舞台は中華圏を彷彿とさせるとある大国。
元・市井の薬師であり、現・後宮の下働きとして日々を送る少女・猫猫(マオマオ)が、その知識と観察眼を武器に後宮で巻き起こる事件を解決していく、ミステリーシリーズ。
Webサイト『小説家になろう』で掲載され、大人気を博した作品です。
後宮に売り飛ばされた薬師の猫猫。
年に似合わず沈着冷静で頭のいい彼女は、後宮ではひたすら目立たないよう、大人しく過ごし、年季が明けるのを待とうとしていました。
しかし、そんな後宮で、皇帝の子が相次いで三人身まかられ、さらに現在も二人の妃の生まれたばかりの宮がどちらも衰弱するという事件が発生。
呪いとして片付けようとする周囲に対し、元・薬師としての性分がうずいて仕方のない猫猫は、何気ない気持ちから事件解決のヒントを匿名で投げ文しますが、それが宦官・壬氏(ジンシ)の目に止まってしまい……。
頭がよく、常に一歩引いた視点で物事を考える猫猫が、その博識を生かして事件解決にひと役かっていく姿がなんとも痛快な本作。
そんな彼女に執着し、活躍を後押しする美貌の宦官・壬氏との関係からも目が離せません。
やがて宮中の小さな事件を解決するうち、二人は国家転覆計画へと巻き込まれていくことに――。
作りこまれたキャラクターや世界観に、一度ハマったら抜けるのは至難の業!
コミカライズ版もあるので、ぜひどちらも楽しんでください!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
一気に読みました
陸遜が物語に初めて出てきた時は、こんなに重たい過去を持った人だとは思わなかったけれど、いい歳なのに妻帯もせず、というのは、何かあるんだろうなと思ってました。
楼蘭にしろ、陸遜にしろ、一族の長の子である自分が、背負うべき責任、運命、そんなのをずっと、抱えて生きてきたんだと思います。
壬氏様ももう、後宮にいた時とは違う立場。今後がさらに気になりますね。
匿名
陸孫が好きになりました
陸孫のあれこれが明かされて、衝撃の展開に驚きました。この巻の最後の方を読み進めるにつれて陸孫がかわいそうで儚くて泣きました。
怒涛の展開、後半の昔語りによる背景、そして表に出てはならない秘密!猫猫も壬氏さまも知らないが読者は知ってしまいました。
とっても重いものを背負った彼は今後どう生きて行くのでしょうか?
Posted by ブクログ
シリーズ第11弾。
第10弾は蝗害の描写がリアル、というレビューを見かけて、つい飛ばしてしまった。
玉葉后の故郷・西都で、国を滅ぼすと言われる蝗害に懸命に立ち向かう猫猫たち一行。
蝗害だけでも大変なのに、民による食糧の強奪や暴動を抑えることで更なる苦悩を強いられる。
今回は数々の謎が解き明かされて、驚かされるばかり。
玉葉后の兄・玉鶯、元羅漢の副官・陸孫、軽薄であるが外科手術はかなりの腕前の医官・天祐等など。
特に玉鶯と陸孫の因縁と、玉葉后・白羽・陸孫の関係には驚くばかり。陸孫が幼い頃に偶然羅漢と出逢っていたことにも驚いた。陸孫は単なる仕事のできる優男だとばかり思っていたのに、そんな過去があったとは…。
残念ながら猫猫とはしばらく逢わない方が身のため。密かにお似合いだと思っていただけに残念。
もう一人気になるのは雀の存在。神出鬼没で謎めいた彼女は一体何者なのか。飄々としているけれどスパイとしてはかなりの有能ぶり。猫猫との距離を徐々に縮めているけれど油断ならない。雀が言う"上司"とは一体誰なのか。
今回、壬氏は損な役回りばかりで可哀想だったけれど、壬氏の有能ぶりも分かり、何より壬氏に対する猫猫の態度も軟化したように思えるし、で壬氏にとって最終的にプラスの方向に向かうのでは…と期待して次巻を楽しみに待ちたい。
Posted by ブクログ
今回も面白くて一気に読み進めてしまいました
蝗害による西都の混乱によって立ち込める暗雲に読んでいるこちらもじわじわと不安になります
