天才と、天才のまわりの人たちの話。作品とは何の関係もないですが、大ファンだった芸術家の方と一緒に仕事をした際、その性格の破天荒さに、「この破天荒さだからこの芸術を生み出せるのか」と、ファンとして一定の距離を置くことの大切さを実感したことがあったな、というのを思い出す作品でした。周りに影響されない自分の世界を持ち続けていられることが、人とは圧倒的に違う芸術を生み出せる理由なのでしょうね。
というわけで、主人公は集団生活的にはかなり問題のある高校1年生の女の子・響。彼女が出版社に新人賞応募原稿を送るところから始まる、学園生活と出版業界のお話です。ぶっ飛んだ天才少女が世間とつながっていられるのは、いつも傍にいてくれる幼馴染の男の子の存在がとても大きくて、彼が響を理解してフォローを欠かさないでいてくれるから、この全体の関係性が成り立っているんだな~というところにも注目して読むと、私はなんだか世界っていろんなバランスでできていて、面白いなと思うのでした。
感情タグBEST3
完結しちゃった
「響」らしい良い終わりかたでした。
新刊が出るのを楽しみに待つ漫画だったので、これから寂しいなぁ〜
12巻で巻いた種を13巻でどう刈りとるのかと思っていたら、まさかの昭和のプロレスマンガ風でオトすとは。
これまで出てきた悪役達が響のファン化してるのは、ちょっと不気味。毒気を抜かれてしまったのね。
リョータくんはストーカー人生を全うするようですし、まずはメデタシメデタシ。
柳本先生、傑作を生み出してくれてありがとう!
響13巻について
完結してしまいました。読み終わってこれから響は小説家になったのか?と思って10年後の後輩の会話のなかで多分小説家に
なったんだとかってに想像しています。小説の終わり方のようなラストですが、できたら続きが見たいなと思います。
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面白かったー!
小説好きにはにやりとする部分が多く、響の何をするか分からない感じに惹かれて一気に読んだ。
天才ってこんな感じなんだろうなと思いつつ、天才ではない色々なキャラにも共感できた。
しかし芥川・直木同時受賞は現実にはないだろうな。
椿は怖い…響のこと大好きなんだろうけど、ストーカー気質だからやめたほうがいいと思う…
天才とは
響を見て自分の才能がないことに気付き小説家を辞める作家もいれば、自分を信じて努力を続ける人もいて、特別な能力を生まれ持った天才もいれば努力の天才もいるんだろうと思えた。最初から最後まで通して読むべき!!
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■あらすじ
出版業界が不況にあえぐ中、作者詳細不明の小説が編集部に届く。
その作品は文芸界を揺るがすほどの逸材であり、作者はなんと15歳の少女であった。
圧倒的な天才が急に現れ、自分の好きに生きていく様を描いた作品。
■感想
この作品は「マンガ大賞2017」に受賞していてかなり有名かと。映画化もしていました。
私は漫画やアニメは完結した後、一気に読みたいし見たい派なので今更読みました!
・天才が近くにいると自分が惨めな気持ちになるよなぁ…
主人公は天性の?天才。周りの人間は、努力型の天才・過去の栄光に縋る元天才…。
圧倒的な差を勝手に見せつけられて、勝手に心が抉られる(._. )
・好き勝手生きていく主人公の姿がかっこいいけど、ヤバいやつ
主人公は結構破天荒キャラ。
自分の思惑と異なったり嫌なことをされたりすると、
本棚を倒したり、指を折ったり…言葉じゃなくて行動するタイプ。怖い。
最後まで面白い
無駄なく、引き延ばしなく。
最後まで主人公の才能がバシバシ描かれていて最高でした。
壁にぶつかったりしないので、苦悩を読みたい方には物足りなさもあるかもしれませんが、
格好良い生き方を読みたい方にはオススメです。
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このタイミングで完結は正解。ここ数巻、題材とキャラだけで引っ張るのがかなりしんどくなってきてたから、そろそろ引き時だったと思います。内容的には☆4つだけど、慰労の意味も込めてプラス1。
最初最高
最初から3巻位までもう最高!!!でした。
人気が出たら引き伸ばす青年誌の運営方針のせいか、途中から似たり寄ったりの話を相手を替えて焼き直すだけ。
そのせいで響の人格の一貫性にブレが出て、話に違和感が出て来る。
商業である以上仕方がないとは思うけど、終わりに向けてどんどん枯れて行くの見るの痛い。
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面白かったが終盤は微妙。でも面白かったので4点。
響はただのADHD。よく考えるとそんな奴が共感を生む小説を書けるはずがないので破綻している。
とりあえず殴って解決、なぜか味方には怪力漢がいつもいる。テレビ局で無関係のやつに暴力ふるわなかったのは、一貫してたよかった。
リョータくんのサイコパス要素は終盤薄れる。国際弁護士になるとか。いや本当に好きだったら、海外行くの心配じゃないのか?響って絶対どうしようもない奴すきになるサブカル女やん。リョータレベルになると嫉妬で狂うと思うが?
