「知らないのか?お前の血って
すげー美味いんだよ」
口が悪くてシャイな女吸血鬼と、眠れない14歳のおかしな夜が始まる。
クラスでの人間関係に行き詰まり、学校に行かなくなった主人公の中学2年生・コウ。
夜も眠れなくなり、気晴らしに散歩に出かけたところ
出会った謎の女に声をかけられ、マンションの一室に。
そこでコウは、彼女・ナズナが吸血鬼であると知らされる。
「人が吸血鬼になる方法…人が吸血鬼に恋をすることだ」
「今日に満足できるまで夜ふかししてみろよ」
ナズナの言動に魅了されたコウは、彼女に自分を吸血鬼にしてくれるように頼むが…!?
恋愛の機微には疎いけれどナズナへの興味を隠さないコウと、
彼のまっすぐさを受け止めきれず照れたりふざけたりするナズナ。
友達というにはちょっと濃厚で、恋人というにはあまりにもいろいろ足りない2人は
夜を共に過ごしながらいろいろな人々に出会っていきます。
コウは果たして吸血鬼になれるのか、
そして2人の関係はどう変わっていくのか。
宵っ張りの人はもちろん、「夜ふかしなんて何が楽しいの!?」という人にも読んでほしい作品です。
感情タグBEST3
エモい
コウくんの素直で真っ直ぐな感じが最高です。
夜更かしという、夜の時間帯が絶妙にエモいです。ずっと夜にいたいと感じました。
匿名
アニメからはいりました。お祭りの握手のとこやマヒルの相手、原作はめちゃくちゃわかりやすいですね。アニメもすごくいいけど原作は神ですね。
絵もめちゃ綺麗で、コウとナズナのほのぼのも好きだけどバトルもカッコいいですね!登場キャラもみんな気になるし、会話のテンポや内容も面白い。ギャグやシリアスのバランスも良くて飽きないです。これからの展開も気になります!
セリちゃんが意外に健気です
この巻になるとヒロイン、ナズナさん以外の吸血鬼も出てきますね。皆、七草にちなんだ名前です。この巻ではそのうち、見た目は金髪ギャル女子高生っぽいセリさんメインのエピソードが続きますね。
セリさんとナズナさん、かなり折り合いは悪いらしく、いきなり蹴る殴る、右腕を肘からもぐ(でもすぐくっついてしまい)といった喧嘩にもなったりで……主人公のコウ君は他の仲間にさらわれたりもします。この辺で吸血鬼とその眷属に関する詳細なルール等も出てきますね。(更に後にも出てきますが)
セリさんに救われる青年(あっくん)も、一度は恋愛感情なんて所詮は脳神経のバグだと開き直ろうとするのですが、やはり人間としてはそう簡単には割り切れず、セリさんが大好きになってしまって……といった話が展開します。この辺は作者・コトヤマ氏の恋愛観とかも入ったストーリーになっているのでしょうね。
セリさんもなんだかんだとあっくんにはぞっこんで、口では殺せばいいとか物騒なことを言いつつも、やはり彼とは離れがたかったようで……ここは一定、ちゃんと決着していきますので、単行本、続けて読んでいって欲しいものですね。
深い……!
最初は性癖開拓マンガ兼、静かな夜の雰囲気を楽しむマンガかと思ってましたが、ここに来て深い!
恋愛を絡めて人間を眷属にすることでしか子孫を残せない吸血鬼が、「恋愛ありき」の関係に疲れてしまう。コウも好きでもない人間に好かれたことで不登校になったが故の共感。
「ハーレムものの主人公は本当に幸せなのか?」
「恋って必要?」
だがしかしとは違った深さがあってエモい。続きが気になります!
