【感想・ネタバレ】ガニメデの少年のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

出だしよさそうです!

7月6日から読み始め、9日の未明に読み終えました。読み終えたのは旅の始まり、沖縄の空の下にて。
SFですが、あまりファンタジックではなく、一人の少年が体験する開拓地での闘いの日々。最後、大団円に向けて急にジュブナイル的というか、ファンタジーになりますが、そこまでは「大草原の小さな家」。執筆された1950年という時期を考えると、政府組織への怒り(政府は適当にしか考えていない!)、独立独歩の精神(これぞアメリカ!)、隣人愛(世界はもっと汚いものにも思えますが・・・)などを透かして見てしまいます。
原題は A farmer in the sky.
アメリカという国の若々しさも反映したものに感じます。邦題は「ガニメデの“少年”」です。原題が既に独立した個としての主人公を匂わせるところ、邦題は自他分離整い始める時期の主人公を匂わせて面白いです。クロージング、主人公が我々に向かって言い放つ感じで終わりますが、ニュアンスが大分異なってきます。皆さんはどちらでとられるでしょうか?

0
2019年07月09日

「SF・ファンタジー」ランキング