社内のマンガ好きな書店員が口を揃えて面白いと噂しており、前から気になっていた「ファイアパンチ」。
アメトーークのマンガ好き芸人の会で有吉弘行さんがおすすめしていたのを見て、背中を押されて読んでみました。
第一話から、食糧不足の村人に食べさせるために、妹に自分の腕を切り落とさせるという衝撃の展開で、独特の世界観に一気に引き寄せられます。その後も次から次への衝撃的な展開が続き、作品独自の世界観にどんどん引き寄せられていきます。
常に体が燃え続けていて、それでも死なない、死にたいけど死ねない、妹の分も生きなければならない、復讐もしなればならない、そんな生きざまは見ていて苦しく、こんなツラい境遇の主人公は、今まで見たことがありません。
仕事や勉強がツラい人、生きることに悩んでいる人におすすめの作品です。
感情タグBEST3
なんか、すごい!
これは、すごい作品。
「チェンソーマン」の藤本タツキが、同作の直前に連載していたのが本作。
正直、私はチェンソーマンがあまり好きではない。
絵も雑だし、勢いは認めるが展開もなんか雑。
登場キャラは味があるが、これまた雑。
本作も、確かに似たところはある。
が、宗教観や人生観のようなものも感じられ、アチラよりはオトナ向けという感じ。
1巻はなかなかシリアス、2巻でトガタの登場でぐちゃぐちゃになり、3巻以降ではまたかなりシリアスに。
5巻などはかなり感動的で、その後また流れがガラッと変わって壮大なエンディングへ…。
正直、ストーリーは突拍子の無い面が多く、「マトモではない」感が漂う。
主人公の思考・行動も二転三転し、理解困難な面もある。
作者はそれを「狙って」描いているのか、それとも勢いだけで描いているのか?
たとえ後者だとしても、この発想は常人にはできないものであり、勢いとスケールはかなりのもの。
前者だとすれば、あざとさも感じるが素晴らしい天才と言える。
そしてラスト…。
何とも壮大で、余韻の残る終わり方。
個人的には、「地球へ…」「HOTEL-SINCE A.D.2079-」、最近では「進撃の巨人」のラストなどを思わせるスケール感。
(ただし、ラストの流れ自体は既視感を感じるものであり、作者のお遊び的なものじゃないかと思う)
作品トータルとして、個人的には弐瓶勉にも通じる勢いのすさまじさ、世界観を感じた。
(もっとも、本作にSF要素はほぼ無い)
もう一度言います。
細かく、丁寧に練られた作品とは言い難く、勢いで描き切った感の強い作品ですが、この勢いと、宗教観、カリスマの作り方、生きる上での自分自身の演じ方等、人間の生き方なども絡んだスケール感はすごい!
少年向けにデチューンされた「チェンソーマン」よりずっとお勧めできます。
(チェンソーマンは最近の呪術廻戦とも似ており、ジャンプ編集者の影響を大きく感じてしまう)
ただし、万人向けとはさすがに言い難いかもしれないけれど…。
イカれてる〜〜!