Posted by ブクログ
いよいよ本編が始まるかのようなワクワク感のある3巻である。
これまでは「よふかし」に焦点が当てられてきたこのシリーズ、今回から「吸血鬼と人間の恋愛」という主題にスポットを当て、大幅に登場人物を増やして物語の方向性をガッチリ定めている。
それにしても、ここに来ての路線変更というか、本代へと突入する展開には驚かされた人が多いだろう。自分もその一人だ。
プリン頭のギャル系JK桔梗セリとの出会いから始まり、連れられた先で夜守コウが出会った平田ニコ、小繁縷ミドリ、蘿蔔ハツカ、本田カブラら女子色強い吸血鬼勢。彼女らとの出会いは物語を新章に導いている。
女子女子した彼女らとコウ(やナズナ)のアンマッチなどを描きつつ、この巻では桔梗セリにスポットを当てて一つエピソードを描いた形だ。
コウの友人であるマヒル君の登場と合わせて、本格的に物語が始動したような巻であり、その中でもキビキビと物語が展開している。
新キャラの魅力とセリのエピソードの質に加え、「恋愛学一生赤点みたいなやつ」(P.41)のような名言なども飛び出した今巻は、素直に星五つで評価したい。
これからどんな形で物語が展開していくか、楽しみに待ちたい。
制限時間の付加、物語に絡む友人、どこに焦点を当てても面白く展開しそうな、そんな一巻である。
物語が加速する
・一気に登場人物が増えました。どのキャラも一癖ありそうな人(+吸血鬼)ばかりでこれから話が動き出す感じがしてワクワクします。
・なんと、戦闘シーンが!しかも上手い!だがしかしの時も躍動感ある絵を描かれていましたがここまでカッコよく描けるとは。
Posted by ブクログ
煽りに偽りなく、大きく話の動く巻だった。今までにないシーンがあって、こんなのも書けたんだ、と思ったり。まあ、ダイナミックな作画もちょくあったから、片鱗はあったんだろうけど。
夜の風景も色々なものが描かれて、作品世界は更に広く、濃くなっていく。コウのネガティブだったりナイーブだったりした面が強調されていて、かつじっくりと、濃密に関係の進展の世界の拡大を匂わせていた2巻のが、雰囲気としては好きだけど、一気に話の動く今回は、また違った良さがあった。
Posted by ブクログ
「だがしかし」から思っていたが、この人はボーイミーツガール的な話しを得意としているのでしょう。そういうのすごい好きです。ありがとうコトヤマ先生。応援してます。
匿名
ようこそ、少年
よふかしを続ける不登校少年・夜守コウ。彼はいつも通り吸血鬼・七草ナズナに会うため街を歩きづけていました。
そんな夜、ナンパ待ちをしている謎の女子高校生・桔梗セリに出会います。歩きながら話を続けていると彼女にハグをされ…?
たと思ったところでナズナさんの登場。ボディーガードの如く腕を切り捨て夜守くんを助けました。桔梗セリの正体は吸血鬼だったのです。
そのまま他の仲間に誘拐され、吸血鬼の会合に連れてこられた夜守くん。
数々の男を落としてきた恋愛テクニックを混ぜつつ会話を進めるものの、夜守くんには効きませんでした。むしろ話が噛み合わない…。
そこで明かされるタイムリミット。
夜守くんは吸血鬼になることができるのか、そして恋の行方はどうなるのか…。
Posted by ブクログ
3巻は19~29話を収録。
新章が始まってキャラが増えてますます面白くなってきた。
マジバトル回が始まるのかと思ってたら恋バナしはじめてほのぼのした。
新キャラの中では今の所セリさんが一番好き。
また、眷属になるまでに初めて噛まれた時から1年という期限があることが判明。思っていたより短いな…
ナズナちゃんは他の吸血鬼たちと比べてもかなり異端な存在っぽい。これから色々謎が明かされていくだろうし楽しみ。
他の吸血鬼の悩みについて
吸血鬼になるための方法が特殊なせいで、恋愛的な関係や思考を持たれてこじれるとめんどくさい側面があるというのは主人公たちだけを見てるとわからなかったことが描かれていて良かったです。
Posted by ブクログ
他の吸血鬼が登場!5人も。いきなり腕がちぎれるバトルが始まって驚いた。吸血鬼について色々明らかになった。吸血鬼の名前は、繋がりがよく分からないのもあるけど、春の七草由来…理由あるのかな。コウ達三人は朝昼夜…どの名前も由来がある感じだけど、深い意味はないのかな。
お祭り回、コウの、すごい幼なじみにあこがれたり、認められて喜んだりしてる素直さがいい。マヒルの好きな人…波乱の予感が。
キキョウ セリとあっくんの修羅場。友達でいたかったのに、恋しちゃって、やっぱり離れられなくて、眷族にって…心掴まれる。それに比べると、ナズナとコウの気持ちって恋未満なのか… ところで、実際そんなに激情な恋心を抱く人って、どのくらいいるのかな。
夜更かしの唄
吸血鬼サイドの登場人物が一気に増えて、
より“よふかし度”爆上がりの3巻!!
今回は、二人を取り巻く人間模様にもスポットがあてられての魅力的な回です。
吸血鬼の葛藤にざわざわしますが、
こうして二人の夜は益々更けていく…。