名称未設定さんのレビュー一覧
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天才とは
天才とはどんな人か。その作品、偉業から天才を知ることは多いが、天才の人となりを知ることはあまりない。響は間違いなく天才である。しかし、その才能を知らなければ、ただの問題児に過ぎない。才能を見出し、守って育てる人がいてこそ。 出版社に勤めるふみ。響に惚れぬいた遼太郎、友人以上として接するリカの存在は大きい。天才は天才を求める。火花を散らして信条をぶつけ合う。響vs鬼島仁。響vs吉野桔梗。芥川賞作家とやり合う場面は見どころだ。当人同士しか分からない、凡人には踏み込めない世界がある。新人賞受賞後の響がどう成長していくのか。期待を持たせ、見どころの多い3巻だった。
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素晴らしい舞台設定
由緒ある骨董品、美術品の鑑定ミステリーに古都は最適な舞台設定です。小気味よい謎解きを楽しんで読んでいます。登場人物の柔らかい京都弁。特にホームズ清貴の京都弁の決め言葉がいい。古都の風景、名所が随所に出てきて歴史の蘊蓄が披露されるのも興味が湧きます。北大路、今出川(いまでがわ)、哲学の道----通りの名前からして古都を感じます。ホームズ清貴と葵には適度な距離感があるものの、お互い、相手のことを気にかけており、二人の関係が今後どう発展するのか気になります。傍観者的な立場だった葵が、いつの間にかスタッフの一員として受け入れらていますね。ホームズ家族や周囲の人達からも大事にされていることが伝わってきて
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小雪と小夏の切ない表情が好き
表紙の二人の切ない眼差しに引き込まれて読み始めました。小雪と小夏に「聲の形」の西宮硝子を見たからです。表紙の綺麗なブルー、随所に出てくる愛媛の海辺の風景、水族館の絵に癒されます。高校水族館部の一人部長だった小雪、転校してきて新部員になった小夏。突然のハグから始まった2巻なのに、行きつ戻りつのじれったさ、切なさばかり。お互い相手に好意を持っているのに、、どうして進めないの?二人を応援してくれるお父さん(たち)、友達の楓の気持ちが優しいですね。今後の発展を期待しつつ読み進めています。電子特別版は巻末の付録が多いのが嬉しいです。作者の萩埜さんの本作への思い入れの強さ、郷土愛を感じます。Q&A
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一気に読みました
7巻全部、最後まで一気に読まされました。心にずっしりと重いものが残ります。意識が戻った石田と西宮の再会。感動のシーンですね。最後は大団円を期待しました。それにしても分かり合うことの難しさよ。分かった気持ちでいることの危うさ。真摯に謝ることの難しさ。石田と西宮のやり取りからいろんなことを教えられます。石田と西宮の距離がもっと接近していくのかと期待しましたが、、。植野、佐原、妹の結絃、皆、魅力的ですが、一番は石田のお母さん。心の広さ、明るさが眩しいです。
もしも小学校で西宮が普通に聞けて喋れたら。石田のちょっかいに言葉と笑顔で返したら。言葉で怒ったら。何も問題は起こらなかったでしょうか?考えさ -
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少し難しいが問題点は理解
本書執筆(2020.10)後も日々状況は変化し、修正が必要な箇所があるかも知れません。しかし、免疫学の基礎知識や研究成果に基づいた解説の多くは変わらないと思います。一般の読者にもわかりやすく書かれた努力は認めますが、私の免疫学の知識があまりにもお粗末で苦労しました。サイトカイン、B細胞、プラスミド、Nタンパク質、HLA、など専門用語が出てくるたびに繰り返しググる始末。実はDNA, RNA, 抗原、抗体も十分理解していませんでした。とは言え、新型コロナウィルスの特殊性、重症化のメカニズム、コロナ対策の考え方、ワクチンの問題点などは理解できたと思います。著者の宮坂先生が憂慮されているように、マスコ
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書名に惹かれて購入
テレビ局で部下8人の技術部長だったカレンさん。休暇で訪れた日本。成田空港に着いた瞬間に好きになり、何度も日本とフランスを往復して日本で生活するように。思ったらすぐに行動に移す彼女の思い切りの良さには本当に脱帽です。日本で驚いた体験の数々は面白くまた微笑ましいです。しかもジャーナリストであるカレンさんの視点は鋭い。当時のドコモiモードを絶賛しているのを読んで、再認識をしました。2011年の東日本大震災、福島原発事故では帰国せず徹夜の取材を続けられたのですね。日本に対する愛情、悲しみが伝わってきます。漫画家の夫、西さんの目を通して描かれるフランスでの出来事も興味深いです。
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すごい!とにかくすごい!!
すごい!とにかくすごい伝記です。言わば、超天才が生み出す狂気の世界。書中に何度も出てくる「現実歪曲フィールド」という言葉がそれを象徴しています。妥協を許さない厳しい要求に応えて不眠不休でアップルIIやマッキントッシュを生み出した技術者たちの努力、彼らを鼓舞し、不可能を可能にしてしまうスティーブ・ジョブズの強い意志。弱小だったアップルやピクサーに今日の成功をもたらしたストーリーには魅了されます。しかし、狂気の天才が、周りの人を傷付け、衝突し、仲たがいしていく様にはハラハラさせられます。最後に家族のこと、恋人のことを読み、彼の人間的な面にも触れ、少しほっとし和んだ気持ちでパートIを終われました。日
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