感情タグBEST3
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この後に毒刀『鍍』所有者、真庭鳳凰、炎刀『銃』所有者、左右田右衛門左衛門とのクライマックス連戦が控えていることが早くから判明しているため、読む前はこの巻は退屈だろうな・・・と思っていたがどっこい、盛りだくさんの要素とまさかの展開で、ほのぼのした読み口ながらこれまでの九巻中ベストな面白さ。
その盛りだくさんなところを挙げてみると、物語当初からとがめに調教され続け、見事なまでに人間化したことがはっきり読み取れる七花、ついにベールを脱ぐ奇策士とがめのこれぞまさに奇策、完全に物差しと化した錆白兵(哀)、さらば麗しき真庭鴛鴦タン(つД`)・゜・とフックありまくり。
なにげにこの左右田右衛門左衛門 vs 真庭鴛鴦タン戦がこの物語の世界観の特殊性をよく表していると思う。魔法としか言えない奇天烈な真庭忍法の数々など、ファンタジーと言って差し支えない世界だけれどもおそらくストーリーの根幹に関わっているだろうある一点だけ、ファンタジーの常識に反し、逆に一般的な(山風とかじゃない)時代劇に則した要素がある。それが明示されたのが左右田右衛門左衛門 vs 真庭鴛鴦タン戦ではないだろうか。そういう大局的な見地でも鴛鴦タンは犬死にではない。鳥だけに。
と、脇ストーリーについて長々騙ってしまったけど、しかしやはりこのエピソードの面白さは王刀『鋸』所有者、汽口慚愧の突き抜けたキャラクターとすっかり丸くなった七花の噛み合わせの妙。剣法家同士の真剣勝負なのになぜか異種格闘技みたいなことに・・・
結末も清清しくオチまでついて、初期の殺伐感はありません。この辺りの最早別ものな変化も巻ごとにグラデーションをつけて自然に見せるあたり西尾維新の手腕に唸らされます。
そして引きは・・・・・・ここへ来て王刀によって張られる(いや、むしろ回収に入った?)伏線。
すばらしい
※巻末お馴染みになった「まにわに犠牲者イラスト」、眠る(死んでる?)鴛鴦タンに停まる蝶という構図が泣ける・・・
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出羽は天童将棋村――。無刀の剣士・鑢七花と奇策士・とがめは、王刀『鋸』を振るい、心王一鞘流をたった一人で守る汽口慚愧の道場を訪ねる。とがめがめぐらした奇策に、全身全霊で攻め入る汽口!一方で、否定姫配下の元忍者・左右田右衛門左衛門による真庭忍軍への残忍な粛清は静かに続く――!刀語、第九話の対戦相手は、心王一鞘流当主、汽口慚愧。
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アニメだとかなりギャグ回になっていたが、原作はいつも通りだった。
まずアバン(冒頭からOPまで)までの過程がしっかりと書かれていたり、アニメはかなり端折っていたみたい。
それにしてもとがめは今回最強の奇策を発動したな。とがめかわいいよとがめ。
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どうやって慚愧に勝つんだろう‥と思いつつ読み進めたら‥なるほど、そういうことか!まさに奇策ですね。慚愧のキャラクターにかなり好感が持てたし、戦っているけどどこか和むような第9話でした。意外な形での、二人の例のあのシーンにもときめきました‥。
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王刀。ネーミング、特性ともに久しぶりに納得のいくものだった。 ちょっとこれまでのあらすじがしつこくなった感があるが、―この巻から読む人なんていないと思う―この論理で戦うアイデアはすごいと思う。 前巻よりはおもしろかった。 二人のいちゃつきが少ないなと思ったら、そう来たか・・・・・・。 汽口さん、いいキャラしてます・・・・・・。
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<内容>
西尾維新×竹が放つ、待ってました!の時代活劇絵巻!
木刀 vs. 無刀
「この20年の間に本当に無名になっちまったんだな、虚刀流って」
出羽は天童将棋村――。無刀の剣士・鑢七花と奇策士・とがめは、王刀『鋸』を振るい、心王一鞘流をたった一人で守る汽口慚愧の道場を訪ねる。とがめがめぐらした奇策に、全身全霊で攻め入る汽口!一方で、否定姫配下の元忍者・左右田右衛門左衛門による真庭忍軍への残忍な粛清は静かに続く――!刀語、第9話の対戦相手は、心王一鞘流当主、汽口慚愧!
