【感想・ネタバレ】王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

歴史と科学を見事に織り交ぜて構成された良質なストーリーに魅了された。また丁寧な解説のおかげで、例えば、DNA解析技術により工事現場から出てきた遺骨からリチャード3世を特定しさらに遺伝子解析によって書物に記された身体的特徴が裏付けられた事がよくわかり関心深く読み進める事ができた。

0
2020年08月11日

Posted by ブクログ

DNAについての知識を与えてくれると同時にリチャード三世、ツタンカーメン、トーマス・ジェファーソンなどの家系についてDNA分析から興味深く物語を書いてくれている。
しかし、なんと言っても今我々が身につけることが必要な遺伝に関する知識を優しくかつ正確に付けてくれる文章のうまさが素晴らしい。

0
2019年07月14日

Posted by ブクログ

英国王室と古代エジプトをメインに、王家のDNA鑑定で分かった事実を紹介する。また、DNA鑑定とは何か、どこまで分かるのかも説明している。
21世紀になって駐車場から掘り起こされた人骨は、本当にリチャード三世なのか。彼はシェイクスピアの作品に書かれたような容姿だったのか。古代エジプトの王墓から発見されたミイラたちの血縁関係についてなど、興味津々の話題だ。
終盤の倫理についての話も印象に残った。遺伝情報は個人情報だし、興味本位で扱ってはいけない情報だろう。

0
2021年06月19日

Posted by ブクログ

それは誰の遺骨?・・・DNA解析で解明される世界史のミステリー。
・プロローグ 欺かれたシェイクスピア
第1章 駐車場から掘り起こされた遺体
第2章 DNAは知っている
第3章 リチャード3世のDNAが語る「身体改造」の未来
第4章 「ツタンカーメンの母」は誰か?
第5章 「エジプト人」とは何者か?
第6章 ジョージ3世が患っていた病
第7章 ラメセス3世殺人事件
第8章 トーマス・ジェファーソンの子どもたち
さくいん、参考文献有り。
発見されたリチャード3世の遺体。ツタンカーメンの母は誰か?
英国王室の遺伝性疾患。ラムセス3世の死因は?
ジェファーソン大統領の子孫の問題。
そして、日本人やエジプト人のルーツも。
合間に、DNAや遺伝子、染色体等の最新の話を挟んでいます。
さすがに文系人間には、数字の羅列を見ただけでクラクラ(汗)
それでも遺伝等の仕組みはわかり、解明できることも多いのは、
理解できました。
ただ、DNA鑑定も万能ではないこと。
家系等の問題は裁判に発展する恐れもあること。
また、掲載された謎解き自身は興味深く、面白かったのですが、
まだ真の解明には至っていない事例が多いのが、残念。

0
2020年04月20日

Posted by ブクログ

本書のDNAの最新の知識も興味深いし、イギリス王室の系統についてもミーハー的好奇心を刺激される。その関心ゆえに学問的な硬い話も読みやすく、遺伝学の新しい知識を得る喜びを感じることができた。
小生は「壬申の乱」の小説も興味を持って読んだことがあるが、本書でのイギリス「プランタジネット朝」の骨肉の争いも実に面白い。
しかし、現在のエリザベス女王の過去の系統に断絶があったことを強く示唆する結果には驚く。日本においてその様な調査は出来るはずもないが、もしや重要古墳の学術調査が許可されたらと、思うだけでも興奮する思いを抱いた。

0
2019年11月12日

Posted by ブクログ

これまでの考古学が古文書の解読が中心であったが、本書ではミイラや人骨から取得したDNA解析からの考古学を提唱している。どちらが優れているということではなく、DNA解析の技術が近年急速に発展したことにより、両者からのアプローチの重要性を説いている。
これにより、これまで信じられてきた史実が事実とは異なるという事例も見つかっており、この分野の進展が非常に興味深い。
本書では英国王室とエジプト文明を対象にDNA解析によって、これまで信じられてきた歴史との整合性を調べた結果が報告されている。詳細は本書を読んでいただきたいのだが、これまで信じられてきた歴史が覆されるため、非常に興味深く読むことができた。
また、本書では、現在のDNA解析技術の概要を開設してくれているため、科学書としても十分に楽しむことができる。ぜひ手にとって欲しい一冊である。

0
2019年09月17日

購入済み

DNAの話だったーーー

初めての石浦章一。読み始めてから検索すると分子生物学者なのですね。こちらは歴史に興味があって購入したわけですが、あちらはDNAの話がしたくて、切り口として歴史を取り上げたというもの。まぁ、うんちくです。

0
2019年07月21日

Posted by ブクログ

DNA解析の進化により、これまで謎とされてきた歴史上の出来事や人物の実態・実像がかなりの程度明らかにされて来た。それには遺体・ミイラ・骨などの存在が不可欠であって、しかもそれらに有効なDNAが残っていることが絶対条件だ。また、その試料が盗掘者や採取者などによる汚染が無いことも必要条件である。本書では英国王家やエジプト王朝などの歴史上の人物のDNA・遺伝子を調べることによって明らかにされたその過程・結果を主題としているが(評者もそれを目当てに購入したのだが)、実はその半分以上はDNA・遺伝子の(ほぼ)最新の研究成果の説明に当てられている。かなり難解な部分もあるが、これはこれで知的好奇心を満たしてくれるので、面白く読めた。

0
2019年07月10日

Posted by ブクログ

本書の中で、遺伝/遺伝子/ゲノムに関する解説は相当な分量を占める。

確かにゲノム等の知識がないと本書に書かれたDNAに基づく血統分析の中身がわからないので、仕方がないのだが、その分謎解きの面白味は薄れてしまう。

少なくともタイトルに見合うほどの内容が書かれているとは思えない。が、著者はあくまでも科学畑の人であり、歴史家ではないので、やむを得ないともいえる。

0
2019年11月18日

「歴史・時代」ランキング