熊谷達也のレビュー一覧
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文章が方言のせいか少し読み辛かった。
人生すべてうまくいくなんてことはなくて、良いことと思い通りにはいかないことが半々くらいで出来てるんだなと考えさせられた。
長めの小説だが、時の流れを感じながら読めるので流れとしては読みやすかったPosted by ブクログ -
ピアニストだった鳴瀬は、妻を失う事故に遭った後は調律師として生きている。
音によって色を感じる色聴、においを感じる嗅聴という共感覚が興味深い。
いくつかのピアノの調律を通して、彼の持つ嗅聴の背景が描かれていくが、
ある時点で、急に静かな世界観が一変する。Posted by ブクログ -
バンド活動や音楽が話の中心になるのかな、と期待していたのですが、匠と遥の恋愛話がメインのお話でした。青春小説としてはありなのかもですが「音楽もの(バンドもの)」と期待したいち読者としては、物足りなさが先立ってしまうのは否めません。
また、その恋愛話もうまくいきすぎていて、好きになっていくきっかけや...続きを読むPosted by ブクログ -
連作短編集。
東北の港町、仙河海(気仙沼がモデル)が舞台。スナックを経営する親子、両親の離婚に悩む女子中学生、認知症の夫を持つ老女、苛めにあう小学生、中学教師などの日々の暮らしを、震災前2編、震災後7編の全9編で綴る。
登場人物があちらこちらにリンクすることで、街の様子が目に浮かぶ。
個人的には「永...続きを読むPosted by ブクログ -
「七夕しぐれ」の続編ですよね。
カーコ「・・・そんな弱音を正直に口にしたり、夢を語り合ったりするのが、ほんとうにつきあっているっていうことだと、わたしは思うんだけど」
そうだよね。付き合うってそういう事。人間にしかできない事と思います。Posted by ブクログ