びっくりするくらい全ページいかれててびっくりしたけど何よりも著者近影が可愛すぎることにびっくりした。こ、これどうなっていくんだ??? すごいな……
期待大
自分の腕を村の人に分け与えて食べて生き残ろうとすると言う最初からハードな感じだった。そこが面白いと思った。そのせいで村人が皆殺しにされるのは悲しかった。
チェンソーマンから
チェンソーマンを読んで
藤本タツキ先生の世界観に惚れ
前作のファイアパンチも読んでみたところ
めちゃくちゃ面白い
これは一気に全巻買ってしまった
すごいものを読んだ
…と、初めて読んだ時に感じました。
ここから先に雰囲気、作風が二転三転するのですが、途中でついていけなくなりました。
が、1巻はすごかったです。
ラストもすごいらしいので、もう一度続きを読もうと挑戦予定です。
画力の高さとストーリーの衝撃
一話からもう展開が予想を超えて来ていて、読んだ後しばらく呆然とするほどでした。言葉にできません。
絵がとにかく上手くリアルで繊細で……だからこそなのかストーリーの衝撃さを後押しし、漫画全体が独特な雰囲気を醸し出しています。
表紙のデザインにもインパクトがあり、とても好きです。
悲しさとどこか他人行儀な物語
「ファイアパンチ」は、どれだけ体を傷つけても途端に再生を始める主人公視点で始まります。とあるきっかけで彼の体は対象を燃やし尽くすまで消えることのない炎で燃やされてしまうのですが、彼は不死身ですのでいつまでも燃える苦痛を感じながら再生を繰り返してしまいます。彼の目的は炎をかけられたと同時に失った妹の復讐であり、復讐自体はあっけなく終わってしまうのですが、その後に登場するすべてを見透かした女性キャラクターの存在がこの作品をどこか「他人行儀」に見えてしまう、先が気になるコミックです。
熱中して読んでしまいました
人々が貧困や飢餓で苦しむ世界の中で立ち向かう主人公のアクション漫画で、スピーディーな展開で熱く読み進めてしまいました。展開が予想外の方向に行くことが多く、人によっては戸惑うかもしれませんが、自分は毎回変わる展開に楽しめました。主人公の妹であるルナをはじめとして個性的なキャラクターがたくさん登場するのもよかったです。
炎の男による復讐劇
冷え切ってしまった世界にあって、肉体再生能力を持つ兄妹がいました。彼らは村人に命を救われ、兄はその恩返しもあって、自分の手足を切り、肉として提供していました。しかしそのことを「炎の祝福者」であるドマとその部下たちに敵視され、村は焼き尽くされ妹は死に、兄は生き残ってしまいます。相手が死なない限り、つまり決して消えない炎をまとった不死身の男が、倫理の崩壊した世界で繰り広げる復讐劇。暴力描写にもまったく容赦がなく、えげつないですが、それだけに登場人物の情念がよりダイレクトに伝わってくる感じがしました。
タイトルとのギャップ
タイトルのファイアパンチというのを見てヒーローものもしくはボクシング漫画なのかなと思いましたが、ギャップにいい意味で裏切られました。
いきなりカニバリズムが正当化されている?世界でしかも再生能力がある兄妹というぶっとんだ世界観。
そして後から出てくる敵にたいしてどんな復讐をするのか。
続きが 楽しみです。
とてもおもしろい漫画です
原作者の藤本タツキにさんによるウェブコミックです。
この藤本タツキさんは恋は盲目の頃から大ファンで、このファイアパンチについても興味がありました。かなりファンタジー系の要素がつよい漫画ですが、主人公のアグニがとても良い性格で、読んでいてとても成長していく姿がすばらしいと思いました。
衝撃的な漫画
「ファイアパンチ」は、過激な描写が多くて衝撃を受けました。再生能力を持つ祝福者といえど、食べる物がないから自分の腕を切り落とし、村中の人に配って歩くなんてすごい内容ですよね。妹のルナがドナに殺されてから10年間、アグニは炎に焼かれながら生き続けていたなんてつらすぎます。ドマを見つけて早く復讐して欲しいです。謎が多いトガタの存在も気になります。
燃え続ける男ファイアパンチ
