【感想・ネタバレ】昭和天皇物語 4のレビュー

誰もが知っていて、実は知らない昭和天皇の激動の生涯。
昭和天皇の幼少期からを描き、人格形成の過程も垣間見られる作品。数えで5歳の頃から養育係として仕える足立タカとのやり取りや、初等教育の過程での周囲との立場の異なりへの気持ちの表れなどから、感じることは昭和天皇も庶民と変わらぬ人であるということ。
あの時代に何を思い、どう行動したのか。大元帥陛下であり大天皇陛下として、そして象徴として、人間として。
昭和天皇の内面を描きつつ、突き進む時代が描かれている今作は、ただの歴史マンガとしては括れない。
改めて、日本とは何か、日本人とは何かを見つめ直すきっかけになるような内面に響く作品だ。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

普通選挙じゃない時代の空気感がよく伝わってくる。
裕仁親王は外遊で自由を知ったとあるが、一方で原敬が普通選挙は時期尚早というのもわかる気がする。
今もそうだけど「お上がいいように与えてくれるの文句言いながら待つだけ」じゃだめだよね。

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2024年05月23日

購入済み

ヨーロッパ旅行

当時の洋行の大変さと、裕仁皇太子の得たものの多さを知りました。現代の我々もヨーロッパの都市では、石畳や町並みに感心してしまいますが、当時の日本から見たらまるで別世界だった事かと思います。地下鉄体験に夢中になるシーンも、欧州皇室のあり方を学ぶのも始めて知り、昭和天皇が愛されたことが分かりました。令和にこうした名著が読めるのは幸せです。

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2022年09月14日

Posted by ブクログ

摂政にするよう陛下から皇后に指示していたのに、皇后はそれを無視して自分が政治を動かしていた。
原敬が摂政の動きをしていたらそれを非難。国家機能が停止してもお構いなく。権力を得るとこうなるのかと。

イギリスの貴族の佇まい、振る舞いに関する受け止めには多少疑念は残るものの、教訓としては正しく受け止めたい。

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2021年01月04日

Posted by ブクログ

このシリーズは購入して家に置いておかなくてはと思っていたのに一時帰国で買い忘れた。何度も繰り返し読みたい漫画。外遊を終え自由を肌に感じた裕仁親王が時代を動かす幕開け、興奮フル。

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2019年08月25日

Posted by ブクログ

外遊中の裕仁親王(皇太子、のちの昭和天皇)であるが、日本では大正天皇の容態が芳しくなく、時の総理である原敬は、裕仁親王を折衝に据えることを決定。皇后との暗闘が続く。

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2019年07月26日

Posted by ブクログ

天皇陛下の欧州訪問は随分有意義だったみたいだねぇ!
その間の日本は…民度が低いねぇ
まるで今の北朝鮮みたいじゃないか!韓国も変わらんか

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2023年11月02日

無料版購入済み

当時の外遊は今のように飛行機で行ける時代と違って、時間もかかり大変だったことがわかる。
それゆえに得た物も大きかっただろうな。

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2023年09月28日

Posted by ブクログ

原敬の暗殺、大正天皇の崩御へと時計の針が進んでいく大正10年、裕仁はヨーロッパへと赴いていた。指導層の歓待、一般国民との交流、第一次大戦の傷跡の視察。いずれもが、得難い体験として、裕仁に刻まれていく。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

いくらかも脚色はあるのだろうが、ともかく今まで知らなかった昭和天皇の内面や、ご成婚を巡る出来事、大正天皇の存在というものを知ることが出来る。その事が嬉しい。

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2019年08月04日

ネタバレ 無料版購入済み

どこまで信用できるか

このシリーズを楽しみにしています。
少し気になったことがあります。

パリ地下鉄・・・ロンドン地下鉄とされている文献を目にしたことがあります。
大正天皇について・・・諸説あり、いずれも病弱であったことは共通することと思われます。
今作に描かれている手を遠眼鏡に病床から庭を眺めるシーンが果たして大正天皇の実像に近いものだったのか・・・

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2023年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

裕仁皇太子の長い外遊は生涯の楽しい思い出となります。その後のを考えてもこの旅が一番自由を解放感を感じた事でしょう…しかし野放図にならず立場と品位を忘れないで振る舞えるのはやはり教育の賜物と生まれついての資質でしょうね( ・∇・)一方、節子皇后の久邇宮邦彦王に対する懸念は残念ながらある程度現実のものとなってしまいます…(´・ω・`)自分の娘良子女王の婚約破棄は右翼団体まで使って拒否したのに、息子朝融王の酒井家の令嬢と婚約破棄したいという希望は宮内大臣らの説得もものともせず強引に通します…(後に摂政宮になった裕仁皇太子はこれに訓戒)良子女王の件に関しては皇室から久邇宮家に良子女王をと望まれたのに何年も待たせてお妃まで教育をした挙げ句やっぱり破談では父親として娘への愛情も相まって許せなかったという気持ちも分かりますが朝融王に関しては批判されても仕方ない…(;´∀`)節子皇后も大正天皇が病気で皇族に睨みを利かせられない状況、加えて邦彦王の押しの強さが息子裕仁皇太子を影響し支配するのではと心配になったのかも…今も良くある話ですよね。結婚する当人たちは睦まじくほのぼのしてるのに親同士は敵意を剥き出し…それも双方我が子を愛する親心からです。そして首相の原敬にキナ臭い魔の手が伸びようとしています…。

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2019年11月20日

Posted by ブクログ

ご本人にとって人生最良の時だったのかも、若さもあるし、この先の結末を考えると尚更。
しかしあれですねぇ、回顧的志向と言えばそうとも言え。色んな意味で考えさせてくれます。

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2019年06月30日

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