誰もが知っていて、実は知らない昭和天皇の激動の生涯。
昭和天皇の幼少期からを描き、人格形成の過程も垣間見られる作品。数えで5歳の頃から養育係として仕える足立タカとのやり取りや、初等教育の過程での周囲との立場の異なりへの気持ちの表れなどから、感じることは昭和天皇も庶民と変わらぬ人であるということ。
あの時代に何を思い、どう行動したのか。大元帥陛下であり大天皇陛下として、そして象徴として、人間として。
昭和天皇の内面を描きつつ、突き進む時代が描かれている今作は、ただの歴史マンガとしては括れない。
改めて、日本とは何か、日本人とは何かを見つめ直すきっかけになるような内面に響く作品だ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
天皇の裁下無しに拡大する戦線。
陸軍に追い込まれる、海軍。
リーダーシップなき、貴族近衛文麿。
‘’内乱では国は滅ばない。しかし戦争では国は滅びる。内乱を避ける為、戦争に賭ける愚かさ。‘’
とは、山本五十六の言葉。
Posted by ブクログ
欧州情勢は複雑怪奇なりで平沼騏一郎内閣が総辞職して阿部、米内と軍人が続き次に来たのがお公家さん……こうして見ると日本人って独裁者には向かない民族なんだねぇ( ̄▽ ̄;)
大戦へ
内乱を避けるために戦争へ向かうという愚行、
わかっている者達にはわかっていたのに大戦へ向かうのが
止められなかったのが悔やまれる。
能條先生の絵の味ではあるが、こ事ここにいたってはこの
感情のこもってなさそうな人物たちが区別が付かなくなってきた。