感情タグBEST3
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子ども食堂に通う傷を抱えた親子たち。
その接点として、麻野の母逢子がいるが、逢子も事故により意識不明の重体。
真相は悲しくて優しくて…
麻野のスープはどんな時でも温かくて。
子供の頃に見たこと、聞いたこと、
言われたこと、されたことって忘れない。
子供って大人が思っているほど子供じゃない。
しっかり同じ人として接しなきゃと思った。
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シリーズ5作目
4つの連作短編
・子ども食堂とふさぎこむ少女の秘密
・揺れる香りは嘘をつかない
・夕焼けに消えた泥棒の謎
・非行少年の目的地
「しずく」の噂を聞いて訪れた青年の省吾は麻野さんのスープと問題解決の能力を頼り、自分も手伝っている子ども食堂への協力を依頼する
子ども食堂に来る子供や親の抱える問題とその解決
そして麻野さん自身の母親との確執の行方
今回のテーマは重い……
何かを抱え込んでいそうで非常に疲れ気味な女子中学生、シングルファザーの虐待疑惑、オカルト嫌いの父親の家に訪れた泥棒、赤ちゃんの妹の首に煙草を押し付けた男子中学生
そんな彼ら彼女らと深く関わっていた夕月逢子は、河原で倒れていたところを発見され、未だに意識不明
何というか、家族の問題に他人がどこまで手や口を出してよいのか、判断が難しい
「介護は家族が行う」というプレッシャー
ヤングケアラーはどこまで許容されるべきなのか?
今回のは完全になしとしても、外部の人間が口を出すのも難しい
虐待されて育ち、親になって自分の子にも同じような虐待をしてしまう連鎖
根本的な倫理観は子供の頃の影響が大きいのでしょうね
だからといって許されることではないのは確か
それの発生に遺伝的な関連はありませんと言いたいけど
実際に関係あるかどうかではなく、本人がどう解釈したかの問題なので深くは突っ込まないでおこうか
最初の話を読んだだけでは、問題が多段構造になってたのは気づかなかったなぁ……
この症候群はフィクションで取り扱われるケースは何かとある
子供の方もそれを受け入れている状況がなんともやるせない
総じて、子供はどんな状況であっても親を愛すというか、そう思いこんでいるように思われる
無条件の愛は親から子ではなく、子から親へのものなんだよなぁ……
親の状況にしても擁護はできないけどある程度の事情というものがあるわけで
何とも言い切れない感情がうずまく
麻野さんの件についても、単純に昔とは変わった事が喜ばしいだけのものでもないのでしょうね
淺野さんと母親、そして露との関係なんかも読んでいて辛さを感じた
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丸ごと1巻、麻野の因縁の相手?夕月逢子の謎に迫る。子ども食堂には本当にいろいろな子が来るんだな。親は1人でも露は愛されている。虐待されても一緒にいたいと思えるのはやっぱり親子の絆なのだろう。人の感情に敏感な露の今後が心配。
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なかなか進まない麻野さん、理恵ちゃんの関係も、私は好きです。
重いと思われる内容かも知れませんが、
置かれた場所で、頑張っている子供達がどこかにいると思うと、
子を持つ親としては、考えさせられる話でした。
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舞台がこども食堂へ移動し、麻野母との関係も出来ました。
虐待の話がいろいろあって考えさせられました。
何でそんなことに…といつも思うけど、病気であったり生活上の都合だったり…
難しいけどいろんな事を相談できる相手がいれば防げることもあるかと思いました。
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一応謎解き成分が多めなので、ミステリに分類したが、
これは「グルメ小説」だな...と、以前に書いた(^ ^;
今回は、グルメ成分より謎解き成分が勝ってるか(^ ^
お馴染みの設定で、ゆっくりとだが着実に時間は流れ、
麻野と理絵さんと露ちゃんの関係も、少しずつだが
しっかりと「進歩」している(^ ^
「連作短編集」のスタイルは、これまでと変わらないが、
今回は「子ども食堂」という大きな流れが根底にあり、
そこにまつわる人々の間で、それぞれのドラマが展開する。
そこになぜか麻野の実母の存在が絡んできて...
