• 屍人荘の殺人
    購入済み

    マンガ→小説

    ジャンプ+にてコミカライズ作品が連載中。眠れぬ夜にちょっと時間つぶしと思って開いたところ、思わぬ面白さに手が止まらぬ。月間連載はまだ続くので、クライマックスを知りたく小説を購入した。完成度の高さには目を見張る。極限状態の設定と、そこからくるうす気味悪さ。そして、その人が死んでしまうのか!?という聖域なしの展開感。是非ご一読を!

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    2020年09月12日
  • アルスラーン戦記14天鳴地動
    購入済み

    ライトノベルですもの

    続刊の刊行待ちになってしまった。登場人物を忘れてしまうだろう。ライトノベルなので、その世界観を楽しめるかどうかで、途中からご都合主義過ぎてたまらなくなったけど、とりあえず最後を見届けたくて読みついでいるところ。

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    2020年01月04日
  • 宇宙の戦士
    購入済み

    礼讚か、無意味さを訴えるものか

    【2019/7/31】
    ハインラインものは何冊目かです。今、SFがとても読みたい時期で、その流れでとても楽しめました。空想科学的な設定を活かして、戦争と、それに巻き込まれる若者とが活写される作品です。1959年当時、刊行された後、ベトナム戦争礼賛だ、宗旨替えだとハインラインは避難されたそうですが、これがそうなら、1987年製作の「フルメタルジャケット」だってそういわれるべきでしょう。
    作品は、主人公の一人称視点で展開されますが、周囲のものとの会話、それ以上に独白が多く、また、そのテンションが高いというのが特徴です。音で聞かせる文学作品ですね。映画化されるなら、クエンティン・タランティーノが監督

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    2019年07月31日
  • 物語 スペインの歴史 人物篇 エル・シドからガウディまで
    購入済み

    人物で歴史を切りとる小品

    歴史をたどることに興味を持ちまして、地域史は閉鎖系ではないのだから、どこかしら響き合うものもあるのではなど思い、遠く離れたスペインに関する書物を手に取りました。タイトルだけで選びましたら、6名の、それぞれの分野ではつとに有名な人たちが取りあげられていて、この本を読んだから新しいものが紐解かれるというわけでもないようでしたが、この機会でもなければ触れることもなかっただろうと思いました。
    女王フアナ(打たれ弱いカルメン?)、インディオに対する植民政策に異を唱えた僧侶とか。このあたりが興味を惹かれたところです。僧侶の方はさらに読み続けてみたいなと。

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    2019年07月25日
  • 王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎
    購入済み

    DNAの話だったーーー

    初めての石浦章一。読み始めてから検索すると分子生物学者なのですね。こちらは歴史に興味があって購入したわけですが、あちらはDNAの話がしたくて、切り口として歴史を取り上げたというもの。まぁ、うんちくです。

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    2019年07月21日
  • 湿地
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    雨・闇・胸苦しさ

    最果ての地、アイスランド🇮🇸から届いたミステリー。現場にしがみつき、昇進を拒む男エーレンデュレ捜査官を主人公に据えたシリーズ第4作目(らしい)。それが謎解きのキーになるのか!?ちょっと持ち込むにはムリっぽくないのか? 等とも感じましたが、アイスランドという特殊な背景においては成り立つという。しかし、そのキーが成立するには、昔かたぎというのか、あまり語ること・説明することを得意としない、と同時に嗅覚・感性を疎かにしない、執拗な(疑問を放置しない)姿勢を持つ主人公がそこにいたからという奇跡になるのかなーーー。主人公の子どもたちがどうしようもない状況に置かれていたり、登場人物の痛ましい過去に紙幅を割

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    2019年07月19日
  • オリジン【角川文庫 上中下合本版】
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    安定のダン・ブラウン

    シンプルなエンターテイメントが読みたいと思い手に取った一冊。ダン・ブラウンものはまだ2冊目。「ダヴィンチコード」以来でした。ストレスなく読了し、とても面白かったが、これは一晩のうちに起きたことなのか!?という驚きの短期決戦でして、このために謎が謎を呼ぶというより、複数の謎がエンディング前に交点を結ぶという格好でした。内容としては知的エンターテイメントと呼ぶに相応しい、謎解きの背景に、昨今のAiの進化(深化?)、宗教からの科学弾圧の歴史(人間の愚昧さ?)を配置して、大きな対立構造に巻き込まれる主人公たちを演出しています。アメリカの知識人たちが好み、話題にしていそうな“人類のその先”の話とかも。「

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    2019年07月16日
  • 会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語
    購入済み

    なにかしらでマネーボールに

    とてもおもしろく、途中まで☆5つだと思っていまして、なにかしら熱い物語を軸に通せたら傑作になったのでは!? 場合によっては、会計版「マネーボール」になっていたかも!
    内容は、数字を使わず、「会計」の概念・発展を教えてくれるもので、良書です。講座で聴講者を飽きさせないために磨かれた、歴史風俗と絡めた会計の歴史が盛り込まれていて飽きません。「最後の晩餐」とか、ビートルズの「イエスタデイ」とかが会計と関わっている??

