歴史・時代作品一覧
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-上杉謙信の泣き所は、その領国において、国人領主を主従関係に編成できなかった所にある。上杉家に叛逆した国衆三人、北条高広・大熊朝秀・本庄繁長を取り上げる。また、織田信長を幾度も裏切った戦国時代の梟雄、松永久秀の意地をみる。
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-古典随筆の名作「徒然草」の著者、吉田兼好は謎の多い人物だ。そこに目を付けた鬼才半村良。 鎌倉幕府の滅亡、後醍醐天皇の建武の中興の動きの中に、歴史を操る人物として兼好法師を置き、『太平記』には書かれなかった裏の歴史を紡ぎだす。 物語の中で実在の人物と創作の人物たちが自由闊達に動き、新しい歴史を生み出していく。 伝奇小説の巨匠が残した幻の長編小説。
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-南町奉行を兄に持つ鎮目藤三郎は、部屋住みの三男坊。しかるべき家に婿の口を見つけるべく奔走することもせず、勝手気ままな暮らしを送る藤三郎は、兄からうつけ者の烙印を押されていた。ところがある日、親友の片貝孫四郎が辻斬りに惨殺され、許婚だったその妹の多希も凌辱の果てに自害するという事件が起こった。悲嘆に暮れる藤三郎だが、十字剣の使い手・時蔵とともに、親友を斬った下手人を討ち果たし、仇討ちを成し遂げる。己の出世に腐心し民を顧みない兄に愛想をつかした藤三郎は、表の法では裁けない悪を闇に葬る「裏」町奉行となることを決意。ついに、許婚を手にかけた老中の息子たちを追いつめた……。必殺の剣に、藤三郎の怒りが宿る!
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3.5
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-武士としての矜持と理不尽な主命への反骨。その狭間で揺れ動く男の闘いを描いた、痛快娯楽時代小説!。 当て身一発で追っ手を黙らす。小宮山一之臣は、盗賊からの信頼が篤い凄腕の見張り役だ。しかし彼は実は相馬中村藩士。城から盗まれた茜の茶碗を捜索するという密命を帯びていたのだ。将軍から下賜された品だけに露見すれば藩は取り潰される。小宮山は浪人になりすまし任務を遂行するが――。非情な武士の階級社会とは対照的に、小宮山一之臣を支える盗賊たちの信義。そして彼を慕う、美しい女掏摸お梗。その結束が最後に田沼主殿頭をさえ唸らせる。
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-江戸琳派の仲でも近年、鈴木其一の人気が高まっている。 その鈴木其一が、作品中、重要な役割を果たす。 主人公・女蒔絵師・理野と其一が、それぞれのジャンルで、美を求めて切磋琢磨する関係から…。 物語の中で、「夏秋渓流図屏風」の着想を得る重要なシーンあり。 女と男の結ばれないまま、続く交情が感動を呼ぶ。 江戸琳派の世界、華やかな文化人交流には共に素晴らしい女性達の存在が…。 当時の根岸には、美術工芸や画家、文人などの一流の人々が集っていた。 その中に蒔絵にすべてを注ぐ女が一人。 美を生み出す陰に大量生産の工房システムがあり、主人公も其一もその矛盾に悩みつつ、独自の美を追究する。 …「夏秋渓流図屛風」は其一が正面から師、抱一と対峙した制作と位置付けられるだろう。 この作品は「噲々(かいかい)其一」の署名から、三十台半ばから四十代半ばの間に描かれたと知られる。 抱一の没後師風から解放され、其一なりの光琳画風の展開や、西遊の成葛飾葛飾北斎などの浮世絵風景画の 影響も指摘される。 しかしこの屛風の迫力に富む描写を目の当たりにした時、その根底に自然の景観を前にした其一の実体験があったことは充分可能考えられよう。 日記には宇治川の急流や布引の滝などほかの水流の写生も残されている。 一方其一が松江に寄った事実は「癸巳西遊日記」現行本からは確認することができない。けれども何処であれ、其一自身がその眼で見た実景、筆で掴み取った形態、心に刻み込んだ感動が「夏秋渓流図屛風」に確かに生かされていることをこの小説から教えられた。 こうした其一の清新な作風は、近年ようやく江戸絵画の中でもひときわ異彩を放つ存在として多くの人々に知られるようになった。 制作の複雑な背景を浮き彫りにしたこの小説に触発された読者も多かろう。 (解説より) 文政5年、蒔絵師の娘・理野は、兄と共に松江から江戸の原羊遊斎の工房を目指した。 羊遊斎の工房で、急逝したが、女の蒔絵師として、下絵から仕事が許される。工房の数物を作りながら、新しい美をもとめる理野。情念を込めた独自の表現を目指し、全てを蒔絵に注ぐ。 江戸琳派の酒井抱一、鈴木其一など実在の人物を絡め、描かれる美術工芸の世界と、やるせない恋。そして、職人魂を貫く潔い女の生き方が感動を呼ぶ。 ラストシーンで、其一の代表に連なる松江の山道からの風景が想像をかき立てる。凜と生きる女の潔さと情念が印象的な時代長編。
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4.5
