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2008年6月、栗駒山中腹の共英村は凄まじい揺れに呑み込まれた。崩れる山、倒壊する家々。故郷の危機に胸引き裂かれる智志。そんな中、祖父・耕一が行方不明に。耕一は共英村の開拓一世だった。結婚、仲間の死、起死回生のイチゴ栽培、はじめて電灯が灯った日……。祖父の物語は土と汗と涙と、笑いに満ちたものだった。この土地は、俺らが守る! 智志は奮い立った。復興にかけた三世代の物語。
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Posted by ブクログ
開拓地という単語は聞いたことある程度でさほど興味を持ったことがなかった。 が、この本を読んでみて開拓地の背景や開拓することの壮絶さに絶句し、ただただ敬意の年でいっぱい。現代の生ぬるい生活にどっぷり浸かって何にも感謝できないような世代に、最近の若いもんはと言いたくなる気持ちよくわかる。この世代のパワー...続きを読むすごいです。
戦後開拓民たちの生き抜く事への貪欲さと力強さにただただ圧倒。そして何世代にもわたり命をかけて築きあげた自分たちの居場所をいとも簡単に崩し去ってしまう自然の猛威。なんとも虚しい…が、そんな状況の中でも最後に開拓一世の瞳に輝く未来が映った瞬間、全てが救われた気持ちになった。
宮城県にある実在する市をモデルに描かれた一冊。 戦後、地区を開拓した祖父、 二代目 三代目と続く父親、息子の話。 開拓一世になる祖父たちのなんと力強いことか。 東京生まれ東京育ちの私には想像もつかないけれど、 自らの手で生活を築き上げてきた主人公たちは 想像以上に、一日一日を丁寧に生きていってるの...続きを読むだろうな。 震災を受け、遭難した祖父を救出しにいくシーンでは思わずウルっときてしまった。 やはり日本に住んでいる以上は、地震や其の外の災害は避けられないのだな、と再確認。
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