今作は、なかなかに物騒でサスペンスフルな展開が続く。
その分、しずくでの「ゆったりとした時間の流れ」が愛おしく、
見事な緩急の付け方と思ふ(^ ^
人は皆、それぞれの事情を抱えながら、
臆病に、かつ狡猾に自分の人生を生きている。
熱心なボランティアだからと言って、
「どっから切っても善人」なんて人はおらず、
腹に一物も荷物も抱えている(^ ^;
そんな人間の造形・描写がとてもリアル(^ ^
知っていることを敢えて黙っている、というのも
ウソの一種である、と言ったのは誰だったか(^ ^;
リアルで小ずるい人間描写のためか、
登場人物の関係がちょいと複雑で(^ ^;
通勤の電車で飛び飛びに読んでると、
ときどきついて行けなくなる...のは、私のせいですが(^ ^;
惜しむらくは、最後の謎解きの説明が、説明くさい(^ ^;
説明なのでしょうが無いのかも知れませんが...
何と言うか「ページ数が足らなくなって来たので詰め込んだ」
ような印象を受けてしまって(^ ^;
と言っても、★一つ減らすほどの瑕疵でもなし(^ ^
たいへん楽しく読ませていただきました(^ ^
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スープ屋しずくシリーズ!⑤
今回の作品は、虐待やヤングケアラーなど、結構テーマが重い感じがしましたが、いつもの麻野さんの推理力や露ちゃんの洞察力が冴えてました!
麻野さんのお母さんも登場してます。
いつもの引き込まれて、一気に読んでしまいます。
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今回は子ども食堂に来る子どもたちの家族の話としずくの麻野さんと実母の話。どの家族も複雑な事情がありすぎてスッキリ解決とは言えない。そんな現実的な重い話もありましたが美味しいスープや食事の様子で少し救われる。
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児童相談所のブラックさが伝わる。
やっぱりすこーしずつ麻野と理恵が進展してるようで、楽しくなってきた。
子供食堂の運営は大変やと思うけど、人の関わりがあると手を抜けなくなるのも問題かなぁ。
それを児童相談所だけでなくボランティアの一般市民までどうやってケアしていくのか。闇と立ち向かうのは神経も使うし、自分の生活にも影響がでそう。
貧困やヤングケアラー、家庭内暴力とか重たい話題が続くので、途中に挟まるスープの説明が浮いてしまってる気がする。今必要?栄養素の解説、、、みたいな。
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内容に関係ないのだが、そろそろ出てくるスープのレシピ本とか出ないかな〜と思っている
茄子のスープとかピーナッツ汁粉とか食べてみたい^q^
個人的にはボランティア?の青年がぐいぐいくるのが無神経ぽく苦手だなぁと。あと一時期野草流行ったよね、でも昔のはともかく今のは危険だと思ってるのと、あんまり周りから気にかけられ過ぎてる人にはちと不信感がある(個人の気持)ので、あぁそうなっちゃったのか…というラストだった
子どもも生きやすい世の中になるといい
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今までとは少しテイストが異なり少し重いお話でした。ヤングケアラー、虐待など、子ども食堂に関わる問題と麻野さんと実母の歩み寄りがテーマです。
辛いテーマですが、向き合ってくれる大人がいるだけでも救われます。そして、スープは身体と心を温めるのにも良いと思いました。
本当はボランティアや部外者が動くことではなく、児相や行政で対応しなければならない事案だとは思いますが。
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サブタイトルに「子ども食堂」と入っていることから分かる通り、今回は色々複雑な事情を抱えた子どもたちがメインの話でした。
それに麻野さん自身の母親との確執の話も加わって、わりと…こう、淀んだ雰囲気の展開でした。
子どもが何か犠牲を強いられている話はつらい…
そんな中でもスープ屋しずくのスープがひたすらおいしそうなのが救い。
今後もこの子ども食堂事案は絡んでくるのかなぁ。
母親との関係についても、これから発展がありそうです。
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シリーズ5作目。
「子ども食堂」という副題から穏やかな話かと思いきや…。
介護問題、冤罪、虐待、非行、浮気など。
シリーズで最も重い作品だったと感じました。
各事件を経て麻野も母親と。過去の傷と向き合うことに。
良い方向へ向かうきっかけを作ったように見えた、今作でした。
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スープ屋「しずく」のシェフ、麻野。