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-江戸は茅場町にある、居酒屋『みつば』。小さい構えながらも、うまい酒と肴が安く味わえるということで、庶民のあいだでたいそうな人気を誇る店である。そんなみつばの主人は、一見したところ平凡な中年男の勘兵衛。まじめな仕事ぶりで客には愛想がよいものの、たちの悪い酔っ払いやごろつきなど、酒をまずくする輩は、容赦なく叩きのめす。うまい酒と勘兵衛の人柄を求め、今日もみつばには、多くの客が集まり、さまざまな事件が持ち込まれる。そしてこの居酒屋には、元武家の勘兵衛しか知らぬ、ある秘密が隠されているのだが……。かつて鬼と呼ばれた男が、酒を飲みつつ事件をさばく人情時代劇。
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4.6女の怖さ、儚さ、したたかさ、危うさ――。 江戸時代に起こった事件をモチーフに紡がれた珠玉の5篇。 単行本『奇説無惨絵条々』を文庫化にあたり改題。 「雲州下屋敷の幽霊」雲州松平家前当主・宗衍の侍女となったお幸は、 どんな酷い仕打ちを宗衍に受けても、恨む素振りを見せない。 業を煮やした宗衍が思いついたのは、彼女の背に刺青を入れさせることだった……。 「女の顔」南町奉行所の将右衛門は、 材木問屋の娘・お熊が夫に毒を盛った事件で下女のお菊を取り調べる。 彼女が頑なに口を割らない裏には恐るべき事実があった。 「夢の浮橋」見世物小屋一座の智は若い男に頼まれて、身の上話をはじめる。 貧乏漁師の家から吉原に売られた彼女は、 花魁の八橋姐さんに可愛がられていたが……。 ほかに「だらだら祭りの頃に」「落合宿の仇討」を収録。 解説・田口幹人(書店人) ※この電子書籍は2019年2月に文藝春秋より刊行された単行本『奇説無惨絵条々』を改題した文庫版を底本としています。
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-戦争の足音が近づく昭和十二年から昭和十九年に発表された珠玉の短篇集。戦争の不条理を訴えるものや、現在のミサイル戦を予見する異色作品を多数収録。
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3.0天下人信長の次男に生まれながら「無能」がゆえに戦国を生き延びた織田信雄――勝者と敗者を分けたものは何か。独自の史観で歴史に斬り込み、織田軍団とその宿敵たちのドラマに迫る! ※本電子書籍は、角川文庫『英傑の日本史 激闘織田軍団編』を分冊したミニッツブック版(全十二分冊)です。
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4.0本能寺の変でナンバー3から陥落した滝川一益、最大の被害を被った忠臣の河尻秀隆、秀吉への恨みを胸に無念腹を切った織田信孝――独自の史観で歴史に斬り込み、織田軍団とその宿敵たちのドラマに迫る! ※本電子書籍は、角川文庫『英傑の日本史 激闘織田軍団編』を分冊したミニッツブック版(全十二分冊)です。
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4.0
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-二.二六事件を契機に軍部の独走を止め、民主的な国家に生まれ変わった日本。しかし、国内の不況を立て直すために大規模な戦争が必要な米国は、自作自演のテロにより日本に戦線を布告! 果たして日本はどうするのか!? 「旭日シリーズ」最新作。
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-秦の始皇帝は賢明な君主か暴君か?この問題に関して多くの人が「秦の始皇帝は暴君である。」と躊躇なく答える。 歴史の本を読んだことのない人ほど断固と決めつける。少し歴史の本を読んだ人の内、何人かは暴君であることを 肯定するも“ただし”「始皇帝は中国の統一、文字と度量衡の統一などの貢献もあったと付け加える。 始皇帝を貶す場合、暴君であると認定するほか、さらに文化を滅ぼし、人間性を滅ぼす罪名も兼ねる。始皇帝を称賛 するならば、その中国の統一、一連の制度と措置を制定したことについては、功労が過失よりも大きいと考えられるが、 しかし歴史的な制限により、焚書坑儒、厳刑峻法に必要があったとしても、暴君であることには変わりがない。 もし『中国の歴史において、始皇帝が功績を有する君主の中の最も慈悲深い君主の一人である』と言えば、狂人だ、 頭が可笑しい、目立ちたいのか、殴られたいのか、と罵られるだろう。 著者も10年前なら同様にその人を罵るが、 今はそのようにはしないだけでなく、責任を持ってこれが本当と言う。 何故か、著者は司馬遷の史記をはじめ多くの 古代資料を紐解き、それら記述の矛盾をピックアップし、丁寧に資料を分析して推論を述べる。秦始皇帝を暴君に することで史実をよりダイナミックにして後世に伝えようとしている古代の歴史家に対する挑戦状とも言える。
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-三日月兄弟が五回目の「夢の対決」に選んだ英雄は、あの「蒼き狼」チンギスハンを破った魔王・織田信長、そして最強の第三回十字軍を破って、敵味方から「真の王者」と絶賛された、英雄サラディンだ!