衝撃の12ヵ月連続刊行企画“大河ノベル”第9弾!
西尾維新が挑む時代活劇!こんな物語を待っていた!!
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「この二十年の間に本当に無名になっちまったんだな、虚刀流って」
出羽は天童将棋村−−−。
無刀の剣士・鑢七花と奇策士・とがめは、王刀『鋸』を振るい、心王一鞘流をたった一人で守る汽口慚愧の道場を訪ねる。
とがめがめぐらした奇策に、全身全霊で攻め入る汽口!一方で、否定姫配下の元忍者・左右田右衛門左衛門による真庭忍軍への残忍な粛清は静かに続く−−−!
刀語、第九話の対戦相手は、心王一鞘流当主、汽口慚愧!
衝撃の12ヵ月連続刊行企画
“大河ノベル”第9弾!
西尾維新が挑む時代活劇!こんな物語を待っていた!!
「ちゅー」
真庭人鳥は相変わらず可愛い。可愛い!
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場所は出羽(山形・秋田)で敵は活人剣な剣道家「汽口慚愧」。
まにわには鴛鴦が登場して死亡。
久々の惨敗となる戦いでした(仕方ないね)。
あととがめの「ちゅう」と奇策は流石という感じで。
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再読。今回は王刀・鋸を受け継ぐ心王一鞘流当主汽口慚愧が相手。とがめさんが頑張った回である、相変わらずの奇策で。一方の右衛門左衛門とまにわにの忍者真庭鴛鴦の殺伐としたやり取り。本の最後の方に書かれているイラストの鴛鴦さんと蝶が泣ける…(´;ω;`)
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名前はどうあれ、一番常識人らしい人が出ましたね。(^^;
(あとは、校倉と敦賀くらい?(^^;)
決着戦については、このシリーズで一番意外な感じかも。
とがめのすごさがわかる一冊でした。
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今回の持ち主慚愧はいいなぁ、とがめから乗り換えればいいのに(笑)せめて七花との淡い何とかくらい・・そうもいかないシリーズなんだよなぁ、それにしても左右田は大きくイメージダウン。あの場面で銃はないよなぁ~、これって明確にネタバレ^^;
いろいろと場面がありながら、全体の進展は少なし。実は、アニメでの内容、ほとんど忘れてます(笑)
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刀語シリーズ第9話
とがめと、七花の今度の相手は
いたって真面目な女史タイプの若き道場主
木刀を握っての真向勝負に、七花はどうやって立ち向かうのか
壮絶な人生を送ってきたであろう、とがめが
とても可愛らしいひとりの女の子になってて微笑ましい。
らぶらぶしすぎだけどw
まにわには、ついに2人になっちゃう
可哀そうだなぁ
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微刀『釵』収集後、不要湖の探索を終えた七花ととがめが
次に向かった先は、出羽は天童の将棋村。
心王一鞘流の道場と、道場の看板である王刀『鋸』を
一人で守る汽口慚愧と二人は出会う。
一筋縄ではいかない汽口との勝負に苦戦する七花だが――。
またその裏では、否定姫の懐刀であり、
元忍者という経歴の謎の男・左右田右衛門左衛門による
真庭忍軍への粛清は静かに続いていた!