最終話読み終わったとき「しょーもな」と言ってしまった。
まずIELTS6.0(英検準一級レベル)のやつが即興でネイティブがうなる詩を書けると思えない。つか詩程度なら作品のせろ。まあ響レベルならいけるっしょ、ってそこは想像力で補えってことなんだろうが、じゃあ響の英語語彙はすごいっとかってエピソードがないと説得力に欠ける。ルームメイトが響の存在を知ってるのも嘘くさい。「アクイ?下の名前は?」とか聞いてたけど、知ってても、ピンとこないだろ。つか響は下の名前で自己紹介しろよ、イギリスだぞ?響っていうキャラは芯が通ってる分動かしにくいと思ったけど、最終話はマジで無理やりすぎて「しょーもな」である。
もう一点。響、リカの普段の会話から小説家感を感じなかった。もうちょっと語彙とか感性で小説家らしさをだせるんじゃないのか?マジで一ミリも感じなかった。
全体的にキャラはよかった。まあ不満を書いたが面白かったので4点。
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話は面白いのだが、トラブルの解決方法が暴力で解決する事が大半なのが残念。絵は躍動感が無く、下手なのだが読みやすい。
小説家になる方法は提示されず、持って生まれた才能だけで、その才能がどこからきたのか、どのような小説なのかの説明が一切なかったが、さっくり読める良作ではある。
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日本語を勉強しているアメリカ人です。初めて漫画を読みましたが、すごく面白い作品でした。日本の文芸界、出版業界や高校生活のことがよく分かりました。また、日本人にとって高校時代が本当に中心的な役割を果たしていることを実感しました。響自身がキャラクターとして面白いです。彼女の行動力や乱暴な行為、ストレートな話し方の典型的な日本人のイメージとの対比を表していて笑えました。何よりも彼女の「自分らしく生きる」というポリシーがモチベーションになります。とてもおすすめな作品です。
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響のまっすぐさが好きだった。
今までに見たことのない真っ直ぐさがすごく良かった。自分が傷ついたから怒る、自分の大切な人を傷つけたから怒る、その素直さが好きだった。
響はずっと響のまま
響はずっと響のままだったと言う完結の仕方はいいと思うし、物語の出し惜しみ方も申し分ない。
ただ終わりのページがコミックと雑誌とで同じだったか違ったはわかりませんが、『これで終わり?』感の強い絵。
わざとそうしているのなら大成功ですが、個人的にはもの足りず、折角の内容が絵で台無しです。そもそも絵が苦手だったので、もしかしたらその所為なのかもしれません。
最後まで絵に満足することはありませんでしたが、それはそれで味があるとも言えます。響の絵はコレだ。とも思わせられました。
物語としてはとても満足しました。電子版でしたが、最後まで読みたいと思える漫画でした。完結まで執筆して頂きありがとございました。
とても面白かったです。
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意外とあっさり終わってしまった。
最終巻は響の暴力のオンパレード。
暴力の受けが良いのか。
漫画燃やしてもったいないし、今どのコピーがそれほどひどいとも思えないが。。。
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「響」が完結した。前巻まで読んだ時、もう明らかに「仕舞い」に掛かっているのが見え見えで、流石に破天荒の天才を描いた作品も、作者は天才ではないので、セオリー通りに終わるかなと思った。で、セオリー通りに終わった。