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-駒に刻まれた英雄たちが時空を越え現実に激突する不思議なチェス盤により、織田信長とチンギスハンが朝鮮半島で対決!――はたして真の英雄はどちらなのか!? 「英雄大戦」シリーズ開幕!!
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-不思議なチェス・セットに導かれ、信長、チンギスハン両陣営で激突した三日月兄弟。今度は、アレクサンドロス大王とカエサルで勝負だ! はたして歴史上あり得ない「夢の対決」の勝敗は!?
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-現実ではありえない英雄たちの激突。不思議なチェス盤が選んだ今度の英雄たちは、三国志の梟雄・曹操と、第二次ポエニ戦争のカルタゴの名将・ハンニバル! 勝利を掴むのはどっちだ!? 「英雄大戦」シリーズ第四弾!
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-三日月兄弟が手に入れた不思議なチェスセット。次なる英雄激突は、戦国の天下人・豊臣秀吉と、三十年戦争の名将・ヴァレンシュタインだ! はたして勝利を掴むのは? 好評シリーズ第三弾!
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-「勇猛果敢の眞実」ともいふべきものの自己証明の文学--と、三島由紀夫氏が絶賛したアンガウル玉砕島兵士の証言。 二十倍にものぼる圧倒的な米軍との四十日間におよんだ〝鉄と肉体〟の凄惨なる戦いを赤裸々に描き、南海の島に斃れた千百余名の戦友たちの〝声なき叫び〟をつたえる感動のノンフィクション戦記。
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3.0「血の色は厄払いじゃ。万民の不安を払い落とすのじゃ」幕末の土佐に生まれ「絵金」と呼ばれた男、艶やかな色彩で見る者を虜にした異才、激動の生涯。――幕末の動乱は土佐国も大きなうねりで呑み込んだ。様々な思想と身分の差から生じる軋轢は、人々の命を奪っていった。金蔵はそんな時代に貧しい髪結いの家に生まれた。類まれなる絵の才能を認められ、江戸で狩野派に学び「林洞意美高」の名を授かり凱旋。国元絵師となる。しかし、時代は金蔵を翻弄する。人々に「絵金」と親しまれながらも、冤罪による投獄、弟子の武市半平太の切腹、そして、土佐を襲う大地震……。金蔵は絵師として人々の幸せをいかに描くかに懊悩する。やがて、絵金が辿り着いた平和を願う究極の表現とは――。作家生活20周年記念作品
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4.0
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4.0田沼意知殺害の真相は?新シリーズ開始! さつきは、兄や母親と絵草紙屋を営んでいたが、母・お登勢が体調を崩して寝込んでしまう。母を蘭方医に診てもらおうとしたが、伝手のないさつきは紹介してくれる人を探そうとした。そこで思い出したのが、店に来た佐野という武士のこと。自分の家系図を、老中の子息である山城守田沼意知に進呈する話をしていた。佐野を捜し当て、知り合いの栗橋と兄の喜重郎と訪ねたさつきだったが、佐野は、家系図を渡したもののその後何も返事もない田沼への悪態をつくばかりだった。 そこで、杉田玄白の塾にいる医師を紹介してもらおうと、さつきは地本問屋に出かけた。偶然居合わせた侍に紹介状を書いてもらい、大槻玄沢という医者に母を診てもらうことができた。しかし、病の悪化した母は亡くなってしまう。病床で、母は自分がさつきの生みの親ではないことを告げた。 母亡き後、上手くいかなくなっていた万葉堂を立て直すために、友人のおよねに勧められて読売(新聞)を出す事にしたさつき。そんな折、田沼意知が佐野に刺殺されたことを知る。それを書こうとするさつきに妨害の動きもあって…。事件の背後にあるものは? 気鋭の作家による待望の新シリーズ(2018年5月発表作品)!
