国がありました。その国の王を名乗る男が「魔術師を倒した者には我が国のすべてを与えよう」と言ったことから、数多くの冒険者が迷宮に挑む時代がやって来ます。

主人公ライオスもその一人。迷宮の最深部にまで達した彼と仲間たちは、「炎竜(レッドドラゴン)」と遭遇し、全滅の危機に。ライオスの妹・ファリンの魔法によって、迷宮から一気に地上に脱出できたのですが、仲間全員の命と引き換えにファリンはレッドドラゴンに食べられてしまうのでした。

妹を救うため、魔法使いでエルフのマルシル、鍵師でハーフフットのチルチャックとともに、再び迷宮に挑むライオス。しかし、荷物を迷宮の最深部に置き去りにしてきた彼らは、ほぼ無一文。冒険のための食糧が調達できないので、迷宮内での自給自足を目指すことに。それはつまり、倒したモンスターを料理して食べるということでした。さっそく、「大サソリ」と「歩き茸」を捕まえて、調理にかかったライオス達。そこに現れたのが、ドワーフのセンシでした。

モンスターの調理法に、なぜかとても詳しいセンシ。レッドドラゴンを料理してみたいという彼もパーティーに加わり、ファリンを救うための迷宮攻略が始まります。

センシ

『ダンジョン飯』登場人物

ライオス

ライオス

本作の主人公。トールマンという種族の26歳の青年で、パーティーのリーダー。剣や格闘に優れているわけではありませんが魔物の知識が豊富で、頼りになる存在です。その一方、超がつくほど鈍感で、人の気持ちや場の空気が読めない一面も。魔物を食べることに昔から興味津々で、『迷宮グルメガイド』を愛読しています。

マルシル

マルシル

エルフの魔法使い。ファリンとは魔術学校時代からの友達です。最初はモンスターを調理した「ダンジョン飯」に強い抵抗を示しますが、センシの料理がどれも美味しいので、だんだん食べるように。古代魔術の研究者でもあり、禁忌の黒魔術にも手を出しています。

チルチャック

チルチャック

ハーフフットという小柄な種族。罠発見や鍵開けの専門家で、戦いには向きませんが迷宮攻略に欠かせない存在です。童顔ですが、年齢的には立派な大人(29歳)で、なんと妻子持ち。口は悪いですが、人に気づかいできるという意味ではライオスよりも精神的に大人という印象です。

センシ

センシ

迷宮内で暮らすドワーフで、センシというのは「探求者」という意味だそうです。武器の斧はボロボロですが、希少金属のアダマントで出来た鍋はピカピカ。普段から迷宮内に住み、自給自足の生活を送っていた、モンスター料理の達人です。

ファリン

ファリン

ライオスの妹で、魔法使い。物語の冒頭でレッドドラゴンに食べられてしまう悲劇にみまわれます。穏やかな性格ですが、精神的な強さを持つ女性であり、高い魔力の持ち主。第4巻でレッドドラゴンの腹の中から助け出されて蘇生しますが、そこから先、彼女にとってもライオスにとっても、大変な事態になっていきます。

シュロー

シュロー

東方の国からやって来たトールマンの青年。もともとライオスのパーティーのメンバーで、ファリンに恋をしていました。ファリンがレッドドラゴンに食べられてしまったときにパーティーを離脱。東方の国の新たな仲間を引き連れて、ライオス達とは別にファリンを探し始めます。

イヅツミ

イヅツミ

シュローのパーティーの一員として登場。もとはトールマンでしたが、獣の魂と混ぜられて、猫耳としっぽを持った獣人となった少女です。人間の姿に戻るために、シュローから離れ、ライオスのパーティーに加わることに。新たなトラブルメーカーとなりますが、愛嬌があって憎めないキャラクター。そして食事マナーが極めて悪い子です。

カブルー

カブルー

褐色の肌の青年で、別のパーティーのリーダー。まだまだ経験は浅いのですが、「狂乱の魔術師」を本気で倒そうと考えている、高い志を持った人物です。迷宮内でライオスのパーティーと知り合い、やがてストーリーの重要人物になっていきます。

狂乱の魔術師

狂乱の魔術師

迷宮の主。古代魔術の使い手で、かつて栄えた黄金の国の王・デルガルを探しています。

『ダンジョン飯』を試し読みする

モンスターを食材にした料理が、どれも美味しそう!

