【感想・ネタバレ】昭和天皇物語 10のレビュー

誰もが知っていて、実は知らない昭和天皇の激動の生涯。
昭和天皇の幼少期からを描き、人格形成の過程も垣間見られる作品。数えで5歳の頃から養育係として仕える足立タカとのやり取りや、初等教育の過程での周囲との立場の異なりへの気持ちの表れなどから、感じることは昭和天皇も庶民と変わらぬ人であるということ。
あの時代に何を思い、どう行動したのか。大元帥陛下であり大天皇陛下として、そして象徴として、人間として。
昭和天皇の内面を描きつつ、突き進む時代が描かれている今作は、ただの歴史マンガとしては括れない。
改めて、日本とは何か、日本人とは何かを見つめ直すきっかけになるような内面に響く作品だ。

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令和だから読めるストーリー

私の親、祖父祖母の世代が持つ、天皇皇后両陛下への気持ちがどんなものだったかが、このマンガを読んで分かるようになって来ました。明治維新を成し遂げた人達や日露戦争の苦難を乗り越えた人達に慈しまれて育ち、ヨーロッパの空気と第一次大戦の戦地を見た天皇陛下、さぞや光り輝く存在だった事でしょう。これからの展開が苦難の連続なのは間違いないですが、学校の歴史では学べない貴重なマンガだと思い、続けて読ませて頂きます。能條先生に感謝します。

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2022年08月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「話せば分かる」その声虚しく犬養毅暗殺。一方で首謀海軍将校に対する助命嘆願多数の世論状況。
満州国の存在により列強に追い込まれ国際連盟脱退。陸軍の派閥闘争と、天皇の軍部統制力低下。
追い込まれて行く大日本帝国。 国体はこの時点で限界にあったと見える。

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2022年07月15日

購入済み

ついに

ついに常任理事国の日本が国際連盟から脱退することになります。
今、ウクライナ問題で常任理事国であるロシアの拒否権について議論されることもありますが、国際連盟の時に常任理事国である日本を過度に追い詰め過ぎて外交手段が断たれてしまったという教訓もあって現在の国際連合があるらしいです。

#深い #タメになる #ダーク

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2022年06月26日

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現在の国際情勢との相似

最近の国際情勢や国連の機能不全を見ていると、この巻で当時の日本が置かれた状況や国際連盟とのやりとりに色々考えさせられる。全ては同じではないにしても、政治家と軍の闘争、軍の中での争い、国民感情、国家間の思惑など現在の状況の相似形に見えるところが多々ある。昭和天皇の思いとは別の方向に情勢が否応なしに進んでいってしまう様は本当に読んでいて辛い。

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2022年05月30日

匿名

ネタバレ 購入済み

上皇陛下誕生

この巻の最後で今の上皇陛下が誕生します。長宮のやっと天皇家の一員になれた気がするという重い言葉で、彼女にどれだけの重責があったのかしのばれます。

#切ない #ドキドキハラハラ #タメになる

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2023年02月18日

Posted by ブクログ

「話せば分かる」犬養首相の暗殺によって、ますます軍部の暴走は加速する。
松岡洋右は国連に残ることを何としてもやり遂げろと昭和天皇の命令と軍部大臣との板挟み、さらに会議での諸外国からの追及。。。遂に国際連盟脱退に至る。
そんな時期、昭和8年12月23日に念願の皇太子が誕生する。後の平成天皇である。

日本にとってまだまだ厳しい時代が続いていく。

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2022年08月19日

Posted by ブクログ

国際連盟に残りたいのに、外国と敵対したくないのに。
軍を止めることができない、口惜しさ。
そして皇太子殿下の誕生。上皇陛下は大変な時にお生まれになったのね……。

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2022年06月17日

Posted by ブクログ

今回は、犬飼首相殺害される五一五事件から皇太子誕生、陸軍の内部分裂(皇道派vs.統制派)まで。

昭和天皇の苦悩が相変わらず垣間見え、軽視もエスカレートしている。
強いリーダーシップのためには、明確な知識とビジョン、従わせる力も重要。

この時期の日本は、対外的な戦略ではなく、内部で問題を抱え、目線が内向きになっており、世界の現実を直視できていなかったのが、最悪な道を選択していく大きなポイントになってしまった。

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2022年06月04日

Posted by ブクログ

<目次>


<内容>
時代は、五・一五事件から国際連盟脱退。陸軍は統制派と皇道派に分裂。昭和天皇はあのような発言をされたのか?松岡洋右はどうだったのか?今ひとつマンガは軽い気がする…

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2022年06月04日

Posted by ブクログ

うーむ、こういう展開になってしまいますか。そのままですな。
それはともかく海・陸軍、そしてそれを誘導しているであろうマスコミ、それに大勢としてついていく民、あんまり今と変わりませんね、それだけにやっぱり目を凝らさないといけないです。

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2022年05月31日

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