相場英雄のレビュー一覧

  • 覇王の轍
    北海道警捜査二課長に突如赴任することになった警察キャリアの樫山順子がススキノで起きた国土交通省技官の転落事故に疑問を持ちその真相を追いかけつつ、本業の贈収賄事件の捜査を指揮するなかで、鉄道行政の闇が暴かれていくという社会派推理小説。読んだことはないが田川信一シリーズのスピンオフ作品とのこと。
    怪しい...続きを読む
  • クランクイン
    最後の最後で

    あ、そういうこと?!
    そもそも全部、、そうなのね。

    と言うのが読後の正直な感想。

    撮影の裏側、ロケハンの大変さ大事さはとてもよく分かった。一方で難しい人も多く、厳しい世界だなと感じた。

    ページ数:486ページ(文庫)
  • アンダークラス
    久々400頁を超える本を読んだ
    介護施設での風景からの大企業を巻き込む壮大な展開に引き込まれた
    格差社会、アンダークラス、考えさせられた
  • 震える牛
    震える牛ってそういうことか〜!最後にタイトルの回収がありようやく理解。BSE・狂牛病も久しく聞かなくなったけど、勉強になりました。
    ミステリだけど、日本の低価格至上主義、大企業の隠蔽体質を痛烈に批判する小説。食の安全を守るためにも、消費者も正しい知識を身につけ、適切な金額も見極め支払う意識も大事だと...続きを読む
  • 血の轍
    よくある公安VS刑事の図式だが、キャラの過去、相関、心理がわかりやすくどんどん読み進めたくなる。
    ただ、最後は差し違えてスッキリとはいかないところで唐突に終わってしまったのが残念。
  • ガラパゴス 下
    2023.05.25
    この本が書かれた以降も非正規と正規の格差が広がるばかりでなく、働く人はカネもココロも失い続けている。今、この続編が描かれたらもっと救いがなくなるし、もっと若者や女性を登場させないと2023年の世相を描けないだろうな。
  • ガラパゴス 下
    日本の労働環境の悪化が起こした犯罪。その犯罪を暴くために刑事が地道な捜査をしていく。実際のどこの会社なのか想像しながら読んだ。
  • 覇王の轍
    北海道警捜査二課長として赴任したキャリア女性警官。
    本筋の病院を舞台とした贈収賄事件の裏で、個人的に追うススキノの雑居風俗ビルからの転落事件。
    一見無関係は2筋が合流するのはお約束だが、不自然さはない。

    「覇王」とは列島改造論の田中角栄がモデルか。
    一旦政策に予算がつくと大きな歯車が回りだし、数十...続きを読む
  • 覇王の轍
    北海道警察、二課長となった樫山順子。赴任してすぐに大きな贈収賄事件の大詰めに出会う。着実に進む捜査の陰で小さな記事、国交省の役人の転落記事に違和感を覚え独自に捜査する中でもう一つの事故死など不審な事態に気付いていく。手に汗握る黒幕とのやり取りなど、絡み合ったひとつひとつの事象が解けていく。最後、うま...続きを読む
  • ガラパゴス 下
    自殺に偽装して殺害された非正規労働者・仲野定文が良い人すぎて、悲しくて、やりきれない。

    主人公の警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は、言うまでもなく魅力的だが、アナリストの小島が良かった!
  • キッド
    濱嘉之先生の様な公安ハイテク監視網を
    描かれると男の子はワクワクするもんだ
    少しさかのぼって読んでみたい作家です
    相場英雄、書評で選んだ作家(´・ω・`)
  • 血の轍
    震える牛が面白かったので、続けて読んでみた本。警察ものを読んでいて思うけど、警察内部で本当にこんな不毛なつぶし合いが起こっているのかなとか思ってしまう。公安、刑事部、監察、それぞれの正義とするものがあり、それぞれの思惑で話が大きく動くし、読み進めててドキドキが止まらなかった。
  • 震える牛
    狂牛病との関連の話ですが、警察ものは面白いです。解決に向かう過程がドキドキもしますし、真相に近づくにつれて絵が見えてくるのが面白かったです。
  • 覇王の轍
    相場英雄の最新作は、女キャリア刑事を主人公に、北海道に赴任した際に、ふとしたきっかけから不審死のことを知り、それを追い詰めていくうちに、収賄事件や利権の闇が絡み合いながらもなんとか真相までたどり着くが、どういう結末を迎えるのか?というスピーディーな展開の物語で、なかなか面白い作品でした!
  • ガラパゴス 下
    2〜3日ほどで読み終えた。以前読んだ震える牛に続いてこちらも現代社会の闇が見える作品だった。田川の地道な地取り、鑑取りがとても面白い。少しずつ繋がっていくから先が気になって気になって。派遣労働ってこういうもの?
  • 覇王の轍
    鉄オタまではいかないけれど、鉄道好きとしては小説だからと、簡単に流されない問題だ。

    新幹線問題、確かに恩恵も受けているけれど、日々の生活利用者にはデメリットの方が大きくなる。

    鉄道の存在、この小説で改めて考えさせられるし、政治家や経済界の利権が絡まり明るい未来は見いだせない。

    最後のあのどんで...続きを読む
  • 覇王の轍
    田川信一シリーズのスピンオフだった!
    面白かった!!

    あー、読み損ねたままのガラパゴスも読まねばっっ!!
  • 震える牛
    エピローグで語られた物語が希望、だが実現はしなかった。闇に葬られようとしていた真実に光を当てようとするが、最後には大手スーパー、暴力団、国会議員、警察権力まで絡んでくる。書かれていないが、BSEの背景には米国の圧力もある。歴史的に薬害エイズやアスベスト、そしてジーゼルエンジン車も危険性が判明して以降...続きを読む
  • ガラパゴス 下
    上・下巻を読み
    この作品、ノンフィクション?と思ってしまう。
    それほどの衝撃を受けた。
    上巻の巻末で田川が呟いた言葉
    「狂ってる・・・」

    下巻では、事件の真相が徐々に明らかになっていく。
    P286
    〈仲野が自分の命を賭してまで、日本の歪みきった社会を告発した〉

    事件は解決しても、スッキリとしない...続きを読む
  • ガラパゴス 上
    ドラマを視聴し、心情など再確認したくて原作を手に。
    読み終えて、思った以上にドンと胸に響く。
    請負、派遣労働者は部品以下。
    P197
    〈企業にとって人材派遣は社会保険など固定費のかからない都合の良い調整弁です〉

    急ぎ下巻へ。