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3.5アイヌ民族最後の蜂起を描く超大作の第1巻 18世紀末、蝦夷と呼ばれるアイヌ民族は和人の横暴に喘いでいた。蝦夷地での交易権を松前藩から買い取った商人たちによる苛烈な搾取、問答無用の暴力、日常茶飯に繰り返される女たちへの陵辱。アイヌの怒りと悲しみは沸点に達しようとしていた。北の大地から和人を追い払うための戦いを決意した国後の脇長人ツキノエが、密かに手配した鉄砲300挺。120年前に決起した英雄シャクシャインも、和人に負けない武器を持っていたら、戦いに勝利していたはずだった。鉄砲調達の算段は、択捉で出会ったロシア人船長との間でまとまった。しかし、その裏側には、ロシアの地で祖国奪還のために奔走するポーランド貴族マホウスキの策略があった。ロシアの南下政策を阻止すべく、極東に関心を向けさせるための紛争の創出。300挺の鉄砲がその引き金となるはずだった。 一方、和人のあいだでも、老中・松平定信のもと蝦夷地を直轄地にしようと目論む幕府と、権益を死守しようとする松前藩の思惑が入り乱れていた。それぞれの思いを巻き込んで蝦夷地に渦巻く歴史のうねり。アイヌ民族最後の蜂起「国後・目梨の乱」を壮大なスケールで描きだす超大作。
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4.3かつて世界三大兵学校のひとつと称され、若者たちの憧れとなった最高の教育機関が広島・江田島に存在した。卓越したリーダーシップと世界でも通じる人間性を養うその教育を、最後の生徒だった著者が克明に再現する。 ※本書は二〇〇六年に講談社より刊行された単行本『江田島海軍兵学校 究極の人間教育』に、書き下ろしを加えたものが底本です。
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5.0
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4.0難事業に立ち向かった叩き上げの天才―― 老中・松平信綱は何故「知恵伊豆」と称されたか? 明暦3年(1657)1月、江戸が燃え尽きた――。のちに言う「明暦の大火」である。日本史上最大、世界史的に見ても有数の焼失面積と死者数を出したこの大惨事に立ち上がった男がいた。代官の息子に生まれながら、先代将軍・家光の小姓から立身出世を遂げた老中・松平伊豆守信綱。その切れ者ぶりから「知恵伊豆」と呼ばれた信綱は、町奴の長兵衛を「斥候」として使いながら、「江戸一新」に乗り出した。現在の東京に繋がる大都市・大江戸への「建て替え」が始まったのだ。 読売新聞連載「知恵出づ 江戸再建の人」より改題。 目 次 第一章 大火発生 第二章 復興開始 第三章 米の値段 第四章 復興景気 第五章 抗 争 第六章 大移動 第七章 討ち入り 第八章 遷 都
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3.7“色”で江戸の難題、解決します。 累計32万部突破「居酒屋ぜんや」シリーズの坂井希久子、 文庫オリジナル、新シリーズ始動! 江戸時代は、洗練された美意識と、繊細な色彩感覚が頂点に達した時代でした。 もしも、江戸にカラーコーディネーターがいたら……? お彩の父親は腕のいい摺師でしたが、火事で視力も、仕事場も失ってしまいます。 盲いた父の面倒を見ながら貧乏長屋で暮らしているお彩。 婚約者との縁談も流れ、粗末な木綿の着物に身を包んでいますが、お彩には、天性の鋭い色彩感覚があるのでした。 そこに目をつけたのが、謎の京男、右近。 一本気なお彩に邪険のされながらも、懲りずにまとわりつく右近は、お彩に次々と色に関する難題を持ち込みます。 そして、“江戸のカラーコーディネーター”、お彩の活躍が始まります! 着物や芸能にも詳しい坂井さんならではのエピソードや、 色や柄にまつわる知識も満載。 例えば鼠色だけでも、これだけ種類があるのか!と驚かされます。 ※ お彩はお蔦の顔と見比べながら、帳面をめくっていく。 白鼠、銀鼠、藤鼠、湊鼠、錆青磁、柳鼠──。(中略) 「あっ!」 唐突に、記憶の糸が張り詰めた。 一枚の錦絵がするすると、脳裏に引き出されてくる。(本文より) ※ 新作菓子の意匠から花魁の仕掛けの図案まで、豊かな色彩溢れる江戸のカラーコーディネーターとして活躍するお彩の人情物語。