マンガ大賞受賞作は、一応目を通そう。ということで読み始めた最初の頃の作品なので、気にはなる。「小説家になる方法」ではなく、「文芸畑に天才が現れた時には何が起きるか」という話。冒頭文芸誌の編集者が「何か今までのセオリーをぶち壊すような作家が現れたらジリ貧の文芸誌の未来は変わるのに(例えば太宰治みたいな)」という意味のことを呟く。「太宰治」には同意出来ないが、その言葉に期待して読みつないで来た。しかし残念ながら普通の「天才系」マンガだった。
編集者の斜め上をいく話を描いたら面白いのでそのまま通したら映画化までして成功したという典型。一度も、直木賞芥川賞同時受賞の作品の「文章そのもの」は出ないで終わった(←当たり前だわな)。周りの大人の右往左往を比較的リアルに描いて、現代日本のマスコミが如何に青少年の個性を潰すのか、ということを見事に見せたということだけが、この作品の価値だと思う。
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暴力女子高生が暴力ババアに。
卒業式へと続く時の流れが美しい。響が抗うものに、老いや変化は含まれていないのよな。
枯れた才能を持った大人とよく争いになってて、響との対比が秀逸。変わってしまうものはあるけれど、自分が自分であることは変わらないというスタンスなので、未来に対してとても肯定的なんだよな。
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まさかの完結巻…
あまり上手い終わり方とも思えないけど、まぁこんなものかな。
問題は次回作だけど、早期終了→講談社移籍になったりしないか不安。
Posted by ブクログ
天性の才能ってこういうものなんだろうな、
普通の人と突出した才能を持つ人の違い。
どんな分野であれ、憧れと夢と努力と才能の狭間で苦しんで生み出すものたち。話の展開はすごく面白かった。
自信と信念と才能に溢れる主人公の響が、破天荒さで現実的なものを蹴散らしていく爽快感もある。話のテンポも良く、どんどん読み進めたくなる。
ただ、主人公が活躍するばかりで、共感できるものもあまりなく、終わり方も物足りない。響というすごい人がいた、というだけのような。
ゆえに読後の世界に浸る感じや、もう一度読みたいと思えるものが得られなかったのは、私が普通の人だからだろうか。
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終わり?あっけないー。小説書ける=作詞も、ってそんなにうまくいくかなあ。イギリスでも響は響、なんでしょうね。何があってもブレない姿は感じ取れましたが、最後の方は蹴り、暴力、ケンカのオンパレード。収拾つかなくなって終わった感が否めないのは私だけ?
Posted by ブクログ
響、ずっと読みたかった本が最終巻まで読めて良かった。
響きの描いた小説がどんな素晴らしい作品だったのか、もう少し深い描写が欲しいなと思ったけれど、なかなかそれは難しいかな。
響という人となり、いつも暴力で物事を解決しているように見えたけれど、不思議とそれが嫌じゃなかった。
高圧的にも同情的にも見えないのは作者の描き方が良かったからだと思う。
売られた喧嘩は買うし絶対負けない、殴られたら殴り返すし興味のないことは知ろうともしない。
同じようにはなかなか生きられないけれど、凛としていてかっこいいし、悪くないと思う。
真似は出来ないが、心の中に一人響を持っていたいと思う。
Posted by ブクログ
破天荒な天才高校生作家の物語、完結。
前巻から続く、「天才の先輩」である
ベテランマンガ家・鏑木紫とついに全面対決。
なかなかに味わいのある決着だったなぁと思います。
そこからは、あちこちのキャラクターとの
「エピローグ」的エピソードが続く感じ。
一つひとつの関係が、響の「卒業」に向けて
しめくくられ、徐々に余韻が深まっていきます。
涼太郎との関係の行方や響の卒業後の活躍など、
もう少し先を見たかったな~という感はありつつ、
ほどよいところで幕が下りた印象でした。
いずれ、響が世界を振り回す姿も見たいですね(´ω`)。