『ダンジョン飯』は、迷宮で確保した食材(モンスターや植物など)で自給自足をする漫画。数々の料理が劇中に登場します。ここでは、各巻で描かれた、迷宮内の食材を使った料理を、いくつかご紹介します!

1巻

大サソリと歩き茸の水炊き
大サソリと歩き茸の水炊き 高級食材である干しスライムを加えて出汁をとった、風味豊かな水炊き。
ローストバジリスク 蛇と鶏が合体したモンスター、バジリスクを一匹まるまるロースト。各種薬草入り。
動く鎧のフルコース 鎧の中に軟体動物が潜んでいた「動く鎧」。貝の中身のようなそれを部位ごとに3品に。

2巻

茹でミミック
ゴーレム畑の新鮮野菜ランチ センシがゴーレムの背中を畑にして栽培した野菜を収穫。丸ごとキャベツ煮とかぶのサラダの2品に。
天然♥おいしい宝虫のおやつ 財宝に擬態して人を襲う「宝虫」を調理。宝虫の巣のジャム、コイン虫のせんべい、真珠ムカデの串焼きの3品。
茹でミミック 宝箱に擬態するモンスター、ミミック。箱の中に入っていた巨大なヤドカリみたいな本体を、シンプルに塩だけで茹でたもの。

3巻

水棲馬(ケルピー)の焼き肉
水棲馬(ケルピー)の焼き肉 怪我をしたマルシルにレバーを食べさせるため、2巻でさばいたケルピーの各部位を焼き肉に。
テンタクルスの酢和え 木の根のような触手植物(テンタクルス)をシンプルに酢で和えたもの。ねっとりした食感。
ウンディーネで煮込んだテンタクルスと水棲馬(ケルピー)のシチュー 水の中の精霊が球状になったモンスター、ウンディーネを火にかけて殺し、シチューに。魔力回復に効果あり。

4巻

ローストレッドドラゴン、ドラゴンテールスープ、タマネギのピザパン
ローストレッドドラゴン、ドラゴンテールスープ、タマネギのピザパン いよいよ食すことになった、待望のドラゴンの肉料理。

5巻

ジャック・オーランタンのポタージュとドライアドのチーズかけ蕾ソテー
ジャック・オー・ランタンのポタージュとドライアドのチーズかけ蕾ソテー 花が人間の姿になる木の魔物ドライアドの実を潰してポタージュに、蕾を輪切りにしてソテーに。
コカトリスのアイスバイン風とドライアドの蕾のザワークラウト風 蛇と鶏の合体モンスターで、バジリスクよりも巨大なコカトリスを塩漬け肉に。

6巻

5階層の思い出ピラフ・スイートドライアド・5階層丸ごとピカタ
ハーピーの卵で作った卵焼き 人面の大型の鳥ハーピーの卵を使った、シンプルな卵焼き。
5階層の思い出ピラフ・スイートドライアド・5階層丸ごとピカタ 今までの冒険で得た食材をふんだんに作った3品。

7巻

魂のエッグベネディクト
魂のエッグベネディクト ハーピーの卵をポーチドエッグにしてパンに乗せたもの。とろける黄身が美味。
スカイフィッシュ アンド チップス マルシルが作り出した召喚獣スカイフィッシュをフライに。薄い羽根の部分はチップスに。

8巻

ハンバーグのチェンジリングソースがけ
ヒポグリフの水餃子 パーティーのみんなで、一つ一つ包んで作った水餃子(ダンプリング)。
ハンバーグのチェンジリングソースがけ ミノタウロスとヒポグリフの合い挽き肉のハンバーグに、チェンジリング(茸)の治療薬を入れたソースをかけたもの。

「迷宮」の描写が面白い!