全身が燃え続ける復讐する男ファイアパンチ。面白いですよ。全てが凍りつく一年中雪の世界で、体が再生するためほぼ不死身の二人の兄妹が仲睦まじく暮らしているのですが、ある日現れた燃え続ける炎を操る能力者に燃やされてしまいます。二人は体が再生してしまうため死なず、しかし炎が消えないためずっと燃やされる苦痛に転げ回ります。そのうち妹はついに燃え尽きて死んでしまうのですが、その光景を見た兄はついに炎に焼かれたままの体をコントロールすることできるようになり、燃え続ける体のまま妹と自分に火をつけた能力者に復讐を誓うというストーリです。
この漫画は燃え続けている主人公の他に、映画好きで主人公を主役に映画を撮ろうとする女のキャラや、炎や再生以外の能力者が出てきてそれぞれの思惑がぶつかったりして面白いですよ。おすすめです。
祝福者による悲しいバトルマンガ
この作品を見た時、なんともいえない気分になりました。この世界には生まれながら奇跡を使える人間がおり、これを祝福者と呼びます。奇跡の種類は人それぞれで、問題となっているのは氷の魔女と呼ばれる祝福者の能力です。氷の魔女の能力は世界を雪と飢餓で覆い、人々の心の狂気を受けつけました。
そんな世界でも頑張って生き抜いてるのが、アグニとルナの兄妹。雪で閉ざされた世界に食料はなく、再生能力を持つアグニは自分の腕を切り落として村人に分け与えていました。アグニは腕を切り落としてもすぐ再生するので、毎日何本も切り落としているようです。再生するからといっても当然痛みはあり、その苦痛に耐えつつ何度も腕を切り落としているんです。人肉を食べないと生きていけない村民、人肉拒否して飢え死にする村民。なんとも悲しいカニバリズムです。
ある日、軍が村に押し寄せました。何かのトラブルがあり、村から物資を調達するということで立ち寄ったそうです。軍が物資をあさっていると、見つけたのはアグニの腕。この村は人肉を食い漁ってる村だ!と勘違いし、物資調達をやめて引き上げます。その際、軍隊長の使う能力で村を焼かれました。当然アグニは事情を話そうとしましたが、人肉者の言うことがまともだとは思いません。非道とはいえ、この対処方法もわかります。放置しておけばさらなる犠牲者も増えるわけですからね。
問題は隊長の使った炎です。 普通の炎ではなく、焼け落ちるまで消えない炎でした。再生能力のあるアグニは、体が燃えつつ再生するので一向に死ねません。 焼ける苦しみをひたすら味わうだけです。 再生能力のない村人は即死。妹ルナも即死ではないものの、なまじ再生能力(兄アグニより弱い)がある分、長い時間掛けて焼死。
再生能力の強いアグニは炎では死ねない、餓死も出来ずひたすら炎に焼かれました。そして年月は経ち、再生能力をコントロールする事で体の焼ける部分もコントロールできるように。村を焼かれた恨み、妹の恨みを晴らすべく、焼ける体でアグニは旅立つストーリーです。
アグニの恨みの気持ちもわかりますし、隊長の気持ちもわかります。もし私がある村にいって人肉食をしてる村に遭遇したら一目散に逃げる、もしくは退治するでしょうから。アグニ側からしても人肉には事情があり、いきなり村燃やした隊長に恨みを抱くのも当然です。
Posted by ブクログ
火の鳥と宝石の国が好きな方にはおすすめします。壮大な物語に浸かれる話であり、難解でもあったので前記2作が苦手な方は"疲れ”てしまうのではないかと思いました。
ジャンプ版火の鳥のよう。本当に映画を見ているような没入感のある物語でした。
何というかとても魅力的な漫画です。
かなりキツい描写も多々あるのですが、そういった扇情的な要素だけでなく熱く人を感動させるようなエネルギーに満ちていると思います。
私も手が止まらず一気に読んでしまいました。
今後どうなっていくのか、非常に楽しみです。
永遠に燃え続ける復讐鬼
永遠の冬に覆われた世界で、他の人にはない特殊な能力を持った人達が存在しました。
そのうちの1人である主人公は、切られても刺されても身体を修復できる能力を持っています。
食べ物もないこの世界で彼は村人達に自分の肉を食料として分け与えますが、それを見た別の能力者に悪魔の所業として村ごと全て死ぬまで消えない炎で焼き尽くされてしまいます。
