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Posted by ブクログ
東ドイツという時点で購入。30人にひとりが密告していたというナチス以上の監視社会ですね。
主人公は東ドイツ多目的戦闘群MSGのアナベル・フォードール。ユキロウに恋するが、そのユキロウは反体制派であり……。
第一次大戦は化学の、第二次大戦は物理学の戦争だった。第三次は数学ではなく生物学の戦争になるだろう。当時貧困国(言い過ぎで相対的には先進国の部類ではあるが西ドイツとの差は増すばかり)ながらオリンピックでソ連に次ぐ圧倒的なメダルを出していた、東ドイツについて、それが生物学に基づいた人体改造によるものというフィクションなアイデアからストーリーを練り上げたに違いない。「フレンダー」率いる東ドイツ反体制派、フライハイトと、ホーネッカーの東ドイツ政府、そして東ドイツ軍人MSGの関係性が非常に面白い。理想の平等社会を目指すMSGと、東西合一を目指すフライハイト、既得権益を守りたいホーネッカーの組み合わせが面白い。
『この社会主義グルメがすごい!』に出ていた料理、死んだおばあちゃんも出てくる。偽物のウサギって何?
かなり政治的な話が多く、それが面白い。Heil Hitlerの落書きをHeilt Hitlerに変えたの、エッジが効いてて素晴らしい。
ダークな雰囲気が素敵です!
東ドイツが崩壊する前夜を描いたロマンス物です。
反体制派のユキロウと、彼に恋する軍人のアナベル・フォードール。
彼女はただの軍人ではなく、多目的戦闘群『MSG』の超人です。
東ドイツのダークな雰囲気と、謎に包まれている『MSG』の組み合わせがたまりません!
壮大なヒューマンドラマ
第二次大戦後の東ドイツを舞台にした重苦しいヒューマンドラマ。
東西冷戦時代のイデオロギーの戦いを、
強力な身体能力を持つ特殊部隊の女性と反体制側の指導者の恋愛感情を交えながら、
登場人物の心情描写が上手すぎる。
これは面白い。
超おすすめ
冷戦時代のドイツを描いた作品ですが、とんでもなく面白いです
作りというか構成というか作画も内容も、全てがホントにすごく良くできていて、屈指の名作かと
ドイツがまだ東西に分かれていた頃の話。
それぞれの思想や感情がとても伝わって来る作品。
どちらが悪かという部分は人それぞれの捉え方で良いと思う。
壁
高く聳え立つ忌まわしき壁によって、東西に分裂されてしまった、1985年東ドイツ。神躯兵器と呼ばれる軍人と反体制組織ラインハルトとの戦いの物語。
面白いので買います!
暗くて陰鬱
閉塞感に包まれた東独の雰囲気を余すところなく描いている。当時の報道などから想像される陰鬱な世界のとおり。恋人同士が実は敵味方という設定がやるせない。それぞれが、敵を殺すことに躊躇しないと言っている。そんな二人の今後はどうなるのか。この先を読み進めるのが怖い。
時代や環境説明を乗り切れば
結構前に途中で挫折して放置していたが、漫画沼で紹介されたのを機に再読。最初の政治的な描写を乗り越えれば、敵と味方の駆け引きの心理的な描写やギリギリ実際にありそうな超人の戦闘の迫力など見どころが多いいことが分かった。。2巻以降も読んでいこうと思う。
重厚感ある話
現在も数多くの国が独裁体制を敷いている。その共産主義独裁体制の典型例として崩壊前の東ドイツを舞台とし重厚感ある話を展開している。描かれているエピソードの多くが史実に基づいていると思われるところが恐怖感を煽る。 絵柄がいまいちなのがとても残念である
Posted by ブクログ
宮下暁『東独にいた』(講談社)は東ドイツ(ドイツ民主共和国)を舞台とした歴史漫画。反体制派の男性と軍人の女性が中心人物である。東ドイツは既に消滅した国家である。このような漫画が登場することに冷戦時代が過去の歴史として見られていることを実感する。
警察によって家族が突然連れ去られてしまう全体主義国家の恐ろしさが描かれる。冷戦時代は自由主義国と比べた社会主義の恐ろしさと受け止められがちであったが、冷戦終結後の21世紀から見ると、イデオロギーとは関係なく警察国家の問題となる。日本の警察も人質司法など多くの問題を抱えている。
ベルリンの壁崩壊はゴルバチョフがペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)を進めた結果と単純化されがちである。しかし、そこには体制の行き詰まりがあり、体制への不満が渦巻き、反体制派の行動もあった。夜明け前が一番暗いという状況であった。
全体主義国家が問題ならば反体制派がヒーローになる。しかし、すっきり感情移入できない。目的を隠して他人に近付く陰謀家である。これは卑怯である。反体制派になる動機としてイデオロギー、金銭、恋愛感情を挙げる。身も蓋もない。反体制派の破壊活動は、ある人にとって大切な人々を傷つける。反体制側の暗さも含めて全体主義国家の雰囲気になっている。
Posted by ブクログ
おもしろかった。本オフで1〜5巻セット購入、一気読みした。東ドイツの冷戦のころのストーリーというので、興味をひかれた。かなりリアルな部分の中に、人間兵器として生み出された異能の人々がでてくる。マーベルスーパーヒーロー的。ただし、こういうテーマにありがちな、善悪色分けや色々な思想など読者に対しての押し付けがましい部分が希薄なのが、非常に好感をもてる。
面白かったが、途中で現在休載しているのがもったいない。
難しい
フレンダーとアナ。親しい思いを持ちながらも敵同士。数年後は東西統一が現実のものとなる歴史事実を読者は知っている。ベルリンの壁が崩壊するまで彼らは生きていられるのだろうか。生き伸びたとして、その歴史事実を受け入れその後をどう生きていくのだろうか。
ファンタジーと事実の交錯する物語。正直、ワクワクしないし内容も難しい。それでも読み進めるのは、心のどこかで彼らが救われることを願うからなのかもしれない。
ワンダーウーマン?
ヒロイン強すぎ!
人間辞めてるレベルです。
ヒロインの弱味を潰しているので、彼氏の反体制側が
追いかけられる側になるのでしょうね。
まあ、お好みで。
ありがち
ストーリーはありがちな悲恋ものと言う印象でした。敵対してる組織同士の男女の恋愛模様。ロミオとジュリエットにはじまって大昔から腐るほどある話。