戌の一族を始めとした西都の事情もここに来てようやく全貌が見えてきて、陸孫の過去や玉葉后や白羽達の過去も見えてきて全てが繋がった時にぞくぞくと背中に走る面白さがありました
羅半兄も地味に活躍していて羅半兄と猫猫の掛け合いにクスリと笑えます
過去
陸孫を含め、西都関連のキャラたちの過去が複雑に絡み合い、読んでいてゾクゾクした。
猫猫の中で壬氏の好感度が上がっていてニヤッとした
Posted by ブクログ
【購入本】いい意味で、情報量が多い!新しく人物紹介も出ているので、並びによってどの人が主に活躍しそうなのかが分かって面白い。玉鶯は「玉」の名だけでは安心できなかったのか....。玉袁の内情も複雑。陸孫のページで半泣きになったが、読後感としては十分。次巻も楽しみ。
イロイロと盛り沢山でしたね😳
昔 何かのCMで"人生とは 重き荷を背負って遠き道を歩むが如し"❓️とか言っていたけど😐️
陸孫くんと雀さんの歩んで来た人生はあまりにも過酷で ずっしりと重いですね。陸孫くんの人の顔を覚える特技は凄いなぁと感心したけど辛く悲しい過去の影響があり、いつも明るい雀さんの幼少期の苦しい経験にも驚きました。
雀さんには馬良さんと素敵なご夫婦のまま活躍していただきたいです⭐️陸孫くんにも素敵な出逢いがありますように🌠
猫猫もいろいろと成長しながら頑張っていますね。壬氏様と猫猫が互いの無事を確認して安心して眠る様子は"ほっこり"しました😸
雀さんの師匠が意外な人物でビックリ‼️です😲
どきどきはらはら
いやぁ~~~!どきどきしました! なんと猫猫の周りは皆すごい人ばかりなのですね!(出自も能力も)そんな中 唯一の普通人。
羅半兄ぃ~~!羅半兄ぃ~!無事でなによりでございました!本当に脇役、脇鳥の一羽のまで魅力的なこの作品。12がとっても待たれます
面白かったけれど
遠い昔のエピソードがあれこれ出てきたので過去10巻読み直すとより面白いでしょうし、背景が複雑だったので整理したいところ。雀さんが一体誰のスパイなのか変装や暗殺すら行うくらいだから…と考えるとまだまだ二人の仲は大波乱かな。
砂漠に水を撒くような奮闘記
西都で起こった蝗害の後処理に陰の司令塔となって食糧などの手配を整える皇弟の月の君。
それを助ける猫猫たち医師団をはじめ、都からの援軍部隊は奮闘。
しかし表に出ないだけにその働きが民衆には伝わらず、后となった玉葉の義兄の玉鶯は劇場型の将軍のような振る舞いで民衆の歓心を得、それに乗じて扇動し隣国を攻めて良港と地下資源を得るための戦を起こそうとしている。
そんな玉鶯と因縁を持つ思いがけない人物が現れ想像を絶する方向に展開していく。
キーパーソンとなるのが猫猫の父羅漢、そして羅半兄、高順の息子馬良の嫁の雀さんがとても良い仕事をしています。
それにしても、猫猫と月の君は一体どうなっていくのでしょう?
猫猫の心ひとつというところに来ていると思うのですが、猫猫はなっかなか手ごわい。
馬閃と里樹姫の行方はいい感じになりそうで、里樹姫には幸せになってほしいなと思います。
早く次が読みたいです。
びっくり展開
前から陸遜がやたら女性の扱い慣れてるし、キザだなあとは思っていたものの。まさかまさかの出生の秘密が明かされてびっくりしました。
まだまだ謎が沢山ある作品ですね。
目が離せません!!
西都一段落?
紙の方が届くのが待ちきれず購入。口絵の甘さにはびっくり。猫猫が照れる?のは10巻に1回では……?
焼印入りの芋でめちゃくちゃ笑ってしまった。自虐としか思えない。
羅半の話など、なろう版からの加筆でより納得しやすい背景が足された気がする。逆に補充の方は、そこに移動したか、と思ったが。。魯侍郎は今後大きく出てくるのだろうか。
5巻まであれこれやっていた皇弟とは思えないくらい恋愛面では幼児化しているような気がする。
見事に回収された!