「刀語」の第九話。
物語中でも触れられているが、刀集めに関しては、
今回、久々にお決まりのパターンに戻った感じ。
とがめが最後に奇策を打って勝利を収めるわけだが、
どうにも卑怯な策だという印象が拭えなかったが…。
否定姫と右衛門左衛門の存在や、炎刀『銃』の存在、
そして、ラストでとがめが言及していた、
旧将軍が刀狩を行った真の目的など、
いくつかの不気味な要素が徐々に目立ってきて、
終盤に向けてのキーポイントになりそうな予感。
ここまで来ればあとはもうラストスパート。
残り三話。楽しみである。
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この巻はアニメではけっこう脚色されてたんだなー。七花と汽口慚愧のハプニング的な事は原作には無くとがめの嫉妬がやや過剰かな?という感じ。アニメを見てるから言えることだけど。この巻に限ってはとがめの奇策の印象がけっこう悪い。それは汽口慚愧が好きってことの裏返しなんだけど。それと相手の手を読んで一方的に指して将棋を成立させるってさすがに無理じゃ…。そのあたりを理解するのに最低限の将棋の知識は必用。「看板娘です」はアニメが強烈頭に残っていた、可愛過ぎる。
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『刀語 王刀・鋸』作:西尾維新
初版発行:070903
発行所 :講談社
登場人物:汽口慚愧
心王一鞘流十二代目頭首。『鋸』の持ち主。
真庭鴛鴦
真庭忍軍十二頭首の一人。『巻き戻しの鴛鴦』。
あらすじ:不要湖からそのまま二人は以前鳳凰から貰った情報をもとに将棋村へとやってきた。将棋村唯一の道場へ赴けばそこで鋸があるという。所有者の慚愧に交渉するもいつもと勝手が違って七花は苦戦する。
目次 :序章
心王一鞘流
汽口慚愧
門下生
真庭鴛鴦
王刀楽土
目隠将棋
終章
オススメ:とがめちゃんの焼きもちっぷりは可愛いですよね(第三者的に)。不器用なまでに、眩しいまでにまっすぐな慚愧さんはいいですよね。一番の真人間。いままでにない【普通】を見るなんて面白いコンセプトですね。
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汽口のキャラクターがいい。
新しいタイプの敵、天然の勝利ですね。やっと恋人らしい2人になりました。西尾さんの描く女性はやたらと嫉妬深く、直球で愛してくれちゃっているようですが、彼の恋愛暦がそうさせるのでしょうか・・・
七花がどんどん人間らしくなっています。
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汽口慚愧のキャラは結構好きです^^
一瞬私もこの世界に入って汽口に「いやいや虚刀流ってのはだね!?」って説明したくなりました(笑)
そしてとがめと七花が……!
私としては「このシチュエーションでいくか!」といった感じで、そしてそうされた時の七花が可愛かったです^^
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○2009/04/18
これは…何だろう。どうなの?ちょっと前から間空きすぎた?あと3冊だっていうのにまだ加速が始まらない感じ。
登場人物が女の人だらけってのはまぁ色々楽しかったのだけども、刀の力もなんだかなーって言う感じ。こじつけ感がどんどん増してきている(笑)
しのばずさんの銃も火を吹き…まにわに、あと1人分枠が余ってるんですけど。大丈夫ですか。ペンギンさんいつ死んじゃうんだろう。やっぱり最終巻でシノバズと鳳凰さんも対決ってことになるのかな。それとも前座だから最終巻は七花たちで終わり?うーん。
鴛鴦さんがとてもいい女でした。まじ回転式とかふざけんなよシノバズ(笑)蝶々さんはこんないい女を奥さんにもらう予定だったのね…。
振り返ってみても、七花ととがめのやりとりにあんまり新鮮味を感じなくなってきた気がしてならない。
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王刀−。
微刀が唯一の人間らしさで女王ならば、こちらはすなわち王である。七花にとってもとがめにとっても想定外の生真面目すぎる真人間が鋸の持ち主だった。
そして裏では左右田右衛門左衛門と真庭忍軍の戦いが行われる。
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将棋の盛んな村で平和な時代にはそぐわない武道をひたすらに磨き続ける王刀『鋸』の所有者汽口慚愧。そのマジメさゆえにとがめと七花は苦労することに・・・。そして木刀を持つと恐ろしく弱い七花がどうやって汽口慚愧に勝つのか。とがめの奇策は・・・?
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皮肉にも王刀における刀の毒は、異常なくらいの正しさを
持ち主に与えることだったようで……。
融通が利かないくらいの正しさと謙虚さ、
地平線のようなまっすぐさを持った彼女は確かに四季崎の刀の毒にあてられていたんだろう。
その馬鹿正直な真人間さの為に大ピンチに陥った七花ととがめ。なんという皮肉なことか…。
正々堂々、平等に、形式どおりの試合。
それは刀を持たない七花にとって枷以外のなにものでもなく防具をつけ、竹刀を持った七花はまともに竹刀を振り下ろすことすらままならぬ、最弱の刀になってしまう。
戦力外となった七花に代わり、今回その腕前で刀を手に入れたのは、実質とがめ一人の功績と言っても過言ではない。将棋の盛んな街での将棋勝負。ココへ来て何気に初の頭脳戦?!
とがめ、ちぇりおー!とか言ってたくせに賢いじゃん!
七花ととがめ、まさかの××エピソードもありけり。
趣向を変えた第9話!