酒見賢一のレビュー一覧

  • 後宮小説
    『墨攻』読み終わったテンションで20年ぶりくらいの再読。そ、そうだよこういう歴史を研究してる体裁の小説!歴史勉強してこういうのが書きたい!
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部
    本当に面白い! このまま、第三部の文庫を読んじゃったら、ハードカバー、行きかな……。

    物語の間に挟まる作者のぼ、ゴホン! つ、いや、いや、解釈が斬新で学ぶことが多い。余裕があれば『三國志』も読みたいんだけど、うれしい悩みが増えました♪
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部
    冒頭の本筋とは直接関係のないサンゴクシシャン談義を経て、物語はいよいよクライマックスとなる赤壁の戦いに向かっていきます。
    酒見さんのツッコミも相変わらずの冴えを見せ、時にニヤつき、時に爆笑しながら、最後まであっという間に楽しく読ませてもらいました。
    第四部は出たばかりなので、文庫化にまた二年半から三...続きを読む
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部
    ものすっごく笑った! 笑った! 出てくる登場人物がみーんな変(笑)
    でも、それを補う作者の三国志愛が感じられるから嫌みじゃないんですね。
    さりげなく(いや、堂々とだな)書きこまれる作者のボケ突っ込みに、諸星大二郎さんの『西遊妖猿伝』の講釈師の姿を見た!!
    まぁ、別な作品の挿絵書かれてますもんね。続き...続きを読む
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部
    赤壁の戦い!!

    今回も笑わせてもらいましたよ。本当に面白いんだもんなー。

    そうして読みながら、孫権って影がうっすいことに気が付く。うーん、生まれるのが十年遅かったか、孫権!
    もったいないぞ!
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部
    ほんと、気持ち悪い奴…孔明。
    これを読んだら、他の普通の三国志?作品を面白く読めなくなってしまう、という不安を覚えます。(三国志ジョーカーを除く)
  • 月刊!スピリッツ 2024年2月号(2023年12月27日発売号)
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部
    第壱部に引き続いて大笑いさせて貰いました。特に呉の武将達の広島やくざそのままの掛け合いに吹き出しました。
    劉備のあまりのいい加減さに曹操がとてもいい人に見えてきます。張飛と趙雲は大活躍ですが、関羽の活躍は何時になるのか。続編が楽しみです。
    あと、孔明の弟の諸葛均の行く末がとてもとても心配です(笑)。
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部
    三國志ものはこれまで結構読んできましたが、爆笑しながら読める三國志は初めてです。ストーリーを進行させながら随時入ってくる著者のチャチャと突っ込み、身も蓋もない冷静な分析が笑いを誘います。
    とんでもない奇人変人扱いの孔明も良いですが、猫をかぶったやくざの親分扱いの劉備もとても良いです。
    結構デリケート...続きを読む
  • 墨攻 2
    中国にある一つの国の中の一つの城。小さな世界と流されてしまう場所に、こんなにも多くのドラマが。戦で死ぬのは、そこに住む全ての人々だということ。この視点は重要。絶対に目を背けてはいけない。
  • 墨攻 11
    最終巻。急展開ながら、希望と問いかけを感じる終わり方だったと思います。連載開始が20年前ながら、こめられたメッセージは色褪せず。多くの人に読んで欲しい作品。
  • 陋巷に在り13―魯の巻―
    長い長い物語もとうとう完結となりました。
    ラストで顔回が妤のところへ走っていって何て言ったんだろう、「私が戻るまで待っていてくれ」とか言ったのかなあ、いやあ顔回のことだからそんなストレートなことは言わないかなあ、とか色々妄想してしまいました(笑)。
    あとがきで続編が出るかどうかは判らないと書かれてい...続きを読む
  • 陋巷に在り12―聖の巻―
    尼丘と成城の攻防戦がともに終息します。
    改革するためには古きものを潰さねばならない。その過程で大きな犠牲を生む。その犠牲を払ってまで改革する価値があるのか、指導者は思い悩むことになる。現代にも通じる理ですね。
    子蓉は尼山の神に命を受けたのですが、それが具体的に何だったのか謎です。
  • 陋巷に在り11―顔の巻―
    この巻では孔子と顔回の故郷尼丘が子蓉と成兵の襲撃を受け、存亡の危機に立たされます。
    これまでの巻の中で最もスピーディーに戦闘場面が続き、はらはらドキドキの展開となります。
    果たして尼丘は危機を脱せるのか、次巻へ続く・・・・・。
    にしても子蓉が強すぎます。
  • 陋巷に在り13―魯の巻―
    とうとう全13巻読み終えました。10年ほど前に一度読んだもののその時は筋書きの面白さに惹かれたものの、深く味わうまでに至らなかったなあと今回読み終えてわかった次第です。主人公は顔回子淵という青年ではありましたが、彼が師と仰いだ孔子の半生もこのお話には欠かせない部分でしたので、論語を中心とした孔子の言...続きを読む
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部
    ロング・ロング・タイム・アゴー。イン・トゥーブレント・エイジにロイヤル・ブラッドのベリー・ナイス・ヒーローを二人のスーパー・ストロンゲスト・グラジエーターがサポート&アシストしながら、テリブルに暴れ回り、ある晴れた日、ハーミットであったドラゴン・ウィザードが出てきて、プラン・オブ・スリー・キングダム...続きを読む
  • 陋巷に在り11―顔の巻―
    このシリーズも11巻目で終章にさしかかってきました。この巻では今は亡き孔子の母、顔徴在という女性がどのようにして孔子を産み育てたのかを、その父である太長老が療養中の身である「妤」に語る形で始まります。
    孔子は50歳を過ぎ天命を知った今、その母を思いながら魯の国の政治の難局に取り組もうとしているのでし...続きを読む
  • 陋巷に在り10―命の巻―
    孔子の母、徴在ついに登場。
    回想シーン満載でございます。
    でも、リアルタイムで読んでいるような臨場感。
    (うまいよね。すっかりひきこまれている。)

    徴在のエネルギー!熱!奔放!
  • 陋巷に在り7―医の巻―
    やっぱり、面白い!今回は子蓉対医げい。医術の成り立ち・・儒術との関わりとかそういった説明もとても興味深く読める。話しはほとんどすすまなかったけど登場人物が増えてますます面白い!!!
  • 陋巷に在り7―医の巻―
    この巻では悪の根源ともいうべき少正卯との対決で衰弱してしまった太長老が南方から招いた医者、医鶃(いげい)が初めて登場します。彼はこの時代の医術を駆使して、子蓉の媚術に操られて暴動を起こすなど過激な行動により死の淵を彷徨っている少女、「妤」の治療を始めます。
    医鶃は諸国を遍歴して自身の腕で数々の患者や...続きを読む