愛していた妹まで失い、復讐の鬼となった主人公は、燃えては回復し、回復しては燃えてを永遠に繰り返す、「ファイアパンチ」となり、村を焼き払った能力者ドマを焼き尽くすために旅に出ます。
復讐のことしか考えられなかった主人公が道中様々な人に出会い、葛藤し苦悩する、そこが面白い漫画だと思います。個人的には映画監督が大好きでした…
シンプルに思い通りにいかない
世界観を表す記号がものすごく少なくシンプル、これ以上ないってくらいわかりやすい。なのに独特の世界観をしっかりと構築しているのがこの漫画のすごいところです。展開の一つ一つが突拍子もなくぶっ飛んでるはずなのに、実際に読んでみるとすごくすんなり入り込める。楽しむなら一気に読み進めたい漫画です。
特異な設定の異世界ファンタジー
行き倒れになった兄妹は貧しい村の尽力で何とか助かる。兄妹には肉体の再生能力を持っており、自身の腕を切断し村人に分け与えることで人々を救っていたが、ある日邪悪な人達に村を焼かれて最愛の妹までも失ってしまう。そこで兄の主人公は復習を誓う。ダークな展開だが復讐の為に立ち向かう主人公の再生能力が今後の展開にどのような影響を与えていくのか、非常に楽しみな漫画である。
その男は神か悪魔か
復讐と憎悪の物語。生まれた境遇や世界の不条理に、神とも悪魔とも呼ばれる主人公が立ち向かう 熱いアクション漫画です。ジャンプらしい! よくあるバトル漫画に絶望感・消失感が加わったような。つい真剣に読み込んでしまいます。独特の世界観に浸れる。
悲劇の主人公にきっと感情移入してしまうでしょう。
壊れた主人公が魅力的な漫画
並外れた再生能力を持った主人公の壊れっぷりがいいです。まともなようでいて、全然まともじゃなくて、復讐に取り憑かれた鬼のごとく、暴れまわる姿は他の漫画の主人公とは一線を画しています。
重苦しい世界観とシリアスなストーリーは中毒性が高く、一度ハマれば病み付きになる魅力を兼ね備えた漫画だなと思います。
過激です
過激な内容ですが、面白いです。
痛そうな描写や、残酷な描写があるので女性は読むのは厳しいかもしれません。
私も読んだ後は少し心臓がばくばくしてしまいました。
それでも読み進めたくなる何かがありますが、いつか過激すぎてそれ以上読めなくなる時がくるような気もします。
読めるうちは楽しんで読みたいです。
復讐劇は悲しくも迫力がある作品
復讐劇というと人を選ぶかもしれませんが、ファイアパンチはWEB漫画で昨年出た中でもかなりの実力を持っている作品だと思います。漫画的な描写もリアリティがあり一部グロい点などもあります。それ以上に復讐に囚われつつも旅をしていくうちに苦悩をする主人公に対して、魅力が湧いてくる作品だと自分は思っています。
異質な能力を持った兄妹のお話
この作品は生まれながらに奇跡を起こせる人間を”祝福者”と呼び、祝福者である兄と妹の物語です。この兄妹は肉体の再生能力を持った兄妹で、寒さで飢餓に苦しむ人々のために兄の腕を妹がオノで切断して人々に食料として提供しているというところからこの物語は始まります。
現代社会に生きる我々にとっては少しショッキングな物語であり、それだけでも怖いもの見たさで興味を惹かれるので一読の価値アリという作品です。
Posted by ブクログ
この漫画の読み方に慣れるまで戸惑うタイプの漫画。
実際トガタ登場でだいぶ混乱した。
スマホからWeb連載を一度読んではいるけれど、やっぱ紙はいいですね(もしくは見開きを読める媒体)。
復讐譚なのでしょうが……
ちょっとまだ話が始まったばかりで見えない部分が多いですね。アグニ、なので火の神様なのは間違いないのでしょうが、苦難の末、ある種の地獄を制御していて、ちょっとどう展開するのか、気になりますね。
サンという少年も途中でアグラに合流しつつ、まだ簡単には話を動かせる感じでもなく、本格的な話が動くのは次巻以降でしょうね。
絵柄とかはもうこの時点では概ね完成していたようで……ちょっと映画に関連しては「さよなら絵梨」に出てきそうなシーンが巻末近くに出てきて、これも気になりますね。
Posted by ブクログ