料理をしながら数々の謎を解いていく。
今回は、ある出会いにより子ども食堂を手伝うところから物語が始まる。
ヤングケアラー、親子分離、虐待、非行…
相手が子どもなだけに読んでいてとにかく辛い。
子どもたちを救おうと一生懸命な人々の姿に頭が下がる。
推理していく麻野さんの心の傷も心配。
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ちょっと今までのシリーズとは違うテイストというか、子どもたちの傷が絡んでくるだけに重い。
子どもは真っ直ぐですね。
だからこそすべてを正面から抱え込んでしまう。
麻野さんの謎解きで救われた子どもたち。
抱えなくてもいいようなものまで抱える姿は胸が痛かったです。
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今回は全編通して子供への虐待にまつわる問題と麻野さんの母親との和解がテーマ。虐待する親が悪いのは勿論だけど、罰するだけじゃ解決できない問題。不倫するのは勝手だけど子供に悟られるなよ、危うく子供が犯罪者。子供なりに考えたり悩んだりしてるんだから。麻野へ露のコミカルなツッコミ好き、お味噌汁の高級具材そりゃ美味しいわ。露に頼られ、任されている理恵、目立つ進展は無いけど麻野の特別な存在になっていると思う。次巻では二人に進展あって欲しい。
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5作目!
今回は麻野のお母さんが出て来てなかなかヘビーだったかな。麻野とお母さんの確執のことは、読んだのがだいぶ前の過去作にあったのかな。すっかり記憶にない、、
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こども食堂をお手伝いしているというお客さんから、
是非ともとお願いされ、
こども食堂と関わるように。
話の中心は、
このこども食堂に来ていたこどもやその親との話で構成され、
今までのシリーズと比べるとヘビー。
名前からすると楽しそうな「こども食堂」だけど、
実情を鑑みてストーリー展開するとこうなるのかな…。
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シェフが子供食堂の運営を頼まれ 様々な傷を抱えた親子女性たちの秘密をおいしいスープで問題を解決していくスープ屋の主人自分も小さい時に背負った傷があった汚し通で育ったが母との間に事情があり子供食堂で働いていた母と出会う
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シリーズ5作目。今回は地域の子ども達や保護者などを対象に食事を提供する子ども食堂が舞台で、暗い話ばかりで、正直楽しくない。そこに麻野の実母も絡んできて、これもうじうじする話。でも、これで全体としての話は進展するかな?
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スープをメインにした料理屋「しずく」のオーナーシェフ麻野が美味しいスープを作りつつ、身近な謎解きを解くシリーズ。今回は子ども食堂に通って来る子ども達の事で様々なこと事件が起きる。
条例客の理恵との距離も少しずつ近くなっていく。そさて麻野自身、確執があり疎遠になっている母親との再会が…。
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スープ屋しずく第五弾。
麻野さんとの関係はあまり進展しないのね。
主人公は必ず結ばれるのがお決まりだとつまらないもんね。そういう作品があってもいいか!
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【収録作品】第一話 子ども食堂とふさぎこむ少女の秘密/第二話 揺れる香りは噓をつかない/第三話 夕焼けに消えた泥棒の謎/第四話 非行少年の目的地
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スープ屋しずくの美味しいスープと日常の謎解きのシリーズ。
現代社会で問題となっているものをテーマに書かれている短編連作。
今作は児童虐待や児童相談所、子ども食堂に関わる内容。
かなりライトに書かれているけど内容は重く、現実ではこれよりもさらに何倍も何十倍も大変なことが起きてるんだろうと思う。
スープ屋の店主がもともと子供の頃虐待されていたので、そのトラウマや元凶となる母親との関係が見直され進んでいくような展開に今後なるんだろう。
その一つの区切りとして、虐待のテーマを取り上げているんだと思う。
出てくるスープが変わり種で、使われてる具材の栄養素も紹介されている。
レシピは書かれていないが、具材から推測し似たようなスープが作れそう。