三角和代のレビュー一覧

  • 赤く微笑む春
    再読
    内容をほとんど覚えていないというていたらく…。
    でも前作の「冬の灯台が語るとき」の再読からあまりと時を置かずに読んだら、、イェルロフの体の衰えぶりが顕著でびっくりした。老体に鞭打って頑張る姿がハラハラさせられる。四部作の中ではこれが一番印象が薄いんだよなー。
  • キリング・ゲーム
    カーソン・ライダー刑事シリーズは『百番目の男』からずっと読み続けている。
    最後のひねりは、ちょっと予想外。
    ジェレミーも元気そうで、良かった良かった。
  • キリング・ゲーム
    期待を裏切らない面白さ。今作は主人公が成長したなと思う反面まだまだいい意味で若い(熱い)。早く次作を読みたい。まだまだ翻訳されてない作品があるんですよねー。
  • 霧に橋を架ける
    帯に惹かれて購入。この頃はネビュラ・ヒューゴダブル受賞って結構珍しくなくなったのかなぁ。
    とりあえず色々取り揃えてますよ、という短編集。面白かったです。

    「26モンキーズ、そして時の裂け目」
    なんかやられた、って感じの最後。うん、いいねぇ。最後のお客さんが良い。カラッポになった後のバスタブが揺れる...続きを読む
  • 霧に橋を架ける
    面白かったです。SFですが、ファンタジー感もある世界でした。「霧に橋を架ける」での、霧や「でかいの」の不穏さと、橋を架ける事業の…なんと表現したらいいのか、漂う無常感を感じました。橋が完成した後の世界がより良くなるとあまり思えなかったからかな。。でも1番好きなお話でした。「蜜蜂の川の流れる先で」「《...続きを読む
  • 埋葬された夏
    イギリスらしさが ふんだんにでた一冊だった。過去と現在が交互に語られ 誰が被害者だったのか謎のまま進む。最初の方は少しまどろっこしいが徐々に引き込まれていく。心理描写やイギリスの田舎の雰囲気など とても上手いと感じるし好きなのだが もう少し 余分な部分をそぎ落とし すっきりした文章にした方がいいよう...続きを読む
  • 夏に凍える舟
    ヘニング・マンケルやトム・ロブ・スミスを連想した。どんな不可思議な現象にも合理的な説明を見出すイェルロフは根っからの探偵気質だな。長生きしてよ。
  • 夏に凍える舟
    エーランド島 4 部作の最終巻。
    とてもよいシリーズだった。
    過去が現在に浮かび上がってくる手法は磨きがかかり、
    細かい描写の積み重ねが物語に厚みを与え、
    北欧の夏を感じながら、心を動かされる。
  • 夏に凍える舟
    穏やかに、丹念に、そして切なく語られるエーランド島シリーズ4作目。
    心の中にゆっくりと波紋が広がっていく様な読書であった。
    エピローグ。
    風よ、彼を押し戻してくれてありがとう。
  • 髑髏の檻
    カーソンが休暇で行ったケンタッキーの山中で、連続殺人事件が起こる。カーソンは地元の警察を手伝い一緒に時間を解決していく。
  • 黄昏に眠る秋
     ミステリというより、その島での生活というか歴史というか、登場人物たちが生きて死ぬ軌跡をみたような物語。シリーズ化されていると聞いたけど、どんなふうに続くんだろうか。気になる。
  • 夏に凍える舟
    大好きなシリーズの四作目。静けさの中で物語が淡々と進行していくこの感じがとても好き。舞台が海外に飛び出してスケール大きくなったなあと少し驚いたけど、イェルロフの穏やかで独特の人柄が相変わらずでとても落ち着く。悲しい出来事もあったけど、最後まだ希望を見いだせる雰囲気が漂って終わったのが心に残った。
    ...続きを読む
  • 髑髏の檻
    待望のシリーズ最新作。強烈なキャラクターが多数登場しストーリー的にも最後まで翻弄された。と書くと月並みだけどとにかく面白かった。主人公と逃亡中の兄という設定がどこまで現実感をもって成立するかが今後の見どころかな。本作ではギリギリセーフ?
  • 黄昏に眠る秋
    ★4,5というところ。とても長いので、途中、ちょっとだけ飛ばし気味に読んでしまいました。それでも、充分に落ち着いたミステリーとして味わい深く、読み終わったあと、事件が解決してほっとしている自分がいました。シリーズ第1作のようなので、その他のものも読んでみようと思います。
  • 黄昏に眠る秋
    スウェーデンのエーランド島を舞台としたミステリーであり、二転三転する結論である。日本人にとっては土地勘があるのはイエテボリだけである。
  • フィフティーン・ディジッツ
    大手法律事務所のコピーセンターで働く4人の仲間が、不良弁護士から株のもうけ話をもちかけられ、それにのり、大儲けをするが、バレて最悪の事態になる話。登場人物それぞれのこれまでの背景が語られているので、キャラクターがわかりやすい。いろいろな環境の人が集まって仲間になっていく様子がよかった。最後の結末が極...続きを読む
  • 黄昏に眠る秋
    エーランド島四部作の第一作目にあたるらしい。舞台はスウェーデンのバルト海に浮かぶエーランド島で、時代は1990年代。1972年におこった5歳の少年失踪事件から話は始まる。その母親と祖父が20数年後に事件の真相を追う話。島の不審人物である男の生い立ちと事件にかかわるまでの様子が、本筋と交互に語られる形...続きを読む
  • 黄昏に眠る秋
    北欧圏発、上質ミステリ小説。

    「ミレニアム」とか北欧圏の作品に注目集まるようになったようですが、
    本書はわりとまっとうなミステリ小説です。
    でも、なんですかね~。
    日本の北国出身者としては、過疎地で暮らす日常の風景や
    人のリズムとかが本当によく描かれていて、
    イギリスやアメリカの作品よりもずっとし...続きを読む
  • 黄昏に眠る秋
    長かった!しかし歯を食いしばって読み進めると、どんでん返しがあるよ。80歳のご老人が活躍するミステリ小説でした。

    警官のレナルトが、途中から脳内でドラマ「キリング2」のストランゲになってしまって、いや、まさか、、と思って読み進めたら、"ストランゲ”だったという、勝手にセルフ・ネタバレでした。

    ...続きを読む
  • 赤く微笑む春
    エーランド島シリーズ 3 作目だが、
    ジャンル小説の枠を超えたじんわりと効いてくる良い作品群だ。
    「夏」が待ち遠しいが、それで終わりだと思うと寂しくもある。
    このタイプの作品、結構日本人好きだと思うな。