誰もが知る名経営者稲盛和夫氏とiPS細胞の生みの親でノーベル賞も受賞された山中伸弥教授。
経営と科学という、一見真逆の領域にいるお二人が結果を出すために大切なことを惜しみなく話してくれています。
数々の失敗を通じてお二人が感じている、分野業界業種問わずに全ての根底に流れる結果を出すための原理原則が示
...続きを読むされているように感じます。
結果を出す人は結局特別な人なのだと思い心にブレーキをかけてしまっている人はぜひ読んで欲しい一冊です。
既にご存知の方が多いと思うので簡単にご紹介。
稲盛和夫氏
京セラ、KDDIの創始者。私財を投じて稲盛財団を設立し「京都賞」を創設。また、経営塾「盛和塾」の塾長として経営者の育成に尽力している。2010年に経営破たんした日本航空(JAL)会長に就任。2年後に再上場を果たした、ビジネスマンなら誰もが名前を知る名経営者。
山中伸弥教授
アメリカの大学での研究員を経て、複数大学で教鞭をとったのち、04年京都大学再生医科学研究所教授、10年4月から京都大学iPS細胞研究所所長。ヒトの皮膚細胞からiPS細胞を作りだすことに成功し、10年京都賞先端技術部門受賞、12年ノーベル医学・生理学賞を受賞。
世の中ではワークライフバランスが声高に叫ばれている中、仕事一筋で生きるお二人。
しかし、お二人にとっては単に仕事(ワーク)と日々の生活(ライフ)の区分けが無い(区分けをつける必要がない)というだけ。
ライフワークとして自分の仕事に使命をもってハードワークされている姿に刺激をもらいます。
中々絞るのが難しいのですが、以下では3つに絞って大切にしていきたいことを記します。
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悪いことは自分のせい
いいことはおかげさま
不運なら、運不運を忘れるほど仕事に熱中してみなさい
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都合が悪いときは外部に原因を求め、良いときには自分の手柄にしようとすることは、意識していないとついつい顔を出してきます。
特に会社内もしくは会社同士、組織同士の成果の奪い合いや利権が関わってくるなどになると、特に熾烈を極める様相を呈してきます。
そういったときに、一歩引いて「悪いことは自分のせい、いいことはおかげさま」と思えると、目先の争いに執着せずに、自分の成長に集中できることを今までに何度も体感してきました。
またそういったときに、自分は不運だなと感じるので落ち込むのではなく(師匠からは、落ち込んでいると、「暇なんだね」といつも言われてきました(笑))、運不運を忘れるくらいに仕事に熱中する。
結局止まっていても新しく成果が降ってくることはありません。
どんな時も前進し続けることで、結果的に努力で運もつかめるのだと思います。
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VW:ヴィジョンとワークハード
1日1日一歩一歩地道な努力を積み重ねてきて、気がついたら、手が届かないと思っていたやまに登っていた
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ヴィジョンを大きく描き、ワークハードする。
どこまで行っても、この源流に戻るのだなと感じます。
最近は「楽して、効率的に」といったことが流行りですね(本当に単なる流行りだと思ってます。そして流行りは誰かが目的をもって意図的に作っていることを知るべきだと思います)。
短期的、そして小さな享楽を求めるにはそれでもいいかもしれませんが、長期的に反映していきたいのならば成長は必須です。
そして成長するということは今までの自分を超えていくということで、必ず負荷や痛みが伴います。スポーツでも勉強でも何でも、より自分を強くするためには成長痛があったはずです。
しかし、あえて必要のない負荷や痛みを受ける必要はないですよね。そこに快感を感じより燃える方は別にして。
芸術で成果を収めたい人が、甲子園球児と同じ負荷をかける必要がないの同じように。。。
では、どのような負荷を選択すべきか、それはヴィジョンからくると考えています。
ヴィジョン達成のために必要は負荷を選択する、何が必要なものなのかが分からなければ既に達成している人に教えを乞う、全てはそこからがスタートです。
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エンドレスの努力をしたいから高い山を登る
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あとは、そのヴィジョンをどこに設定をするか。
「ヴィジョンがセコイとやることがセコイ」と教えてもらってきました。
どうせ目指すなら高い山の頂を目指した方が、成長も達成感も大きく結果として楽しいのではないでしょうか。
本書では「努力したいから」とありますが、世の中に価値を提供し続けるために、自信を成長させ続けるために、ということだと思います。
私自身も、負荷を楽しみ自己成長を続け、より世の中に価値を提供できるよう精進していきます。