いつからの伏線だ?と考えるぐらい、小さな出来事から繋がっていたものが本巻で、うまく回収されて、スッキリしました!
でも、また新たな伏線らしきものもあり。。。
今後どうなるのかなあー。楽しみ♪
Posted by ブクログ
2021年5月刊。前巻で、蝗害に見舞われ、復興途上の西都。西都の領主代行・玉鶯は巧みに状況を利用し、良港を持つ砂欧への戦端を開くべく、外堀を固めつつあった……。狡猾な玉鶯の掌の上で、踊らされる壬氏の苦衷。挙げ句、玉鶯は因果応報を受け、物語から退場となる。
猫猫(マオマオ)は序盤こそ、玉鶯の孫娘の手術に立ち会うなど、それなりにドラマもあるのだが、本書のメインストーリーは政治劇なので、彼女は傍観者にならなざるを得ず(彼女の立場上、仕方ないが)、玉鶯の暗殺に至っては完全に蚊帳の外。猫猫のひねた視点で、進行する物語が好きな私としては、少々不満だ。
だから玉鶯を手に掛けた陸孫の回想話が延々と続くのも,ちょっとなぁ~と思う(物語の進行上、必要なのは分かるが)。私の中で、陸孫というキャラは、これまでかなり印象が薄かったので(前巻での猫猫への求婚もすっかり忘れていた)、今回、いきなり存在感を増されてもなぁ~という戸惑いしかない。指導者を失った西都は今後、どうなるのか?
壬氏が都へ帰らず、このまま西都に骨を埋める展開にはならないと思うが、どう着地をつけるのか? 今回、少し出番のあった姚、燕燕ら都の居残り組の動向も気になる。筆者のお手並み拝見である。
玉鶯が退場したし、恐らく次巻で、西都編は終わるんじゃないかと予測しているのだが? 早々に、猫猫視点のお気楽なストーリーに戻って欲しいと願うのは、無理筋なのかな。
それにしても雀の正体が優秀な間諜(しかも壬氏直属ではないってことは、じゃあ彼女は誰の配下なの?)だったのには驚かされた。雀の有能ぶりについては、猫猫も言及しているが、果たして雀の真の姿に気づく日は来るのか? そこら辺も楽しみにしたい。(終)
とりあえず西都編は終わりのようです。
表紙にもなり大活躍の陸遜を、登場からたどりたいです。
以下重要なネタバレ
ヒーローになりたいがなりきれない男と言われていた男玉鶯。
民を扇動し壬氏を利用して脱税燃料の石炭を得るため砂欧に戦争を仕掛けようとする。
自分の本当の父は母に狼藉を働いた砂欧の人間。
ヒーローのような玉袁ではない。
だから砂欧を絶やし本当の父を絶つ。
妄執と行動力により戦争へ進むけれど陸遜により阻まれる。
戌の一族粛清の真実は、玉袁と帝を利用した玉鶯の独断だった。
石炭の採掘、玉袁の実子ではない戸籍の抹消、玉袁の実子たる陸遜の殺害
ただし玉袁は子供のできない体質であり子供たちは誰も実子ではない。
戌の一族の男は成人すると一族から出なくてはならないので、玉袁は社交辞令と青田買いで陸遜に「息子にならないか」と声をかけただけだったろうのに…
全てを終えた陸遜が、子翠のように消えなくて良かった。
変人軍師がどうしてその采配をしたのかは分かりませんが、生きてて良かったと思います
匿名
良かった⁉️
途中まではハラハラしました。
良い事も悪い事も 過去になれば 必要な事になっていく。
そんな感じの巻でしたね。
新しい展開の序章にもなっているとも言えますね。
Posted by ブクログ
壬氏(月の君)が手詰まりになってきたが、雀さんが活躍しているのでのOK、大蝗害が収束したのに都に帰らず消化不良気味だったが、やっと悪役が動き出してきた
民衆は都の支援を感じ取れず全て玉鶯の手柄として認識・・・不穏な人心誘導のあげく壬氏が抜き差しならぬ状況に・・・物語特有の選択肢を絞られる不自由な登場人物になっていく
玉鶯の民衆誘導術は素晴らしいが唐突な砂欧への侵攻策!『戦』のメリットが色々書かれてきて小説の仕掛けを読み逃がした気分もある(でも唐突)
ま、解決編なので陸遜の意味ありげなサボタージュも説明されれば納得!予想外ではあったが良い幕引きであり、今までの伏線が(西都絡み)回収されて終幕
Posted by ブクログ
遂に動き出した
何でこう異国人を嫌い、排除する!って感情が出るんだろう
やっぱり自分だけ実子じゃないからと思ってたからなのかなぁ〜
でも、まさかの全兄妹が実子じゃないなんて誰も思わないよね〜
さて、誰を顔にするか
やっぱり来客としてる壬氏を引っ張り出すのかなぁ〜
Posted by ブクログ
長く続いた西部のお話が、一段落。
戌の一族の真相も分かって面白かった!
