雨宮処凛のレビュー一覧

  • 貧困と愛国 増補版
    雨宮処凛さん、私は全く知らなかったんですが、右翼活動を経て、非正規雇用の労働問題に取り組んでいる方らしい(プレカリアート運動というらしいですよ)。本対談は2007年に行われていますが、その後のリーマンショック・年越し派遣村、秋葉原事件等を受けて、巻頭に追加対談が増補されています。セーフティーネットが...続きを読む
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~
    ○津田塾大学准教授の萱野氏と作家の雨宮氏の著作。
    ○非正規雇用者の労働状況や思想(右翼左翼)関係をテーマに、現代社会の労働のあり方についての対談をまとめたもの。
    ○雨宮氏の非正規雇用(フリーター)やメンヘラーについての考察や指摘は、自身の経験に裏打ちされたものでもあり、大変分かりやすく、また、実態を...続きを読む
  • バンギャル ア ゴーゴー(1)
    バンドの追っかけは、自分にはよく理解が出来ないが、きっと当人たちにとっては大切なものなのだろう。なんだか自分の10代のころを思い出した一作。
  • 生き地獄天国 ――雨宮処凛自伝
    生きる意味が見つけづらい時代だ。いや、ただ余裕ができて「考える余裕」ができただけなのかもしれない。それまではそもそも「生きる」こと自体が目的であり、その「意味」を見つけようとする余裕なんてなかったのかもしれない。
    この世の中に、或いは生きることに意味なんてないと、そんな風に思う。この本は雨宮氏がどう...続きを読む
  • 戦場へ行こう!!雨宮処凛流・地球の歩き方
    「『世界』と思いきりセックスしたい!」・・・とっても過激な内容で綴られる、ゴスロリ作家・雨宮処凛さん流、地球の歩き方。なんせこの人、初めての海外旅行が北朝鮮という、かなり変わった方です。そしてイラクなど、本書で取り上げられる国は、かってどこかの大統領が「悪の枢軸」と呼んだ場所・・・。

    雨宮さんが「...続きを読む
  • バンギャル ア ゴーゴー(1)
    私とはきっと別の思考回路を持った、別の世界の人々の話。
    けれど、その根幹である人間性はきっと同じで、所々でシンパシーを感じた。

    ストーリーは何てことはない。
    しかし、主人公の描写がうまくできていて、引き込まれる。
    他のキャラクターたちの描写があまりいないのも、主人公の視野の狭さがあらわれていてよい...続きを読む
  • バンギャル ア ゴーゴー(3)
    バンギャじゃないけど、
    ライブが好きで音楽にたすけられたことがあるひとには充分に身にしみた。
    あと、よく知らない東京を愛してやまないわたしにも。
  • バンギャル ア ゴーゴー(1)
    バンギャあがりでもないのになんか身に覚えがあることが多くて痛い…。
    とりあえずのり切手がいちばんやばい。
  • ともだち刑
    いじめられた者にしかわからない、心の叫びが痛いほど胸に突き刺さる。
    恐怖がリアルに描かれている。
    そして、大人になりつつある主人公の胸に、今も巣食ういじめの傷跡。

    「ゴーン、ゴーン、ゴーン、と耳が痛くなるほどの大音量で辺りに柱時計の音が響き渡る。先生、先生、髪が抜けてしまいます。(略)シャープ...続きを読む
  • 排除の空気に唾を吐け
    以前、この本に引用されていた『ルポ貧困大国アメリカ』を読んだが、
    漠然とアメリカや外国のこととしてとらえていた。

    しかしこの本を読んで
    日本とも関係あるんだということが実感でき
    薄ら寒いものを覚えた。
  • 排除の空気に唾を吐け
    社会的排除の問題は、死刑や戦争といった、国家と命そのものに深くかかわる問題にリンクしていく。それらを一冊にまとめられた本。
  • EXIT
    自分はこちら側?それともあちら側?とさ迷う主人公ともみがリアルであり、逆算して考えられる、悪意、閉塞感にはシンクロするものがあった。

    警告の鐘を自分自身に鳴らす為にも読んで良かったと思う。


    読む人を選ぶ内容だけど。
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~
    見えにくく隠されている問題点を具体的に引き出し、わかりやすい。
    人間の社会的支えである経済性あるいは精神性の貧困状態を現象面で具体的にとらえ、てその構造の矛盾を指摘している。
    貧困の詳細を社会(政治・行政・司法・企業・)と個人のギャップから見つめて実名で開示していることが、わかりやすい内容にして...続きを読む
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~
    「生きづらさ」の原因は自分を肯定できない環境にあるため。自己肯定は何らかの集団(会社、学校等)への所属→他者からの承認のプロセスが必要。そういった集団から抜け落ちてしまったニート、引きこもり、フリーターはナショナリズムに傾倒。しかし、現代はナショナリズムに傾倒するのも困難な層(ネットカフェ難民、ホー...続きを読む
  • プレカリアートの憂鬱
    いやーだいぶ落ちたよ。

    プレカリアートとは、「不安定な」(英: precarious、伊: precario)と「労働者階級」(独: Proletariat、伊: proletariato)を組み合わせた語で、1990年代以後に急増した不安定な雇用・労働状況における非正規雇用者および失業者の総体。...続きを読む
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~
    [ 内容 ]
    いま多くの人が「生きづらさ」を感じている。
    一九九八年以降、自殺者数は毎年三万人を超え、毎日のように練炭自殺や硫化水素自殺のニュースが報じられている。
    鬱病など、心を病む人も増える一方だ。
    これらの現象は、現代社会に特有の「生きづらさ」と無縁ではない。
    その背景には、もちろん経済のグロ...続きを読む
  • 排除の空気に唾を吐け
    [ 内容 ]
    事件・犯罪の背景には「社会の病」がある。

    [ 目次 ]
    第1章 「秋葉原無差別殺人事件」と派遣労働
    第2章 十六分に一人が自殺。「自分自身からの排除」の背景
    第3章 メンヘラーの逆襲!―九〇年代「アダルト・チルドレン現象」と、二十一世紀の「生存運動」
    第4章 制度の貧困に利用される「...続きを読む
  • 生きさせろ! 難民化する若者たち
    不安定労働、将来のなさなど、身近な問題で初めは暗く感じるかもしれませんが、第六章「抵抗する人々」を読んで、抵抗のための考え方に触れてみると心強くなってくるかもしれません。
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~
    貧困、アイデンティティ、ナショナリズム 他人を蹴落としてでも勝ち残れ、あるいは自分を押し殺してでも社会にとけこめ、それでだめなら自己責任という重苦しい空気。その先に死があるとすれば、「甘えるな」の一言で片付けるのはいささか乱暴にすぎる。
  • 生きさせろ! 難民化する若者たち
    最近の若者は根気がない、フリーター・ニートは甘えだという考えが違ったと思った。当事者にも至らぬ点があったのかもしれないが、一番の問題は社会構造なのだと痛感した。競争社会といわれているが、そもそもそのイスが少ない。大企業だけが利益を出す(そこで働く個々人もノルマに追われて余裕のない状況だと思うが・・・...続きを読む