映画
第一話が衝撃的で有名になった漫画
個人的には、コマ割りと描写が面白い
映画好きなキャラが出てくるのだが、
漫画自体も映画によくある表現方法を
多く使っていて楽しい
展開の勢いが良く
重要そうな登場キャラがすぐ退場したりするので
は?となる人も多いかもしれない
作者は天才か変態か、読む人によって変わる
Posted by ブクログ
話の続きが気になる漫画だったのですが、終わってみたらちょっと内容がないというか絵が多く、ストーリーがもう少しあれば良かったのかなと思いました。
Posted by ブクログ
チェーンソーマンで藤本タツキ先生の作品に興味を持ち、試しに1巻だけ購入した。
チェーンソーマンを先に読んだ自分としては、チェーンソーマンより遥に話の内容がヘビー。1巻にしては重すぎる。心身共に調子が良い時に読みたい。
祝福者の能力が個々に異なっている点は、少年漫画好きの自分としては面白く感じた。
アグニとドマがまた出会ってしまったがどうなるのか。
体調が良い時に続きを読む。
Posted by ブクログ
「人はなりたい自分になってしまう」
自分が何者かも分からなくなっていく恐怖と、終わらせたくても終わらせることの出来ない絶望。全てがつらくてぐちゃぐちゃだけど、めちゃくちゃおもしろい。
連載開始時からいろんなところで話題になっていたこの作品、たしかに今までの少年漫画とは一味違いました。
登場人物たちのシュールすぎる会話がツボになります。
Posted by ブクログ
ジャンプ+で連載していたダークファンタジー漫画です。
序盤のダークな雰囲気が好みで読み始めました。かなり独特の世界観や言葉回しが多いですがゆっくり読めば理解できると思います。
ダークな雰囲気が好きな方にはおすすめの作品です。
強いメッセージ
メッセージ性が強い漫画
途中で飽きたりしたが読み進める手が止まらなかった
こんな漫画は今までにないと思う
終わりかたはあんまし好きじゃないし最後はなにを伝えたかったのかよくわからん
でもそれまでが凄い面白かったから☆4で
まぁまぁオススメです
衝撃的なスタート
最初のシーンで、主人公がいきなり腕を切り落とすシーンがあり、いきなりでかなりビビりましたが、再生能力があり、それを人々に与えることで集落の人の命を救ってるのだとわかりました。
主人公の兄と、その妹。
2人が希望を持ちつつ生きてる現実を壊す人物が現れ、兄も瀕死の重症。しかし、兄は再生能力で生き延び、新しい能力も身につけ、復讐劇がスタートします。
とても面白そうな漫画
私は、ファイアパンチという漫画を読んでみてとても面白そうだと純粋に思いました。自分が好きな漫画の系統は例えばアカメが斬る、GANTZ、なのが面白いと感じるんですが、面白い漫画はエロさとグロさ的、生死に関わるリアリティがあるとその漫画がとても面白いと考えていてそれがあったので面白いと感じました。
とにかくインパクトのある漫画
氷河時代のように?寒くなってしまった世界を舞台にしたファンタジー漫画です。グロテスクな描写を多く含み、どんどん人が死んでいきます。主人公が右翼曲折を経て「ファイアパンチ」になるまでの工程は悲劇的で、主人公の復讐劇を応援したくなります。そこから少しずつ「ファイアパンチ」が英雄っぽくなるところは少年漫画っぽく読めるのですが、その後今度は宗教的要素が強くなったり、主人公は色々と悩みながらも多くの人を殺すことになったり… 登場人物たちの悩みには、共感できる部分、出来ない部分両方あるものの、それぞれのエピソードのインパクトがものすごく、物語に引き込まれます。世界観や「祝福」という特殊能力の設定にも現時点で謎が多く残されており、ファンタジーとしても楽しめます。
離れた世界がそこにある
絵がとてもナチュラルな(読みやすい)感じなので、スーッと物語にのめり込むことが出来ます。ただし、カニバリズム(人肉を食べる習慣)という非常に際どいテーマを取り扱った作品ですので、嫌悪感を抱く人も少なくはないでしょう。今の私たちの世界とはかけ離れた世界がそこにはあるので、そういった、何というか非日常を味わいたい人にはうってつけの作品じゃないかな。
