【感想・ネタバレ】忘却バッテリー 9のレビュー

取り戻せ、記憶と情熱! 圧倒的ハイスピード記憶喪失野球コメディ!  
怒涛のギャグ爆笑の第一巻に油断した私、巻を追うごとに何度も熱いものがこみ上げるようになりました。
そんな本作の主人公は、天才バッテリーのキャッチャー「要 圭(かなめ けい)」。中学シニアで無双した有望選手でしたが、なんと記憶喪失に! 野球なんて知らん、と都立高校(※野球部なし)に進学します。そこには、「野球なんて二度としねえ」と覚悟した実力者がちらほらいて…。
誰にでも才能はある、そりゃそうだけど、それでも自分の上位互換はいくらでもいます。そんな残酷なスポーツの原則を突き付けながら、真の天才に打ちのめされた人間の再起が生々しく描かれます。運動部で常に弱かった私は、読みながら何度も目頭を押さえ、そして数ページ後には声をあげて笑ってしまいました。文字通り笑って泣けるマンガです。
天才がネットでいくらでも見つかる現代、今こそ読んでほしい才能と情熱の物語です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

帝徳戦。無名初参加からじわじわと気になる都立・小手指に。結構リアル。子ども時代から智将の記憶。忘却の理由。はるちゃんのために野球の勉強。ぜったいノート。

すごく真面目な野球マンガなイメージだけど、ここまでかなりギャグ多め。緩急差。

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2021年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ぜったいノートの秘密が明かされる9巻である。
 予選準決勝の帝徳戦が幕を開け、ゲームの動きはスリリングながら大変面白いものになっている。
 にもかかわらず、最もスリルがあるのが巻末の過去の物語というのだからたまげる他ない。

 リアル極まりない「ご近所さんの家で同年代同士の子供を遊ばせる母親同士」の描写はさておき、そこから始まった清峰と要の二人の関係を描く過去話。
 63話の演出からしてホラーだが、64話の恐怖は筆舌に尽くしがたい。
 改めて述べるまでもなく、無責任な周りによって「殺されてしまった」だろう才能は枚挙にいとまがないだろう。
 だが、ここまで如実に、それも小学生だっただろう彼に突き付けられた現実は、ただただ恐ろしい。

 天才に見える人も、ただ必死に「もっと上の天才」に並ぼうと努力しているだけに過ぎない。
 おそらく現実には、もっと上の天才の上に「もっともっと上の天才」がいる。
 かくも辛きは勝負の世界なるかな、と。
 それが、言ってもまだ幼い14歳頃の彼が引き受けている現実なのだと思うとまた胸に響くものがある。

 野球模様も面白かったのに、それ以上に巻末が圧倒的だった。
 本当にみかわ絵子さんの描く物語には圧倒されるほかない。
 素晴らしかった。文句なしに星五つ、可能なら星六つくらいで評価したい巻である。

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2021年03月24日

購入済み

これはいよいよシリアスな展開です。少し圭ちゃんが思い出してきました。ちょっとレビュー書いてる場合では無いので次の巻読んできます。

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2021年07月12日

Posted by ブクログ

王者・帝徳を相手に善戦を見せる小手指。試合が大いに盛り上がる中、圭は甦ってきたかつての「知将」時代の記憶に動揺する…。本物の「天才」も努力の末の「天才」も、凄さとは裏腹に何と危ういものなのか。テンションが上がる表の世界と、徐々に闇に蝕まれていく内面世界のギャップに、不安を覚えずにはいられない。そんな状況でも試合は続く。どうなるこの先!?

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2021年03月09日

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