【感想・ネタバレ】月に吠えらんねえ(1)のレビュー

近代詩歌俳句、と聞いてみなさんは誰を思い浮かべるでしょうか。正岡子規?与謝野晶子?中原中也? そもそも学校の授業では、近代文学そのものに接する時間をそう長くは持てなかった方も多いかもしれません。
本作は、□街(詩歌の「し」・短歌の「か」・俳句の「く」で「しかくがい」!)という近代日本のような架空の街に住む、萩原朔太郎や北原白秋、室生犀星、三好達治、正岡子規などの詩人や作家本人ではなく作品イメージをもとに創作されたキャラクターたちが、詩を作ったり、作れなくて苦しんだり、街はずれの丘の上にある天上松にかかっている身元不明の縊死体を見つけて検証したり考察したりしながら、ひいては文学と戦争の関係が匂わされたりする、詩歌俳句ファンタジーマンガです。読んでいて次から次へとジェットコースターのように話題が転換していくので、支離滅裂なようにも見えますが、史実とフィクションのバランスが非常に絶妙で、読み進めずにはいられないほど先が気になるのです!
キャラクターとして登場する詩人に全集があればすべて読んでいるという作者の知識がふんだんに生かされた本作、すべての文学少年少女&元文学少年少女必読の書です! 作中にちりばめられたいろいろな作品が気になった方は、それぞれの詩人の詩集なども是非ご一緒にどうぞ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

幻想的で病的で、狂気にひっぱられるような漫画。作者の思入れも元となった詩の読み込みもはんぱなくて、独特の世界観とストーリーがくせになる。朔の病みっぷりが滑稽なほどでかわいそうだが笑えた。

0
2014年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

近代文学もっと嗜んでおけばもっと楽しめただろうな…!
でも文学家の歪んだ精神世界は見ていて好きです。

好き嫌いは分かれると思います。

0
2014年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんでしょうね、このマンガ。
前回の感想がちょっと深夜ということもあり、不適切な言葉がありましたので、書き直していますが。
ぶら下がってる死体の下りなんかは面白いです。
前半もミステリーっぽいところああって、面白いです。
でも、1巻を通すと不思議な気持ちになります。
保留です。2巻は。なんか怖いので

1
2014年11月22日

ネタバレ 購入済み

ん?

お馬鹿なわたくしには、さっぱりと理解の出来かねる世界観で御座いました。。絵は綺麗だけども、これはどんなお話?

0
2021年05月11日

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