【感想・ネタバレ】放課後カルテ(5)のレビュー

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自傷行為

一部ご紹介します。
・「大事なものだけ持って行った。大事じゃないものを置いていった」
・自傷とは、怒りや不安を別の痛みで軽減しようとすること。痛みや恐怖で自己感覚を取り戻そうとすること。
「そうしなければ自分を見失ってしまう」
・自傷は、言葉で言い表せない感情を、別の行動に変え、安静を取り戻す。
しかし、それは一時的な代償行為でしかない。そのため、繰り返しては、次第にエスカレートする。
・攻撃衝動は、単なる相手への怒りではなく、抑えきれなくなった自己感情の表れ。
・自傷行為の治療は、”止めさせる”ことではない。感情を表す別の手段を見つけること。本当のことを知ること。
・「お前を助けたい。何も知らないんだ。お前がどんな人間で、何を考えて、何があったのか、お前の言葉で聞かせてほしい。開けてくれ!」
・「手当てしに行こう。きれいに治すんだ。痕を残さないように。
お前が以前手首を切ってから、いままでどう感じていた?
傷痕を見るたびに、過去の記憶、自分への後悔に苦しめられなかったか?
傷痕が見せる記憶は、再び衝動を呼び起こし、自傷を繰り返させる。
もうお前ひとりで抱え込まなくていい。頼る相手がいるんだ、と信じてくれ」
・隠していた内面をさらけ出すのは決死の覚悟だ。
事情を話せるのは、自分自身が向き合おうとした証拠。
傷は隠していた”言葉”の全て

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2022年09月30日

Posted by ブクログ

仮に、今、全国に散らばる漫画読みに協力を仰いで、医療漫画ってジャンルで人気投票を行なったら、恐らくは第四位には食い込むだろうなぁ
それだけの厚さがある・・・いや、薄っぺらさを感じないって表現した方がしっくり来る
これを読むと、子供たちの傷や苦しみが癒されるラストに心温まるだけでなく、解決に導くまでの過程で飛び出てくる、登場人物の言葉にハッとさせられる事が多い
線そのものに柔かさ、と言うか、余計な強張りを感じないので、キャラの心情が伝わり易いのかな
主役である牧野が万能じゃなく、決して正直でなく、素直になれない子供に、苦手意識を強烈に持ち、不平不満をハッキリと口に出しながらも、途中で投げ出さずにぶつかっているストーリーには読み手はグンッと引き込まれる。また、彼が子供を通して、我を曲げられない自分の内面の弱い部分に刻まれた、塞がりもせず、薄まりもしていない、小さくない傷と少しずつ向き合おうとしている、前向きと言っていいのか微妙にしろ、逃げない気概を感じる姿勢にも共振する
子供でも、大人でも、その意志さえあれば、立ち止まらざるを得なかった場所から、また歩き出せるんだ、と力強く言ってくれる
誰であろうと、どんな事情を抱えていても、自分に危害を与えるかもしれなくても、真っ当に、視線を合わせて真摯に向き合える、そんな日生先生の朗らかな人柄を大いに感じられる漫画である
個人的に今、もっとも、ドラマ化して欲しい医療漫画である

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2013年12月11日

Posted by ブクログ

父母の不仲や家庭の影響を一身に映し出してしまう小学生の日々。
自分に自信が持てない。
誰かに注目してもらいたい。
その場をやり過ごすことに精一杯で周りが見えない。

学校医の牧野はどうやって、どこまで立ち入っていくのか。
牧野氏自身も自分に自信が持てないのだろうか。
牧野は未だ不可解な存在のまま、5巻終了。

続きは次巻BE LOVEでって…ウワ、気になる。

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2013年10月17日

Posted by ブクログ

 その人の本当を誰が知っているか。見ることの大切さを教えてくれる5巻でした。

 誰だってその人の大事な瞬間を見ている。些細な変化を気づけないってのは時々ありますが、それでもその変化を見ていることは多々あります。その時に気づけるかどうかも大切ですが、それを見なかったことにするのはとても不幸な結果を産みます。今回、水本さんの変化に気づいたのは牧野、篠谷、藤野の三者です。藤野はありのままの彼女を受け入れ、牧野は彼女を支え助け、篠谷は知ることの大切さを理解した。視線をそらすこと、言葉を心のなかに押し込んでしまうこと、それを見なかったことにすること。今巻ではその後の話も含めて特に見ることの大切さを伝えていました。その時に何ができるかも大事ですが、目をそむけないよう頑張りたいです。

 サブレギュラーキャラである篠谷先生も段々と成長しつつ、子供たちのなかでも藤野のような存在も出てきて、物語も成長してきたと思いました。今巻巻末からはじまった病院編でも牧野のルーツみたいなのが見れたらいいな。篠谷先生とか牧野は私生活なんかも見れるともっと愛着湧くんじゃないかなぁ。

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2013年10月13日

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