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-尾州徳川家の七男坊万太郎の邸から、将軍家拝領の鬼女面を盗み出したのは、大盗日本左衛門。面箱の底には“御成敗ばてれん口書”も隠されていた。その口書によると、日本で客死した羅馬(ローマ)の貴族ピオの遺品“夜光珠の短剣”には、莫大な富と名誉が秘められているという。その行方をめぐり、万太郎と近侍の相良金吾、ころび伴天連の娘お蝶、丹頂のお粂などが入り乱れる伝奇ロマン。
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-時代小説・歴史小説の大家・吉川英治の傑作を集めた決定版長編小説全集。第11巻は徳川将軍家のお宝をめぐるエンターテイメント時代小説の傑作『江戸三国志』。全巻セットで合本した完全版です。
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-天下一の巨城にして、幕府の中枢であった江戸城──。とりわけ本丸は三万四千五百坪もあり、迷路のような城内を行き来するのは不慣れな大名には難しいとされた。そこで重宝されたのが坊主衆である。各大名は坊主を頼りにし、いつの間にか家臣代わりに使う習慣が出来たのだ。藤田輝阿弥はその坊主衆を束ねる同朋頭で、自然、政治の舞台裏にも通じ、影響力は幕閣さえも怖れた存在であった。その輝阿弥の耳に、驚くべき報せが入る。次期将軍候補、甲府宰相・徳川綱重の多額の拝借金問題……。甲府藩で何が起こっているのか。将軍・家綱と大老・酒井忠清の思惑の狭間で、輝阿弥は徳川家存亡を左右する決断を下す!将軍の良き話し相手でもあった同朋頭の活躍を描く、斬新な新シリーズ!!
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-名君と評判の徳川八代将軍吉宗は、本来なら三万石の大名で終るべき身分の人だけに、身辺に隙があった。登用した江戸町奉行大岡越前守忠相は名奉行と市井の喝采をあびる。越前が必死に捕えんと追う密貿易船(ぬけがいぶね)は一網打尽にしたが、彼を悩ます怪人が江戸に現れた。将軍ら四人に復讐を誓う四ツ目菱の袷を着た一ツ目男――。人間描写の巧みさで、運命に翻弄される人物を描く、傑作伝奇小説。
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3.0江戸に生きる人々が織りなす鮮やかな人生。 “青山流時代小説”の真骨頂! 旗本の次男坊で部屋住みの俺は、武家であらねばならぬ、などとは思っていない。 堅物の兄が下女に好意を寄せているのを見て取って、 わざと下女にちょっかいを出そうとするが、気づくと女は身籠っていた。 しかも父親は、隠居の祖父だという。 六十九歳の老人に女で負けた俺がとった行動は――。 直木賞受賞作『つまをめとらば』に連なる傑作短編集。 史実から生まれた圧巻の7編。 ※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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-「頭、いざとなったら江戸の町に火を付けてくれ」──慶応四年早春、陸軍総裁勝海舟は火消しの棟梁新門辰五郎に頼み込んだ。京で朝敵となった徳川慶喜が帰還後、恭順して籠る江戸城を目標に、薩長率いる東征軍が迫り来る寸前である。「火消しが火を付けるたぁ、ご冗談で」──だが、勝は本気だった。百万の民を大量の船で房総へ逃がし、敵の侵入に合わせ町を焼き尽くす。いわゆる焦土作戦を画策していたのだった。そんな勝の肚の内を読んだのが、敵の参謀ながら盟友の西郷吉之助である。このまま江戸に入れば甚大な被害を見る。ならば談判に応じるしかない。そしてついに、勝と西郷、決死の会見が実現する!江戸を守るため、命を賭して奔走した英雄たち、その活躍を描く渾身の書下ろし!!
