相場英雄のレビュー一覧

  • 覇王の轍
    「格差社会」「派遣社員の使い捨て」など、
    現代の日本社会が抱える闇の部分に焦点を
    当てた題材のミステリーを手がける相場氏
    の新作です。

    今回は公共事業にはびこる癒着です。舞台
    は北海道新幹線。

    札幌までの工事に関わる国交相技官の死に
    疑問を抱いたあるキャリア刑事が、事故死
    とされていた結論の裏の...続きを読む
  • 震える牛
    警察小説はこれだから面白い!!
    少しずつ繋がる感じが本当面白い。

    今回は後味スッキリとは行かなかったけど
    やっぱり名作と言われるものは
    面白いんだなぁ〜。
    夢中で読みました。
    震える牛のタイトルの謎。
    なるほど。

    なんか某巨大ショッピングセンターや
    某激安スーパーが怖くなったわ。
    安いのを求めす...続きを読む
  • アンダークラス
    田川警部補シリーズの最新作で3作目。このシリーズは現在の日本の社会問題を鋭く描いており、すごく読み応えがある。事件とは直接的に関係ない部分の犯人の考え方、分からんことはない。困ったことやよね。さて、日本が立ち直る日が来るんだろうか・・・
  • 覇王の轍
    久しぶりに出ました★5オススメ小説

    最初、若干乗り切れなかったけど、
    後半は、もう一気読み

    北海道赴任から伏線

    ラスボス(?)も、早々に出現し、
    相手方の心情も描く

    しかし、これすら…

    ネタバレになりそうで書けんわ

    練りに練られたプロットに
    読後、ため息が漏れる

    最後の最後まで目が離せ...続きを読む
  • ガラパゴス 上
    『ガラパゴス』というのは少し不思議な語感の題名かもしれない。
    ガラパゴス諸島―「ゾウガメの島々」という意味らしい…―という南米の東太平洋上の島嶼が在って、大陸と陸続きになった歴史を持たず、島々の生物は飛来したか海を渡って漂着したものの子孫に限られ、他では見受けられない固有種になっている様子が多く見ら...続きを読む
  • ガラパゴス 下
    所謂「就職氷河期」というような頃に社会に出た人達の中に見受けられる、過酷な情況と、その過酷さが拡がり深まるような様、そういう様子に翻弄される人達という様に、田川刑事達は出遭ってしまうことになる。「非道?」というやり方まで出て来る。本当に「何時の間にかそういうことになってしまった?」という様子である。...続きを読む
  • 覇王の轍
    今も正に北海道では新幹線の工事が行われている。
    札幌駅でも新幹線ホームの改修工事をしていました。
    小説ではあるけれど現実に権力に抗って働いている人がいるんだろうな。
    北海道新幹線も利用したことあるけど札幌まで開通した暁には工事に従事した人々の想いを感じながらまた利用したいと思う。
  • 覇王の轍
    キャリアの樫山順子が、北海道警ニ課長として贈収賄事件を捜査する。
    だがそれだけでなく、延伸工事での死亡事故や国交省技官の転落死など不可解な処理に疑問を抱く。

    組織は大きくなればなるほど、小さなミスを巡って責任を押し付けあう。
    隠蔽に加担した道警。
    捜査を妨害する政治家。
    腐った組織の中で終わるわけ...続きを読む
  • 覇王の轍
    相場英雄『覇王の轍』。北海道警捜査二課長に着任したキャリア樫山順子はススキノで起きた事故死に不審をいだき、管轄外の事件を調べ始める。そんな中、並行して捜査を進める贈収賄事件との接点が明らかに。警察官の矜持と組織の論理との間で揺れ動く主人公、覇王の轍の呪縛を解き放つことはできるのか
  • 覇王の轍
    読み応えあった。げに恐ろしきは永田町のパワーゲーム。あるあるだけど、大物出る前に道警内で潰されるだろうし、こんな物分かりのいい気骨ある上司もいないし…「覇王の轍の呪縛に50年以上縛られたまま」「人間というのは小さな嘘を隠す為に大きな悪事に手を染めるもの」中島公園のボートの隙間で暮らしていた猫たち元気...続きを読む
  • 覇王の轍
    著者の十八番の社会問題を深く抉る快心作。主人公・樫山順子といえば「アンダークラス」で田川信一と相棒だったキャリア警察官。こちらを主役に据えた「震える牛」シリーズのスピンオフ作。今回は国鉄解体後も多々問題ある鉄道行政に切り込む。事件の造形と展開、過不足ない登場人物の描き方は一級品でストーリに溺れる。バ...続きを読む
  • ガラパゴス 下
    地味な捜査から、証拠を積み上げていく田川刑事。彼に同化したように読み進めてしまうのは作者の力量ですね。次の作品が楽しみ。
  • 震える牛
    タイトル通り、狂牛病の話やけど、前に話題になった時と違って、今は、システムがちゃんとしているんで、その手順通りにしていたら問題は発生しないみたい。
    但し、ちゃんとしたらの話。こういうのは性善説で成り立ってるみたいやから…
    善でない輩なら…

    警察小説のええ感じのヤツ。
    地取り、鑑取りという地道な作業...続きを読む
  • 覇王の轍
    急に北海道警の捜査二課課長に異動した樫山順子。北海道で収賄罪した金が歌舞伎町のホストに流れてる事件を警視庁と捜査することに。同時に道警は事故として処理した、国交省の官僚が札幌のいかがわしい店の入るビルから転落死した件は殺人ではないかと疑う。

    とても面白かった。巨悪を断罪する。今回はJR北海道と北海...続きを読む
  • トップリーグ
    総理大臣や官房長官、与党幹部に食い込んだごく一部の記者の話なんですが、とても興味深かったです。
    トップリーグ、トップリーグ2の2冊で完結ですね。
    面白かったです。
    あっという間に読み終えました^_^
  • トップリーグ2 アフターアワーズ
    トップリーグ、トップリーグ2の2冊で完結ですね。
    面白かったです。実際の記者もこんな感じなんでしょうね。
    あっという間に読み終えました^_^
  • 震える牛
    平成版「砂の器」の宣伝文句につられて購入しました。社会派ミステリー。ある殺人事件の再捜査に、食の安全や地方都市商業の崩壊といった社会問題が密接に絡んできます。ラストの章でタイトルの意味が明らかに。ページ数はありますが、入り込みやすく読みやすいです。お勧めです。
  • 震える牛
    徐々に点と点が線になっていって、事件の真相が分かっていく様子がよく描かれていて面白かったです。
    田川刑事や鶴田記者等キャラクターも良かったです。
    プロローグとエピローグも良かった。
  • トップリーグ2 アフターアワーズ
    前巻からの続きもの。前巻は終わり方がスッキリせずモヤっとした終わり方だったが、この巻で綺麗に終わらせてくれたので読んでよかった。途中でウルッとくるところもあり、主人公と奥さんのやりとりが1番感動した。2というより上下巻の方が相応しい。
  • トップリーグ2 アフターアワーズ
    前作は何となくウヤムヤで終わりましたが、今作は断然面白かったです!★5
    ほんと政界は凄い世界ですね。このドロドロはどこまでフィクションなのかわからないほどリアリティを感じさせました。
    ちょうど読んでいる時に、西大寺事件が起こり驚きました。
    リアル感が増す!怖い世界。こ...続きを読む