そしてなんとなく不思議な存在であった陸孫、
まさかの展開。
猫猫と壬氏は相変わらず(笑)
Posted by ブクログ
薬屋のひとりごと第11弾。蝗害はある程度予想ができていて羅半兄の活躍、壬氏の素早い支援、猫猫の薬などによって対策もできていたのだが、食料も燃料も少なくなり人々は心がすさんでくる。いらだちは都からきた壬氏達に向かってくる。そんな中、玉袁の息子で領主代行の玉鶯は炭田を抱える隣国への侵攻を企てる。「戌の一族」が何故滅んだか、陸孫の過去など盛りだくさん。壬氏と猫猫の関係は相変わらずだがますます次回が楽しみ。
Posted by ブクログ
補充に動揺する猫猫にニヤニヤしてしまう。
猫猫たちはいつ帰れるんだろう。陸孫好きなのでこれからも関わってほしいけど、どうなのかなー。
とりあえず、一段落…
今回も面白かったけど、ラストの辺りは少し拍子抜け…
まあ、でもある意味自然ではあるけど…
とりあえず、羅半兄は本当に良いキャラになりましたね。
色々な意味で使い勝手が良いキャラ。
次巻からは更に大変そう…
玉鶯は本当に厄介なキャラでした…
伏線回収も次が早く読みたい
なるほど、、、そう言うことだったのか
と、西都に関連する登場人物の過去がすべて明かされる。
壬氏と猫猫の関係も少し進展、、、と言うほどではないけど、猫猫の気持ちが少し変化?
解決と新たな物語への期待、読みごたえたっぷりでした。
次はもう少し壬氏と猫猫の関係が進む、恋愛多めがいいかなぁ~。
そうなのか~★2
陸孫さんにはそんないわくがあったのか…。
どんどん 複雑で展開が読めない。
陸孫さんの猫猫にした結婚の話しは ほんとに冗談?思い付き?本気? 策略?
陸孫さんのしてしまった後の雀さんとの会話の後の 猫猫なら好奇心で掘り上げるから 会わない方がいいのが残念だと思うって事は憎からずって事だよなぁ~。陸孫さんは微妙なのかなぁ
猫猫は壬氏さまがお気に入りって事を知ってるのかどうか。
おっさんが陸孫さんを庇った理由も解せない。
何が次の展開に繋がる隠し球かわからない!
もう 続きが知りたい(笑)
Posted by ブクログ
薬屋のひとりごと11巻。
西都の話が続く。
壬氏を利用して戦を始めようとした、
西都を治める玉葉妃の異母兄が失脚、
いや殺された話。
その、殺人とさらに敵討ちという大事件を、
いきなり過去の因縁話で片付けられても、
全くついていけない。
変人軍師を味方につけるため、
戦をすると猫猫が何よりも愛している「薬」が
手に入らなくなるとほのめかした壬氏の腕はさすが。
Posted by ブクログ
もうこの巻は陸孫の話だな。
西都で幅をきかせる悪玉の玉鶯VS任氏と言う流れになって、どう玉鶯を打倒するかと思っていたらまさかの陸孫が出てきて殺っちまうとは…
陸孫がやらずとも他の誰かが殺っちまう展開だったみたいだけど、それはそれでちょっとつまらない気もする…
結局宮廷や政治が絡んでくると裏は暗殺渦巻く魔界だから、生かしたままご退出してもらうって言うのは時代設定的にも無理だろうしなぁ…とか考えてしまった。
玉鶯が殺されることは流れ的にしょうが無かったかもだけど、陸孫がちょっと可哀想だな…。