天才と、天才のまわりの人たちの話。作品とは何の関係もないですが、大ファンだった芸術家の方と一緒に仕事をした際、その性格の破天荒さに、「この破天荒さだからこの芸術を生み出せるのか」と、ファンとして一定の距離を置くことの大切さを実感したことがあったな、というのを思い出す作品でした。周りに影響されない自分の世界を持ち続けていられることが、人とは圧倒的に違う芸術を生み出せる理由なのでしょうね。
というわけで、主人公は集団生活的にはかなり問題のある高校1年生の女の子・響。彼女が出版社に新人賞応募原稿を送るところから始まる、学園生活と出版業界のお話です。ぶっ飛んだ天才少女が世間とつながっていられるのは、いつも傍にいてくれる幼馴染の男の子の存在がとても大きくて、彼が響を理解してフォローを欠かさないでいてくれるから、この全体の関係性が成り立っているんだな~というところにも注目して読むと、私はなんだか世界っていろんなバランスでできていて、面白いなと思うのでした。
感情タグBEST3
この作者、絵が上手いとは言えないし、特に女性の体のラインとかテキトーだと思うんだけど、響のアクションシーンはめちゃくちゃカッコいい。
響は芥川賞と直木賞にノミネートされますが、直後にノミネートすらされないリカと会います
そこで、リカの小説はつまらなかったとダメ出ししつつ再度伝えることになりますが、これってかなり残酷ですよね
しかもダメ出しの内容がド正論
才能を自覚しておらず、それをぶつけるのはない側からしたらかな...続きを読むりキツそうです
芥川賞候補作家にまつわる話の数々は、事実を脚色していると思えるから面白く読める。それにしても天才、響の内面は計り知れない。文学に対して妥協を許さない姿勢は一般人には理解し難い部分もある。でも素晴らしい作品や作家に出会った時に見せる無邪気な笑顔はチャーミングで、こちらまで嬉しい気持ちになる。自分や大事...続きを読むな人に向けられた攻撃に対する反撃は容赦がない。響にとっては当然の行為だが、それによって起こる波瀾の数々。これからどんな展開になるのかハラハラドキドキしながら付き合っていくことになりそう。
Posted by ブクログ 2018年09月16日
一巻を随分前に読んでいつか続きを読もうとしてたら、実写化したので2~5巻まで纏めて読みました。
リカちゃんの涙と喧嘩につられ泣き。
かよちゃんにはラノベを書いてた学生時代の自分を重ねたり、女性キャラがみな魅力的。
りょーくん怖い...今後の展開で暴れそうですね
Posted by ブクログ 2017年08月01日
【あらすじ】
弱冠15歳、デビュー作品にして、
史上初の芥川賞&直木賞のWノミネートという快挙を成し遂げた、鮎喰響。
世間が大きく騒ぎ、文学界が慌てふためく中でも、
あくまで自分の生きる態度は変わらない響。
そんな中、運命の受賞作発表の日がやってくる......!!!
【感想】
Posted by ブクログ 2017年03月28日
さぁ~まさかのマンガ大賞だぞう。炎上するなら今だぞう。良くも悪くも世間に「さらされて」いなかったからこそ、自由に書き続けられていたこのマンガが、山火事を起こすならば。『響』の中で何気なく描き続けていた一種の「暴力性」が、きっと、外側からこの作品を破壊しようと襲い掛かって来るだろう。だろうというか、そ...続きを読むうなってほしい。そして作中のタイミングも正に響が受賞確定して世間の前に現れる瞬間という……ああ……ゾクゾクする……たまらない……!!/読者が一番みたくないものは、実は読者が一番みたいものなのだ。作者は、きっとそのことを誰よりもわかっている。最後まで前のめりに、一人でも多くの人間を殺して最後は自分の頭を撃ち抜け。記録より記憶に残れ! このマンガ。/という多大な期待を寄せてしまっています。すみません……。(要は、このまま過激に突っ走ってくれ、ということですね。作品と現実世界が繋がるって、奇跡でしかなくて、その瞬間を目撃して感激しています)
Posted by ブクログ 2018年08月12日
才能の差を見せつけられたリカの反応と、才能の差がよくわかっていない花代子の反応の違いが面白い。
これからはマスコミとの勝負。マイクを投げるコントロールの良さが素晴らしい。
Posted by ブクログ 2018年04月04日
受賞結果発表まで大いに盛り上げる。そして授賞式でまたインタビュアーにマイクを投げつける。響ちゃんは文系なのに瞬発力がすごい。とても面白かった。
Posted by ブクログ 2017年04月14日
ここから先、どうなるんでしょうね。賞をとった後が鍵。蹴ってばかりはいられないでしょう。響の態度がだんだん重くなってきましたが、目は離せないんです。
Posted by ブクログ 2017年07月29日
正式に出版もされていない本が直木賞を取るってありえるんですかね。っていうか、わざわざ芥川賞と直木賞をW受賞させて得する人なんているんですかね。っていうのには目をつぶるとして、響があっさり賞を取ってしまった。マンガ家の裏側をエンタメ色を強くして描いたのがバクマンだったけど、この響は「小説家になる方法」...続きを読むっていうサブタイトルに反して、小説を書く作家側のプロセスは皆無といっていいくらい描かないし、彗星のごとく天才少女が現れてわたわたする大人たちを描いているだけなので、作家は主役のようで主役ではない気がしてきた。
Posted by ブクログ 2017年06月28日
1〜5巻一気読み。主人公の破天荒さに腹が立つ!!!のですが、次第に凄いに変わっていくのです(;・∀・)小説界を震撼させる新人発掘か?!という物語。ああ、きっとこれはあの作家さんをモデルにしてるんだろうなぁ、というキャラクターが続々登場でそこも面白かったwそれにしても主人公の幼馴染が怖い…。
Posted by ブクログ 2017年10月21日
芥川賞・直木賞にダブルノミネート。小説家として周囲がほっておかないのに対して、相変わらずマイペースな主人公と相方。相方は完全にいっちゃてる系ストーカー状態だけどwww。ダブル受賞はいいけれど受賞会見は波乱の模様で。