春日武彦のレビュー一覧

  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    対談本であるが、内田先生の独壇場?圧倒的に内田先生の話が長い。しかし、だんだん春日先生も本音?を話すようになっていき、おもしろい。
  • 「もう、うんざりだ!」自暴自棄の精神病理
    誰でも思い通りにことが運ばないことはある。容易には解決できない問題の前で、蜘蛛の巣に絡め取られたように自由が効かずに、「もう、うんざりだ!」と言いたくなったことは、誰にでもあるはずだ。

    そうした時に、大声で「うんざりだ!」と自己主張せずにはいられない人がいる一方で、その場はじっと耐える人もいる。い...続きを読む
  • 「もう、うんざりだ!」自暴自棄の精神病理
    〈あらすじ〉



    自暴自棄とは何なのか。なぜ起こるの
    かについて、羞恥や怒りなどの色々な事象、経験、小説を引用して、分かりやすく説明している。

    〈レビュー〉
    誰にでも起こりうる自暴自棄。それを6つの感情や行動から分かりやすく説明しているので、とても読みやすかった。

    特に五章の突飛と孤独で、突飛...続きを読む
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    ブログ等を見ると精神科医に対する患者の不満をよくみかける。
    俗に言う3分診療などというものである。
    この本は、あまり表には出てこない精神科医の本音、つぶやきのような事象が多くあり、そのへんの事情についても書かれている。
    患者にとっては、医者は唯一の存在だが、医者からみれば大勢の患者の一人であり、全員...続きを読む
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    [ 内容 ]
    精神科医とはどんな人たちなんだろうか。
    人の心を治療する医者だから、人の心の闇を知り精神の歪みにも精通し、人格的にも高い成長を遂げているはず。
    だが本当はどうなのか。
    テレビに出てくるあの人はあやしくないか。
    臨床体験豊富で熟練の精神科医である著者が、エクソシスト医師、無責任医師、赤ひ...続きを読む
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    私の好きなお二人が、肩に力を入れずに語り合っている雰囲気が伝わってきていい感じ。
    話題もどんどん変化していってライブ感たっぷり。
    しかし内田先生はよくしゃべるな。春日先生が微笑み(あるいは苦笑?)を浮かべながら、聞き役となっている場面が多かったのではないか?
    人と話していると、自分の意見を見直したり...続きを読む
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    [ 内容 ]
    奇妙な言動、不可解な事件の裏に…。
    躁を知ると人間理解が深まる。
    “国民病”の「うつ」と比べて、知られざる「躁」。
    その奥深い世界を、初めて解き明かした一般書。

    [ 目次 ]
    第1章 突進する誇大妄想
    第2章 奇人と病人
    第3章 躁と風景
    第4章 事件の真相
    第5章 躁という危うさ
    ...続きを読む
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    内田樹は好きですが、たまに難しい言い回しで分からないところがありますw 
    自己実現っていう言葉を私語にしてほしいというのは同感。(よく使っちゃうけど☆)もう自己責任とか、自己実現とか、その言葉が一人歩きしてるような気がして。

    キャリアは自分で形成するものではなく、向こうから扉が開かれないと、積んで...続きを読む
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
     最初から最後まで、面白すぎる。
     慎重な聞き役の春日Dr.と、ひたすらおしゃべりおじさん内田樹との対談形式。

     「世の当たり前」の異常さがよくわかる。
     例えば、ココロの、治らない病について。
     治らないのではなく、治りたくないのかもしれない。
     ココロの病はどこか、ひきこもりの世界観と似かよる...続きを読む
  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人
    しつこい人と出会ってしまったら、自分自身の人を恨む気持ちに折り合いがつかなくなってしまったら――――。

    春日武彦先生が提示するのは「苦笑」というソリューションである。

    「自分が恨みを深く抱いたり復讐を誓いたくなるような状況に陥った際、わたしは何人かの人びとのことを思い浮かべてみるのである。その人...続きを読む
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望
    精神病患者や、一般的な「奇人・変人」と呼ばれる人、また「普通の人」のことまで、色々な人や事例がコレクションされている。

    非常にわかりやすい(砕けた)文で書かれている。
    精神科医が書いているだけあって、患者例が多く興味をそそられる。
    また他の本からの引用も豊富に書いてあり、そちらも読みたくなった。
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    「酷薄を冷静沈着と思っている医師」や「有名なゆえに診療が雑な医師」、「患者が少なくて自然、丁寧になる医師」とかいろいろな医師の考えが書いてあるが、もちろん全部著者の独演。

    治癒したかどうか確実でない病を扱うだけに、断言は避けて、第三者的に自分でツッコミを入れているのわけで、あまり思い込みが過ぎない...続きを読む
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    内容は赤裸々、が一番な表現。文末ごとの「○○な医師」は要らないな。こんなこと考えているのか、こうやって患者を捌いて診察時間を捻出しているのか、など現状を伝える部分あり。通院している人はあまり読まない方がいいかも、自分がこう思われている?と疑心暗鬼になりかねない。
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    なぜついつい内田樹の本を手に取りたくなるのかが、読み始めて5年目(くらい)にして初めて気が付いたような気がする。単純に話題が豊富で話が面白いというのもあるけど、何より読んでいて「気持ちよく」なるからなのだと思う。内田樹自身も、自分が気持ちよくなるような仕方で文章を書いている(あるいは話している)のは...続きを読む
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    著者二人の意見にはかなりの部分まで同意できるので、読んでいて楽しかった。

    内田さんは女子大教授という職業柄もあってか、母と子ども(特に娘)の例えで語ることが多く、面白い。弱い子どもに群れからはぐれないでほしいと思っているとか、自分が傷つけられた言葉が最強のウエポンになる、など。

    このタイトルは、...続きを読む
  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人
    最終章の苦笑の効用が拾い物。ついつい人を恨んだり、憎んだり、問題点を周囲のせいにしてしまう。するとそのうちに自分が不幸になっていくことは経験上感じる。人を呪わば穴二つということです。

    そうした気持ちに陥りそうになったとき、”釈然としない気持ちと引換に自分の脆さや厄介さを「苦笑を交えつつ」眺めるため...続きを読む
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    鬱というのはよくスポットがあてられているけれども

    その対称にある「躁」は見過ごされがちで

    病気とも認識されにくい そして厄介やと思った。

    鬱は「心の風邪」ならば 躁は「心の脱臼」らしい。

    あーなんかあの芸能人とかも躁の傾向大ありやなー なんて思いながら


    鬱だとか 人格障害や認知...続きを読む
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    今までモヤモヤしていた思考をスッキリ解決してくれた、ありがたい一冊。
    だけど、コレを理解出来たら出来たらで、ますます生きにくくなってしまった気がします(笑)
    ずっと受身の人生で良いなら、読まないことをオススメします。
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    読み物として面白い。
    何か役に立つとか、そういう本ではないのだけれども、作者の正直な告白がめっぽう面白い。そして好ましい。

    ここまで言っていいのかなーっていうレベル。ぶっちゃけ本の一種。
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望
    この本は比較的面白く読めました。ちょっとブルーな症例(熊に自分の腸を食べさせる自殺例)とかもありまたが(死)。

    生まれついて不幸な人間についての考察が面白かった。そう考えることもできるなぁ・・・とか。かなり身近な例と照らし合わせて共感してしまった(死)。