雨宮処凛のレビュー一覧

  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~
    フリーター、派遣からみた社会が書かれている
    ナショナリズムにより貧困を隠蔽している。そしてアイデンティティを殺すことにより、反乱を抑える
    社会で「生きる権利」を奪い取っている
    国が搾取しているのに、原因を国民に押し付ける
    一部の人間だけが豊かな国
    問題の側面がよく分かる本
  • プレカリアートの憂鬱
    この本に書いてあることは、就職先の決まらないまま大学を卒業しようとしている自分にとって、近い将来自分の身にふりかかる出来事であるかもしれないと思う。
    あとがきを読んで泣いてしまった。
  • ともだち刑
    あたり前だが後味が悪かった。

    あの世代のリアルな、「処刑」
    きっと誰にでも覚えはあるはず。
    あんなにも閉鎖的な空間、そのなかで持て余される攻撃性。そしてそれは閉塞的な状況という絶望をスケープゴートに与える。

    教師を目指している方にはぜひ読んでもらいたい。「火の通りきっていないジャガイモを食べてし...続きを読む
  • プレカリアートの憂鬱
    バブル世代として、今就職できない若者のことを知りたいと思って読みました。
    派遣のランチのストレスとかも、わかる~
    普通に働くのが難しい時代。
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~
    中国に行く前に空港で買った本。
    現代の日本を取り巻く生きづらさについて原因を探った本。解決策が十分提示されているとは言えないと思うが、とてもよく現状を捕らえていると思う。

    持論では、人間の欲求はマズローの欲求段階説に従っており、これらが満たされないことに人は不満や生きづらさを感じるものだと思う。
    ...続きを読む
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~
    面白かった。
    対談形式なのも読みやすかったし。

    「高いコミュニケーション能力を求められる世の中で、KYを意識し過ぎている」ことが、精神的な面での「生きづらさ」に繋がっているという内容はすごく納得できた。

    それと、社会問題化している派遣や貧困問題についてもとても勉強になった。

    アイデンテ...続きを読む
  • 生きさせろ! 難民化する若者たち
    2007年3月発行。
    若者がおかれた現状の悲惨さを具体的なインタビューで構成。
    不安定な層が4割というのは個人の責任ではなく、社会問題というのは全くその通り。
    派遣といえども、明日から来なくていいとだけ言って首を切れる物ではないこと。
    労働法などを知らなすぎて不正をされる場合もあるので、そういう知識...続きを読む
  • 排除の空気に唾を吐け
    数々の社会問題、事件を考察しその背景にあるものを探る。
    働くこと、自殺すること。格差社会に生きるということについて考えさせられる。
    政治家や企業家たちへの批判も面白い。
  • 排除の空気に唾を吐け
    初めて彼女の本を読んだ。無差別殺人やネグレクトのニュースを見て、世間一般の考えかたしかしていなかったが、その事件の背景となるものが、この社会に蔓延している「排除」であるということはとても考えさせられた。いまや、生まれながらにして「勝ち組」と「負け組」ができあがっているような。家庭状況により最初から道...続きを読む
  • 排除の空気に唾を吐け
    日本の社会は「教育課程からの排除」「企業福祉からの排除」「家族福祉からの排除」「公的福祉からの排除」そして「自分自身からの排除」があるとの主張。

    秋葉原での無差別殺人や、寝る場所を確保したいだけで渋谷で傷害事件を起こした老女の話、製造業派遣で即刻解雇・退寮を迫られ「派遣村」に押し寄せた人々などの赤...続きを読む
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~
    私はオバサンで、正社員一筋で働いてきました。派遣の実態を正確には知りません。所詮他人事なんです。昔から、下層の労働者は搾取されるもので、じゃあ何故生活を安定させるために努力をしないのかと、思ってきました。この本を読んで、どうしようもない現在の仕組みが少し判った気がします。昔とは大きく違うのですね。特...続きを読む
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~
    「行きづらさ」について書かれている。
    この本では、精神的な「生きづらさ」と社会的・経済的な「行きづらさ」が渾然一体であるとして語られている。
    そうやって押し付けられるダブルの「行きづらさ」。
    どうにかしたいものです。



    興味深い箇所。

    P9 L4〜L5
    (萱野稔人)「おそらく精神的な「行きづら...続きを読む
  • 生き地獄天国 ――雨宮処凛自伝
    初めて彼女を知った時、とても衝撃を受けたのを覚えている
    リストカットに追っかけ自殺未遂にバンド結成
    はたまた北朝鮮やらでもデモやら映画やら。
    読んでいて「ああ、私だけじゃないのね」ってとっても安心した。
    多分、世間で言う普通の人間には全くもって理解しがたい内容だろうが
    ショッキングな文章に私はとてつ...続きを読む
  • ともだち刑
     雨宮処凛の本を初めて読んだ。
     著者の実体験を基にした女子中学生のいじめ現場が書かれている。
     「これは、今の日本を包み込む空気そのもの」と解説で斎藤孝氏が言っているように、ただの女子中学生の話じゃなくて、自分にもリンクさせて読んでしまった。
     
     組織内で誰か一人がそういった対象になるの...続きを読む
  • ともだち刑
    何の変哲もない中学生の私の元に、ある日転校生のあなたが現れる。同じバレー部に所属し、友達になれたことを嬉しく思うほどあなたに憧れる私だったが、練習でミスを連発したのをきっかけにいじめへと発展していく―。
    話は予備校生の現在と中学生の頃の回想とを交え進んでいくのですが、とにかく描写がリアルすぎる。誰に...続きを読む
  • 生きさせろ! 難民化する若者たち
    最低限の生存権すら切り崩されていく現代ニッポン。
    社会的な連帯から切り離され、バラバラにされた若者を「生きさせろ!」の言葉でつないだ、若い者の自由と生存を求める運動の原点になった著作。
    真正面から生存する自由を主張する「生きさせろ!」という言葉は、何よりも強く、わかりやすい。

    大言壮語でもなく、大...続きを読む
  • 生き地獄天国 ――雨宮処凛自伝
    2000年に出版された25歳の時くらいまでの雨宮処凛の自伝の文庫本バージョン。
    文庫版になって2007年に最終章を付け加えたようだ。
    右翼団体に入ったところ辺りから「自由からの逃走」記録という感じ。
  • 生きさせろ! 難民化する若者たち
    企業に使い捨ての激安労働力として利用されるプレカリアートの反撃。「プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方」で登場する人より深刻な問題を抱えた人が多く登場する。笑える所は松本哉の「貧乏人大反乱集団」「高円寺ニート組合」「素人の乱」のところぐらい。
    安定した正社員になれそうにない人は特に読む事...続きを読む
  • 生きさせろ! 難民化する若者たち
    この若者の問題、すっごく興味があります。
    マンガ喫茶で寝て、日雇いアルバイトをして暮らしている若者たち。
    彼らの生活水準を上げるためには、どうすればいいのか。
    彼らだけじゃ、どうにもならない。
    こういう人がいるという状況を、だんだんあたり前と思って、見捨てることだけは絶対にいけないと思う。
  • EXIT
    世界は汚くてどうしようもなくて。あの頃頼るものもなく、ひたすらにすがりついていた、不確かな蜘蛛の糸は、けれどなくてはならないもので、存在を否定することなんてできやしない。いつからか、まるで呪縛から解かれたかのように、ふっ、と自由を感じるようになったのはどうしてだろう。それはきっと、世間では幸せなこと...続きを読む