ライオスたちが冒険する「迷宮」は、もともとは、村の墓所でした。それが迷宮とつながり、静かだった場所に冒険者が押し寄せることに。迷宮には階層があり、各階層は全く違う光景が広がっています。

地下1階は、墓所でありながら冒険者や商人が大勢集まる賑やかな階層。装備を揃えたり、情報交換をする場となっています。本格的な冒険が始まるのは地下2階から。そこは遥か下の階層に眠るという「黄金城」の尖塔がそびえ立つ森。人喰い植物やバジリスク、大蝙蝠といったモンスターが冒険者に襲いかかります。

地下3階になると、いよいよ黄金城の中へ。石造りの廊下にグールやゴーレムが徘徊する世界です。この階層にはセンシのキャンプ場が。彼は土でできたゴーレムを畑代わりにして、背中で野菜を栽培しています。また、センシは迷宮内に暮らすオークとも物々交換をしているのでした。

地下4階は巨大なイカ、クラーケンが潜む地下水の湖に城が浸された世界。それを下った地下5階は廃墟となった黄金城の城下町。ここでライオスたちは、レッドドラゴンと再び遭遇。ファリンを取り戻すための戦いが始まります。

レッドドラゴン

また、迷宮内には強い術が張られていて、人の魂を肉体に束縛しています。それゆえに死後、時間が経っていても、魔術師の蘇生術によって簡単に甦ることができるのです。とある冒険者の老人は「ここでは死自体が禁じられている」と言います。

さらに、迷宮は「狂乱の魔術師」によって、壁や道が動き、変動することも。マルシルによれば、「狂乱の魔術師」の高度な計算によって築き上げられ、魔術が見事に循環して保たれているのが、迷宮なのです

謎だらけの敵、「狂乱の魔術師」

迷宮を作った「狂乱の魔術師」が本格的にライオス達の前に姿を現すのは、4巻でレッドドラゴンの腹の中からファリンが救い出された後のこと(実はライオスは、それよりも以前に、一度、魔術師ととある場所で遭遇しています)。強力な古代魔術を操り、問答無用でライオスたちに襲いかかるのでした。
彼が言うには、ライオス達は、黄金の国にやってきた「汚らわしい盗賊」。また、姿を消した国王デルガルを探しているとも。「狂乱の魔術師」の登場で、ライオス、そして妹のファリンの運命は大きく動いていくことになります。

新たなキャラクターの登場。今後の展開は?

7巻になると、危険度が上がった迷宮の調査と制圧のために、「カナリア」と呼ばれるエルフの一団が島へ。彼らの登場で物語は新たな展開を迎えます。

カナリア

一方、ライオスたちは、「狂乱の魔術師」によって「不死の呪い」を施された人々が住む「黄金郷」に入り込むことに。そこで、デルガルの孫であるヤアドと対面します。ライオスのことを、「狂乱の魔術師」を倒し、この国の新しい王になる存在であるというヤアド。また、彼によって、「狂乱の魔術師」の名がシスルであることも知らされます。

ライオス一行の、モンスターを食べる旅が続きつつも、どんどん世界の謎が明らかになり始めている本作。でも、どんなにストーリーがシリアスになっていっても、「ダンジョン飯」を巡るコメディシーンは健在。重い使命を受け入れつつも、飄々とした態度を崩さないライオスの冒険は続きます。

彼の一番の目的は、妹のファリンを自分の手に取り戻すこと。盛り上がるストーリーに期待です!

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『ダンジョン飯』 1~8巻 九井諒子 / KADOKAWA

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