私の頭では処理しきれない内容…
タイトルだけ見るとベタな格闘漫画かギャグ漫画に思えるのですが、読むとめちゃくちゃ暗くて陰鬱な気分になるお話です。再生能力があるために燃やされても死ぬことができず、妹のために燃えたまま復讐をするという設定が飛びすぎていて絵がきれいでもなかなか入り込むことができませんでした。クセのあるエロの要素もあり、私の頭ではついていけないと感じることもありました。暗い結末しか想像できないのですが、アグニは幸せになれるのか気になってしまいます。
集英社の異色ダークヒーロー漫画
氷の女王によって極寒の地と化した世界がこの物語の舞台です。祝福者と呼ばれる所謂能力者的な存在が一定数おり、ある日主人公の村が炎の能力者によって襲撃されてしまい、妹を含む全ての村人が皆殺しにされてしまいます。幸か不幸か、主人公の能力は肉体の再生に特化したものであった為、ひたすら燃焼と再生を繰り返すファイアマンになってしまうのです。主人公は炎の能力者に復讐することを決意し旅を始めるというストーリーです。
残酷な世界観に衝撃を受けました
主人公ができが悪かったり、家庭環境に恵まれてなかったりという設定はいくつも見たことがあるのですが、ここまで残酷で救いのない展開から始まる漫画は少ないと思います。また、展開が全く読めないので次が気になってどんどん読める感じです。現実にはありえない設定が読んでいてワクワクさせられました。
設定は良い復讐系ストーリー
超人的な再生能力を持つ主人公を中心に展開する復讐系のストーリーです。登場人物ほとんどが精神的に壊れているキャラが多く、氷で閉ざされた極限状態ならどんな人物もこうなってしまうのか、とすら寒さも覚えます。エロ・グロ描写もあるので苦手な方は避けた方が良いかもしれません。自分の場合は、グロ描写は得意ではありませんが1巻を試しに読むと引き込まれました。
衝撃的な展開の連続
友人から勧められたので何気なく読み始めたのですが、衝撃的な展開の連続で、あっという間にこのハードな世界観に引き込まれてしまいました。主人公は常に体が燃えているのに死ぬことができないという凄まじい境遇ですが、それでも復讐のために前に進んでいく姿には心を打たれました。最初は少し絵が荒いと思いましたが、読み進めていくとこのタッチがハードな世界観に合っていて良いと思うようになりました。
王道の少年マンガの誕生
ジャンプの中で、異彩を放っているのが「ファイアパンチ」です。設定はダークファンタジーという事なのですが、私はそれよりも人間関係や主人公の喜怒哀楽の描写が気に入りました。粗削りな部分もありますが、どんな有名漫画も最初から完璧だった訳ではありません。ファイアパンチを読んでいると、自分も一緒に成長している気もなりますが、それと昔のジャンプの名作を思い出してしまいます。きっと、読んで損はしない少年向けの王道マンガです。
今までに読んだことのない漫画
結論から言うと、とても興味深い漫画です。謎が多く、ページを読み進める毎に作品の持つ独特な世界観に引き込まれていきます。始めは話が掴めないかもしれませんが、徐々に主人公たちの過去や状況が判明していき、特に2巻の後半からはあっという間に読んでしまいました。多少、絵が雑な部分もあったりしますが、それもほとんど気にならないぐらいに面白い作品だと久しぶりに感じました。
Posted by ブクログ
氷の魔女が氷で覆ったが為に、極寒の世界、加え、人は飢餓に苦しんでいる。祝福者と呼ばれる異能力者のアグニとルナは、再生能力を利用して、村の人々に自分の腕を供給している。そこへ…と言う、設定てんこ盛りな気がするな、と思って読んでたんだが、ハマる。アグニとサンの出会い辺りでグイっと引きこまれる。『ザ・ロード』のあの一番怖い場面を逆手に取るとこう言う捉え方が出来るのか、と言う目から鱗。
Posted by ブクログ
