相場英雄のレビュー一覧
-
お金に関する若干生々しい話です。私にとっては少し難しい話でしたが、ゆっくり読んでいけば分かりました。他の方も書いていらっしゃいますが、この話は「現実にない形のお金」が世間で広く知られる前に書かれたものなんですよね。先見の明のある著者だと思いました。Posted by ブクログ
-
日経ビジネス連載時から単行本になったら読もうと思っていた作品。いつもながらの相場節全開で現実とほぼリンクしたスタイルは読み応え十分。直近の政治経済状況を知る上で教科書に用いてもいいような内容でありながら、確りとエンタメ要素も盛り込んで読み易くしており、一気読みさせていただいた。Posted by ブクログ
-
コロナ禍が続く中、エムエムティー理論と財政規律、消費税など日銀による国債の無尽蔵な発行、株式の買い付けによる価格維持策、様々な問題を含みながら、出口戦略を探し続けていると言われているが、答えはどこに見つかるのだろうか?Posted by ブクログ
-
この国には出口戦略がない。
なにか事を始めたら、終わりがないまま突き進み、いつかくる強制退場というExitにぶち当たるまでは止まらない。
不発弾に続くシリーズの位置づけの本作で主軸となるのが、営業から経済記者への急遽の転属となった新米記者の池内と、前作不発弾で金融会のフィクサーの古賀。
地...続きを読むPosted by ブクログ -
前回、政権に転ぶか、記者としての矜持を保つか、松岡がどっち選択したの!?ってのが分からず中途半端なところで終わってしまったので、もやもやしてました。
しかし、本作はそこの答え合わせから始まり、一気に陰謀ら隠蔽工作が暴かれて、灰原という新キャラや、意外な人物の関わりが見えてきて、最後は二転、三転、四転...続きを読むPosted by ブクログ -
荻原重秀のことは本書で初めて知った。早くから貨幣経済の本質を見抜くなど、相当な切れ者だったようだが、若くしてあれだけ出世してしまうと周囲の反発や嫉妬も相当なものだったろう。敵も多かったに違いない。新井白石の気持ちもわかる気がする。北町奉行所VS微行組の対決は、相場さんの警察ものに出てくる捜査一課VS...続きを読む
-
文句なしに面白い。登場人物の心理描写が巧み。過去と現在を行き来するストーリー展開にぐいぐい引き込まれてしまう。「KID」を読んでから
相場さんの作品にはまり、これが4冊目だが、全くハズレがない。刑事部と公安部、それぞれの主義・主張もわからないではないが、それでも対立、
確執がここまでひどいと警察...続きを読む -
読み進めるにつれて、前作の記憶が蘇る。尻すぼみで終わった前作の伏線をしっかり回収した。できればもう少し早く今作が出てくれると記憶が新しいうちにより一層楽しめた。完結するのは勿体無い。続編に期待!Posted by ブクログ
-
現政権に対する挑戦と思わずにはいられない内容。そして現在のマスメディアに向けたアンチテーゼなのではなかろうか。1作目よりかなり骨太になっており、最初から最後まで満足できた。記者たちには自分が日本を動かしてるなどとは絶対に思って欲しくない。エピローグにあることは実際にやっていただきい。Posted by ブクログ
-
先月読んだ「トップリーグ」に続きがあるとは知りませんでした。「トップリーグ」が不完全燃焼な終わり方で、がっかりしていたのが「トップリーグ2」で凄い展開になって予想を上回る興奮と満足感で読み終えることができました。
前作から5年後の設定になっており、酒井と大畑を裏切った形で政界疑獄事件を記事にしなかっ...続きを読むPosted by ブクログ