池内紀のレビュー一覧

  • すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる
    あの池内紀さんの新しい本
    ということで
    手にしてみました

    池内さんらしい
    極上のユーモアに包まれた
    読む人の不安な気持ちに
    そっと寄り添うような
    一冊でした

    ところどころに
    挿入されている
    池内さんの肉筆文字とイラストが
    秀逸です
  • ひとり旅は楽し
    知り合いに池内紀をリコメンドされたので、試しに読んでみた。

    ひとり旅でどんなことを感じるのか、彼ならではの視点で記載されている。この視点が正しいかは分からないが、きっと参考にしてくれということなのだろう。

    ひとり旅をよくする身として、彼の視点に頷けるところもあるが、なんとなく対抗心が芽生えてしま...続きを読む
  • すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる
    20180113 すごい老人の生き方の紹介ではない。結局は楽しみながら行きて行く話になっている。考えてみれば楽しんで生きることをどれだけ早い時期からやれるかという話はできない。ちょうど定年前後からそのような立ち位置になれるので読んで気になった話だけでも参考になるにしてやってみたら良いと思った。
  • すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる
    題名からパワフルな年寄とか老後をイメージしてしまうが、内容は老いを受け入れる自然体の姿、だがその老後を生き抜くにあたっての肩肘張らない考え方や工夫が淡々と提示されていて、もしそのような老後を過ごせるなら、とても幸せ、それこそすごいトシヨリということになるだろう。
  • すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる
    著者は子供の頃 夫の近くに住んでおられた
    祖母と同じ姓
    少し年上
    最近老人向けのこういう本多いですね
    つい目が行きます
    役に立つこと私にはどうもということ
    とりまぜて読みました
    「老いとは寄り添え」
    「病とは連れ添え」
    「医者は限定利用」
    同感です!
    池内さん、おうちいろいろ大変でしたけど頑張ってく...続きを読む
  • 東京いいまち 一泊旅行
    近所ながらもホテルに宿泊し、決してメジャーではない場所も含めて旅する紀行文。
    軽妙な文章に乗せられて、ちょっと風景を確認しに現地まで行ってみたくなった。
  • 魔法の学校 エンデのメルヒェン集
    「望みの国」の魔法の学校は、ちょっぴり風変わり。ここでは、魔法のつえや呪文は使いません。先生は子どもたちに、一番大切なのは自分のほんとうの望みを知って、きちんと想像することだと教えます。表題作のほか「レンヒェンのひみつ」「はだかのサイ」など、エンデならではのユーモアと風刺に満ちた、心にひびく10の物...続きを読む
  • 悪魔の話
    稀代の読書家として知られる著者が、主として西洋の文学、芸術、歴史を参照しながら、悪魔というテーマにまつわるさまざまなエピソードを紹介している本です。

    澁澤龍彦の著作を思わせる内容ですが、澁澤に比べるともうすこし抑制の利いたユーモアが感じられるように思います。澁澤も、けっしてオカルトに対する熱狂的な...続きを読む
  • 今夜もひとり居酒屋
    こんなタイトルで、一冊の本を出版するなんて、池波正太郎か。

    とは言え、読み進めるごとに、頷かざるをえないな、こりゃ。

    女性が懇意にするネイルサロンや美容院、果てはメゾンがあるように、酒呑みにも行きつけの店があるもんで。
    たまには、違う店にも入り、あれが良いだの悪いだの。
    店も変われば、客層、料理...続きを読む
  • 今夜もひとり居酒屋
    ほんとに僕の親くらいの世代が営んでいる「飲み」の生態だなあという印象。
    こういった飲み方を自分はやりたいとは思わないが、ある年代以上の人にとっては楽しくて仕方がないのはわかる。そういった意味で興味深い。

    あとときおり出てくる分類が微妙。
  • となりのカフカ
    ドイツ文学者でエッセイストの池内紀 氏の著書です。

    私自身「カフカ」のことはよく知らず、本書で初めて知ったといったところです。
    本書はカフカの入門書であり、私のような何も知らない人間でもカフカの小説を読んでみたくなります。

    風変わりな作品が多いと言われているそうですが、書いた本人は、真面目なサラ...続きを読む
  • カフカ寓話集
    昨年上演された指輪ホテルの「断食芸人」というお芝居のタイトルが妙に記憶に残っていて、どんな話なのか気になって読んでみた。短編がたくさん入っていて、カフカさんが書いた棒人間みたいなイラストも載ってお得。

    わたしはどうも、意味をわかろうと読んでしまうため、カフカさんの小説は意味がわからなくて欲求不満に...続きを読む
  • カフカ短篇集
    全部読んだのかそうでないのか忘れてしまたんだけど(ひでえ)、同じ岩波の寓話集よりは比較的長い作品が多かったような気がします。
    あとまだ読んでてわかるような作品とか……やっぱり読んでもよくわからん作品が多いとか……あああ。
  • カフカ短篇集
    よくわからなかった。寓意を求めるあまり読書の面白みが半減。「掟の門」「橋」は面白く読めたが、全体を通してあまり深く考えずに自分の感性に従って読んだほうがよかったかも。再読するときは作品そのものを見てみよう。
  • カフカ短篇集
    通読するのにかなりの時間を費やした。
    「掟の門」「判決」「橋」このあたりは面白かったし、今の時代でも教訓を感じられる。でも、基本的には難しく、当時の時代背景を理解しなければ小説の内容を理解するのも困難。
  • カフカ短篇集
    掟の門
    判決
    田舎医者
    雑種
    流刑地にて
    父の気がかり
    狩人グラフス
    火夫

    バケツの騎士
    夜に
    中年のひとり者ブルームフェルト
    こま

    町の紋章
    禿鷹
    人魚の沈黙
    プロメテウス
    喩えについて
    万里の長城
  • カフカ寓話集
    短編がメインです。1Pで終わっちゃう話も……(1Pってなんだよ)。
    一番印象に残ったのは「巣穴」。やたら長いくせに、主人公が「あああ、どうしよう、あああ」ってな感じでそのままフェードアウトする。読んでてかなりイライラした(悪い意味ではなくてです)。
  • カフカ短篇集
    「カフカはいぜんとして、見る位置によって形の変わる不思議なだまし絵とそっくりである」(解説より)
    一度読んだだけでは理解できなくて(万里の長城は特に)、ページを何度も行き来して読み進めた。ひとつの主題に関して言及してるのではなくて、そのときそのときの話題で移り変わっていくから簡単に理解できるものでは...続きを読む
  • ドイツ 町から町へ
    著者の池内紀氏はゲーテやカフカの翻訳、研究で名高いが、また一流の紀行作家でもあり、その方面での著書も多い。ドイツの町がそれぞれに魅力的なのは、その一つ一つに固有の歴史と文化的背景があり、それが守り続けられているからである。そして、それを支えているのが自治の精神であり、それは州単位などではなく、町や村...続きを読む
  • 東京ひとり散歩
    お風呂に入りながらちびちびと読んだ。
    池内本は最高の暇つぶし。

    東京各所のぶらり旅で、池内さん独特の、ちょっと身を引いたような視線(偉そうというのではない)から書いているが、官庁街や銀座などの話よりも、やはり下町や古い町並みを歩いたときのほうが、本人のこころもなごんでいるらしく感じた。