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    2019年07月14日
  • クロノス・ジョウンターの伝説
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    心温まるタイムトラベルもの

    初めての梶尾もの。タイムトラベルを味つけにした心温まるラブストーリーが描かれます。サイエンス・ファンタジーという感じでありまして、“そういう設定なのだ!”と、そんな勢いで時を越える仕組みが出て来るので、それに乗れるか乗れないかはあるかもしれません。細かいことはさておき、舞台劇を楽しむ感じかな。「時をかける少女」は超えられないけど、次々と短編中の設定が絡み合うのは読んでいて楽しい。ただ、出だしの物語が結局畳まれずに終わっているのが減点かなーーー

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    2019年07月14日
  • 内戦の日本古代史 邪馬台国から武士の誕生まで
    購入済み

    途中にて終了ーー

    “内戦”という点から日本史を振り返ろうとする試みのようですが、著者の語る「古代戦うことは珍しく交渉ごとが多かった」という視点は余りにも突然で、根拠に乏しく、読み進めるにはツラくなる。また、他人の書いた資料をもとに論立てするのも頂けません。いわば、とある国に行ってもいないのに、とある国に行った旅行者のブログや、とある国に関する特集番組を見て、それらだけから風土記を画くようなものです。もちろん、序章においてそれらに触れることで得た“仮説”を呈示し、以後、一次資料・二次資料に当たりながら仮説を検証していくということであれば真っ当なのですが、ただただ突然に現れた仮説と、「あの先生たちはこう言っている」

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    2019年07月11日
  • 解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯
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    2SD超えたところの才能

    徹底的な人物について、呆れ、驚き、感動したいならこの一冊。圧巻!
    どの時代にも「こいつは本物だ!」という人物はいて、その本物感はほとんど常軌を逸していると感じさせるもので、その人の立つ地平線自体、スケール感がちがっていて、自分の卑小さをいや増して感じるために、ずっと追い続けるか、目を背け背中を向けて生きるしかない感覚に襲われてしまいます。
    有能なジャーナリスト(作者)に取材の対象として選ばれ、丹念にこれまた膨大な量の一次資料を辿られ、18世紀に生きた外科医(とは簡単に括れませんが)の生き様が吐く息を感じられる濃度で筆写されています。当時のイギリスの世相ならびに常識、医療水準がとてもよく伝わって

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    2019年07月10日
  • ガニメデの少年
    購入済み

    出だしよさそうです!

    7月6日から読み始め、9日の未明に読み終えました。読み終えたのは旅の始まり、沖縄の空の下にて。
    SFですが、あまりファンタジックではなく、一人の少年が体験する開拓地での闘いの日々。最後、大団円に向けて急にジュブナイル的というか、ファンタジーになりますが、そこまでは「大草原の小さな家」。執筆された1950年という時期を考えると、政府組織への怒り(政府は適当にしか考えていない!)、独立独歩の精神(これぞアメリカ!)、隣人愛(世界はもっと汚いものにも思えますが・・・)などを透かして見てしまいます。
    原題は A farmer in the sky.
    アメリカという国の若々しさも反映したものに感じます。

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    2019年07月09日
  • モンティ・パイソンができるまで―ジョン・クリーズ自伝―
    購入済み

    軽妙洒脱な四半世紀の物語

    ジョンクリーズは1939年生まれの英国産コメディアン。私が存在を知ったのはモンティパイソンを通じて。軽妙洒脱なこの自伝は良質なコントを読む感じ!
    彼にとってパイソンズがすべてではなかったろうに、とはいえ一大ムーブメントを巻き起こしたわけで、彼の人生に大きく影響を与えたのはまちがいないでしょうから、そこから興味をなくしたくだりとかも知りたかったですねーー

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    2019年06月29日
  • NARUTO―ナルト― カラー版 72

    大団円!

    72巻という長い旅路の末、熱血・友情・勝利な結末が待っています。サスケさんはいろいろこじらせていたので、どう落とし前つけるのか、この風呂敷は畳まれるのか!?など興味津々でしたが、複雑なパズルが嵌まった感じのすっきり読了感あります。推しキャラによってはもちろん色々異論はあるのでしょうが、作者の創造力の限りを尽くして、NARUTOの世界はキレイにまとまったと思います。多くの作品が失速したり、グダグダしたり、作者が居なくなったりで残念なことになることも多いなか、とても良い体験をさせて頂きました(^-^)/

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    2019年06月10日
  • 3×3EYES 超合本版(8)
    購入済み

    必死で読み終えました!

    出会いは中学生の時分。クラスで話題になっていた第1巻・第2巻。思春期テイスト濃厚な作品で、ヤクモとパイの旅路にわくわくしたものでした。時は流れ、巻数を重ね、なかなか話が進まんなぁと思ううちに買うのが途絶えた15巻以降。2002年には完結していたらしい。
    かつて恋したあの作品はどうなったのだろうかと思い立ち購入した超合本。表紙以外は完全白黒でした。そして、少しずつ話は進むのだけど、水戸黄門のように予定調和の繰り返しで、登場人物も膨らんでいき、何度投げ出そうかと思う展開にもめげず到達した最終話。
    終盤、超破壊展開なので、大ゴマ連発にてさらに展開が重くなるというおまけ付きでしたが、やってくれ

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    2019年06月06日
  • 火星年代記〔新版〕
    ネタバレ 購入済み

    散文ファンタジー

    不意にSF小説が読みたくなり、おすすめをググった結果出会った一冊。散文形式と、あまりに科学考証が乏しいので、読み出してすぐにどうしたものかと悩みましたが、一応読破。そんな読者にとって、SFとはスペース・ファンタジーなのだと思い至らされた一冊でした。架空の世界で、書きたい主題を取り扱うのに、「考証」がどれだけ必要なのか? 必要ありませんよね。
    人類に対する悲観的で、不信感をまとった話の運びのなかに、理由はないけど、ヒトはそれでも生き残るのだという、不思議な万能感を示した一冊。
    イーロン・マスクは本当に火星を目指すのか??

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    2018年12月30日