殺されても再生する体の祝福者。火をかけられて死んでもまた生き返って、また火にかけられて・・・を何年も繰り返す ってどんだけ苦しいのか。殺すために頭を切り離し、ピストを一定間隔で撃っていく。結局は亞人ネタですね。頭に大きさに次々と銃弾を撃っていたら銃弾だらけになるそうだがそうはならない。ってあたりがこの漫画の限界でなんとなく不整合。しかし亞人ネタとは言え、奇妙な着想ではある。マンガ大賞2016年8位。
Posted by ブクログ
漫画を読み始めて5ページ目で一旦閉じる。マジか。このエグさ。気を取り直して、再度ページを開ける。
人類の数パーセントの割合で特殊能力者がいる世界。再生能力を持つ主人公が消えない炎の能力者に燃やされ、燃やされながら生き、復讐を試みる話。半端に能力を持ったものは、機会につながれ「燃料」としてのみ生かされるなど、ダークな世界感。
こんなに漫画を読んだ私でもまだ、驚愕する物語が出てくるものだと、目が覚める思い。3巻まで一気に読んだ。
Posted by ブクログ
人間は極限状態まで追いつめられると何を仕出かすか判らないものだけど、この作品では世界そのものが世紀末状態なせいで登場人物の殆どが思考焼き切れてるな~
主人公のアグニにとって最も安息できる場所であった寂れた村ではアグニの腕が主食になっているというのも世が世なら仕方ないと取るべきか、これも狂った結果の一つと取るべきか
主題は復讐譚になるわけだけど、世界を追い詰めた氷の魔女が相手ではなく、魔女に対抗している組織の人間が標的というのはちょっと変わってる。今後この構図が変わることは有るんだろうか?
アグニにとって妹が最期に遺した「生きて…」という言葉は果たして願いになるのか呪いになってしまうのか、現時点では呪いとしての側面が強いようだけどサンの「ボクの分まで生きて」という言葉に反応している辺り復讐だけを考えているわけでもないのか
ドマの変わりすぎていた性格、ルナそっくりの女性ユダと気になる要素が多くて続きも非常に気になるな
ひどい世界
氷の魔女によって雪に覆われた凍える世界が舞台。正直まともなキャラが殆どいないというか、敵にあたる集団が見ていて胸糞の悪い連中ばかりです。ただ1話はとても面白く読めました。
Posted by ブクログ
私には難解でした。しかし、それでも読んだ価値はありました。
目を背けたくなる描写。読み手を消化不良にさせる個性的な脇役の頻出。意図的な?説明的展開の絞り込み。効き過ぎな緩急。予想不可能な急展開。
読み進めることに疲労感もあるのに、手がとまらないという矛盾した状況。
読者放置的な終わり方になるのではないかと別の次元でハラハラ、ドキドキさせられたが、しっかりと風呂敷をたたんでくれました。ありがとうございます。
Posted by ブクログ
とりあえず面白かった。
行き当たりばったりな話ではあったが、適度な長さで終わったので何とか読めた。
独特な世界観があったので、読み進められた。
ある種、鬼頭莫宏先生(なるたる ぼくらの あたりの)に近い作者でジャンプ向きではない気がする。
チェーンソーマンの方向性もわかってきた。
週間ではなく月刊誌などでじっくり描いて貰いたい。
Posted by ブクログ
ファイアパンチ全巻読みました✊
絵がとてもうまいのと予想外の展開で先が気になる。
後半は迷走した感もあるが、力業でなんとか描ききった。
作者は映画やSFに造詣が深くて、刺激のある絵作りのためイメージを奔放に走らせようとしたのが見て取れる。
炎の化身
主人公と妹には再生能力があり、いきなり腕を切ってそれを食料にするシーンは読んでいてインパクトが強かったです。主人公がここまで不死身という漫画も珍しいですが、それに加えて炎が操れるようになるのは凄いですね。しかし、明らかに人間ではなく炎の化身のような姿になっているので、最後はどうなるのか気になりました。
かつてなかったファンタジー作品
ストーリーがぶっとんでいて、読むとびっくりするような作品です。すっきりとしていてきれいな絵のタッチは、すんなり読めてしまう感じなのですが、お話の内容の方がかなりシビアなので、グロ耐性や悲劇耐性がない人はきついかもしれません。キャラクターは個性的で尖っていて、感情移入はしにくいですが、抱えているものが重く、なんとか報われて幸せになってほしいなと感じます。