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4.5花の吉原に派手な宴を愉しむ若造がいる。峰近香四郎を名乗るこの男、朝帰りでいかにも気楽な身分のようだが、その身は五百石の旗本家の侍であった。が、四男坊で部屋住の冷飯食い。剣術の腕は優れていながらも、将来への望みは途方もなく薄かった……。そんな香四郎に運が向いてくる。御家人ながら当主として入婿する話が舞い降りたのだ。しかも目付心得を拝命、武州葛飾郡への巡検という御役まで頂戴する。意気軒昂に旅立つ香四郎。ところが任地で大事件に巻き込まれる。果ては、生か死か──!?宿命を呪う香四郎であったが、江戸へ戻され、想像を絶する人物と対面することに!出世への道は続くのか。型破りの江戸っ子侍が剣を握り、自らの命運を斬り開いてゆく!!
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3.5尼僧と寺子の熱い絆!江戸版“二十四の瞳”。 江戸は下谷に薫風庵という風変わりな寺子屋があった。三百坪の敷地に平屋の学び舎と住まいの庵がある。二十人の寺子は博奕打ち一家の餓鬼大将から、それを取り締まる岡っ引きの倅までいる。 薫風庵の住人は教鞭をとる妙春という二十四歳の尼と、廻船問屋・日向屋の先代の元妾で、その前は遊女だったという五十一歳の蓮寿尼、それに十二歳の飯炊き娘の小梅の三人しかいない。子供たちの評判はいいが、女所帯では不用心と日向屋の用心棒の堤勝之進が様子を見にやってくる。寺子屋設立の費用と月々の掛かりを出す日向屋は世間体もあって、同じ町内の薫風庵にすげない仕打ちもできないらしい。 そんなある日、隣家の大造が寺子に盆栽を折られたと怒鳴り込んできた。近所では蚯蚓や蛙の死骸を投げ込まれた家もあるのだという。折も折、寺子が学び舎の前で行き倒れを見つける。男前に弱い蓮寿は、城戸宗次郎と名乗る浪人の面倒は薫風庵で見ると宣言する。やがて宗次郎が学び舎で教え始めると、妙春に思いもよらぬ心の変化が……。 隣家への投石は誰の仕業なのか。宗次郎の出現は単なる偶然だったのか。教職の経験もある著者が満を持して放つ江戸版“二十四の瞳”誕生!
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4.0地獄から生き延びよ! 脱出不可能な孤島 足抜け厳禁の遊廓 追手だらけの深山 絶体絶命の窮地を 罪人は逃げきることができるのか! 歴史小説の第一人者が描く江戸の闇 唯一無二の逃亡短編集 勘定奉行の不正の証である帳簿と書付を時機が来るまで隠すように主・依田政恒から頼まれた杢之助。だが捕らえられてしまう。罪人となり送られた先は、生きては出られぬ地獄の島・佐渡金銀山だった――島脱け 江戸吉原から大見世の花魁・春日野が足抜けした。誰一人抜け出せない吉原からどのようにして春日野は逃げたのか。追捕を任された力蔵は行方と足抜けの方法を探るが、夢を売る町は一筋縄ではいかず――夢でありんす 領内で重罪を犯した召人を放逐し、手下に討ち取らせる放召人討ち。放召人となった罪人の鷹匠を、マタギが追うこととなったが、山深くには腹を空かした熊もいて……。それぞれの逃亡が始まる――放召人討ち
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-難破して無人島で死んだ7人の仲間に頼まれて、7人の人間を探すために、大枚の金子を懐中に江戸へ出て来た海の男・黒潮太郎は、第一の尋ね人・お弓に会うため浅草へ出たが、そこで不思議な女占師・天明堂白蘭に会い、第一の尋ね人の手がかりを掴んだ。白蘭と、浅草で知り合ったおとぼけ仙太との助けで、数々の危難をくぐりぬけてゆく黒潮太郎。長編時代小説。
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-鳶太郎は旅に出た。「蛮社の獄」で身辺に危険が迫ったので、崋山・長英らのすすめで、しばらく難を避けようと、家督を弟にゆずり、住みなれた江戸をあとにした。両国の骨つぎ・名倉の門弟を名乗り、股旅姿の身軽なひとり旅……のつもりであった。 高輪の大木戸を出ると、鳶太郎を待ちうけていたのが、年の頃なら19かはたち、ひどくあか抜けのしたお侠な下町っ子・お夏、次いで六郷の渡しで供に加わったのが、度胸と足が自慢の木更津屋佐平。さて、三人旅の行手に次々起こる剣難女難。鮮やかな鳶太郎の秘剣が舞って、胸のすくような、山手文学十八番の娯楽大作!
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