相場英雄のレビュー一覧

  • レッドネック
    現実がうまく物語になっていると思う。
    収入どうこうではなく、今の自分は今の私が作った自分。人のせいにするみすぼらしさ。

    私は綺麗でいたい。
  • ゼロ打ち
    タイトル通りに選挙のストーリーかと考えさせつつ、読み進めるほどに思わぬ展開に。選挙運動、選挙報道の裏側もわかる1冊。記者出身の作者ならではの作品。トップリーグシリーズ同様一気読みしました
  • ゼロ打ち
    選挙開票直後に当確を打つ「ゼロ打ち」に社運を賭けた大和新聞は、社会部の片山を政治部に友軍させ速報に注力させる。
    一方で衆議院東京1区に出馬する候補者を助けるため、某代議士秘書の中村は神津と共に選挙戦に取り組むが…。
    ピンク歯の病死で見つかる都議、突然外部から来たのに選挙戦を取り仕切る中杉は都知事や区...続きを読む
  • 震える牛
    外国人による強盗殺人と思われていた事件の再捜査を命じられた継続捜査班の田川。
    愚直に聞き込みを行ううちに初動捜査からの大きなズレがあることが発覚する。

    捜査を進める田川、オックスマートを支える滝川、オックスマートへの恨みを果たすため取材を続ける鶴田
    それぞれの視点から事件の真相が明らかになる。

    ...続きを読む
  • 震える牛
    面白すぎる…
    強盗殺人かと思われていた事件が、蓋を開ければBSEに関わる、ここまで大きな事件になるなんて予想してなかった笑
    食品偽装の闇をテーマにした作品は初めてだったので斬新でした。
    中盤から後半に掛けての情報収集からの畳み掛けが、読むスピードを加速させました。
    たしかに、惣菜の安さには何かしら理...続きを読む
  • サドンデス
    現代の格差社会の実情をテーマにミステリー
    小説に仕立て上げた、著者の真骨頂の作品で
    す。

    Fラン大学の学費にも四苦八苦する女子大生が
    あるきっかけで上流社会へとのし上がっていき
    ます。

    黒革の手帖のように、他人の秘密を握って立ち
    回るのではなく、不思議なくらい彼女を擁護し
    てくれる人が現れるので...続きを読む
  • アンダークラス
    NHKのドラマガラパゴスを見て、面白いと思い〈震える牛〉〈ガラパゴス〉〈アンダークラス〉3部作を読みました。
    世相も反映していて、とても興味深く、どんどん引き込まれていきました。
    歩いて歩いてたくさん情報を集めて、少しずつ犯人に近づいていく昔ながらの刑事田川。
    キャリアの樫山とのコンビも最高!!
    ...続きを読む
  • 覇王の轍
    政府って汚い、、、現実も物語でも。
    犯罪が減るより、被害者が減るより、この国を守る。って、、、自分の政治生命を守るの間違いだな!!
  • 覇王の轍
    警察キャリアの樫山順子の物語。舞台は道警。贈収賄に裏に北海道警察、JR北海道が行った大きな犯罪が隠蔽されていた。最後は、 政権交代によるパワーバランスの変化により、未来を少し見せた形で物語は終了しましたが、分厚さ(461ページ)を感じさせずに読み進むことができました。良かったです。

  • サドンデス
    底辺から成り上がろうとする女子大生と、底辺に堕ちゆく中年男性が参加する『謎の人生ゲーム』を描いた小説。

    貧困をめぐる現代社会の闇と、SNS社会の怖すぎる描写にゾクゾクしながら読み進めました。

    ラストの6章で真相が見えはじめてからは、思わず一気読みしたくなるでしょう。

    そして、このゲームの意外な...続きを読む
  • 震える牛
    2年前の未解決事件の捜査を命じられる田川信一。
    大手スーパーのオックスマートを執拗に取材する鶴田記者。
    少しずつ前進しながら解決へと進みます。

    読み応え充分でした。
    シリーズのようなので第二弾もぜひ読みたいです。
    面白かった。
  • 覇王の轍
    相葉秀雄作品はクランクインに続き2冊目。
    前回に引き続き、北海道が出てくるので、北海道出身かな?と安直な気持ちで見てみたら、新潟出身!
    こう言うのって、案外、黒幕は身内にいるんだよね〜と思っていたら、意外な展開に!
    福岡ではまさに今、難しい局面でのトンネル作りが進行中なので、思わず事故がないようにと...続きを読む
  • 覇王の轍
    読み応え十分。2時間ドラマを見てるようだっし、2時間ドラマにしてほしいとさえ感じた。

    北海道警察の二課長に異動した女性キャリア官僚の樫山。
    着任前日に食堂のスポーツ紙で見かけた転落死事故に違和感を感じサポート役の部下伊藤共に独自に調査していく。
    その後、警視庁との合同での収賄事件を検挙。この収賄事...続きを読む
  • 覇王の轍
    警察キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に突如、着任することになった。歓楽街ススキノで起きた国交省技官の転落事故と道内の病院を舞台とした贈収賄事件を並行して捜査するなか、「独立王国」とも称される道警の慣習に戸惑う。両事件の背景に、この国の鉄道行政の闇が広がっていることも知り……

    公共事業にクリ...続きを読む
  • リバース
    なんか泣いたT_T
    真藤さんもみんなも最初は意地悪〜と思ったけどやっぱりみんな情熱があっていい人たちだなぁと思った
  • 震える牛
    面白かったです。

    自分は普段スーパーなどで食品を買う時、どうしても低価格なものを選んでしまいがちなので、安いものには裏があることを意識し、健康面等もトータルして考えた上で一番良い選択が出来る賢い消費者にならなければならないなと感じました。
  • 不発弾(新潮文庫)
    2023.06.28
    事実とその背景をうまく組み合わせて疾走感のあるフィクションになっている。
    モデルとなっている人々は「象徴」であって、当人そのものではないのを前提として楽しむべき。
    私は楽しんだ。
  • 覇王の轍
    今のところ今年1番の作品かな。田川信一シリーズのスピンオフ作品。スピンオフってどうしても本元の作品より幾分劣ってしまう印象を持っていたが、今作は勝るとも劣らない出来に仕上がっていると思う。
    あくまでフィクションだが道警とJR北海道の歪な世界と整備新幹線の実状、更に政界のパワーゲームも交えてをうまく作...続きを読む
  • 血の雫
    怪事件に挑む捜査員達、現代社会の問題、その現代社会の中で生きる人達の問題、そういうようなモノが交錯し、所謂「ミステリー」の枠を踏み出した、独自な大きな存在感を放つ小説かもしれないと思った。
    冒頭、何人かの男女の日頃の様子を綴ったプロローグが在る。そして本編に入って行く。
    本編冒頭、警視庁捜査一課の捜...続きを読む
  • 覇王の轍
    警察庁の女性キャリア、こんなすごい人が…いるんだろうなたぶん。どちらかというと、所轄ノンキャリアが主人公のドラマが多くて、キャリアは悪役だと思っていた。頭の良さでスカッとするかっこいい捜査、官僚としてのスマートな立ち回り。何度も立ち止まり、2度3度読み直しながらも、読み進めることが楽しかった。
    政治...続きを読む