読み応え十分。2時間ドラマを見てるようだっし、2時間ドラマにしてほしいとさえ感じた。
北海道警察の二課長に異動した女性キャリア官僚の樫山。
着任前日に食堂のスポーツ紙で見かけた転落死事故に違和感を感じサポート役の部下伊藤共に独自に調査していく。
その後、警視庁との合同での収賄事件を検挙。この収賄事
...続きを読む件と転落死事故の点の点がのちに線に繋がっていく。
独自調査にて、ジリジリと真相に迫り黒幕に近づきつつある描写に読む手をが止まらなかった。
真相が解き明かされいよいよ検察も立件かというところで、内閣官房副長官(官邸)から真相を揉み消され、権力に屈っさねばならなっていく描写や、今までパートナーとして事件を調べていた部下の伊藤が実は官邸がさしだしたスパイ(公安)でありまさかの裏切りの展開は絶望としかいいようがなかった。
熱血漢あり、頼りがいあり、実直で真っ直ぐな伊藤がスパイだなんて、、、全て演技やなんて、、
まじかよ!ってなってしまいました。
圧力、権力、利権、もみ消し等これらは実際にも蔓延っているんだろうなと現実を思い知らされる作品だった。
タイトルの覇王の轍、終盤でなるほどそうゆうことねと納得。
現実を思い知らされるままの終わり方でもよかったが、政権交代により就任した新首相が前政権の膿を出すべく例の事件にも興味をもち、闇に葬りさられそうになった事件が今後明るみ出ていくのではないか? それを受けて休職していた樫山も現場復帰し真相の究明に再度尽力していくのであろう
という希望の始まりが見えた最後であった。
おすすめの作品がまた増えました!