春日武彦のレビュー一覧
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著名な精神科医が、赤裸々に自分の内面を語った本。精神科医が自分の内面を書くのだから、詳細になるはずである。自分の内面を客観的に書くなんて、非常に困難なことだと思うので、実際どこまで客観的なのかはわからない。何よりもどこまでが事実なのかもわからない。でも、「恥も外聞も捨てて」書かれているように見える。...続きを読むPosted by ブクログ
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ナルシストの精神科医、脈を計ることによって他人の欲望を見ることができる記憶喪失の青年、モリアーティ教授気取りの謎の男、女装の怪人等々…登場人物が皆濃くてかなり面白かった。
Dr白旗の精神科医を訪れる人たちは人に言えない欲望を抱える人たちばかり。作者は精神科医の先生なので、本当にこういう相談が持ちかけ...続きを読むPosted by ブクログ -
前書きで著者が言うように、確かに「後味の悪い読後感」がある。不安感と言葉に変換しがたいおそろしさと…。それでも、その内容を読み取りにかかってしまうあたり、著者がこの本に記したことが一つの真実であると証明しているみたいだ。
不幸になりたがる人は存在する。社会人になってはじめて、その色が濃すぎる人物に...続きを読むPosted by ブクログ -
内田樹と春日武彦の健全な肉体に狂気は宿るを読みました。
生きづらさの正体、という副題のついた、生き方についての対談集でした。
章毎のテーマは、世代論に逃げ込むな、「自分探し」はもうやめよう、人間はわかりあえっこない、個性とこだわり幻想、健全な肉体に狂気は宿る、まずは身体に聞け、と現在喧伝されている...続きを読むPosted by ブクログ -
精神科医の臨床経験に基づく「心」を巡るエッセイ。
『顔面考』と併せて読みたい、
補遺的な――というか、そのまま同タイトルの章も。Posted by ブクログ -
「躁」という精神状態のイメージが変わる本。
それは上機嫌で溌剌としたものだけでなく、攻撃的だったり、うまいこと言って人を騙したりする。意外にも人の迷惑になることが多い。
少し前まで「人格障害」という言葉がそういう困った人に当てはめられてきたが、躁状態との峻別が難しいとのこと。
ネットのおもしろい人を...続きを読むPosted by ブクログ -
すっかり内田樹にハマッています。
内田氏の著書は、(勝間氏などの書く)ビジネス書及び自己啓発書と比較しながら読むととても面白い。結構正反対の事を言っていたりする。それなのに、双方に説得力があったりするのが不思議に感じる。
けれど、総じて感じるのは「内田氏のほうがより大人だ」ということ。なんだか懐...続きを読むPosted by ブクログ -
ひっじょうに面白い。
なんか,リアルです。内容的にも面白いけども,個人的には濃密な文体に妙に魅了されてしまった。
ぜひとも他の本も読んでみたいですな。
それにしても,この人は捻くれてるというか,斜に構えてるというか・・・。でも,そんなところがとっても良いし,ある意味で素直な人なんだろうなぁと想像し...続きを読むPosted by ブクログ -
内田樹先生×春日武彦先生という夢コラボですね!!
特に第2章「自分探しはもうやめよう」がオススメです。Posted by ブクログ -
「自分探し」禁止!!の文字に惹かれて購入。日本の若い女の子がAV女優になるのは「JJ」のせいだという話が笑えた。この人、対談も面白いな。Posted by ブクログ
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この本には世間にまぎれこんでしまったちょっと「グロテスク」な感覚、あるいはそれをもった人についての著者の考えが例を引いて述べられていて、いろいろな点でたいへん興味深かったです。扱う範囲はたぶん狂気とか精神病なんだけど、著者の書き方からまったく病的なものと境界にあるものとの見極めをだいぶ丁寧にやってい...続きを読むPosted by ブクログ
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私にとって絶好のタイミングで出合った本。
タイトルは、硬いイメージがあるかもしれないけど、内容はたくさんの経験を積んできたお二人の対談で、目からウロコな言葉も多かった。
人生観が変わった気がする。Posted by ブクログ -
ページの端を折りまくった一冊。対談ものなので読み進めやすい。『自己探しは自殺行為』『服装は恥部』など、私にとっての名言がいっぱいつまってます。Posted by ブクログ
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予想最高気温29℃ですって
どうなっとんねん!
もう夏やん!インザサマーやん!ボンジョールノやん!
今年も30℃超えたらホラー小説を読もうと思ってるんですね
宮部みゆきさんや京極夏彦さんの続きとか小野不由美さんとかね
去年けっこう読みましたからね
今年はもうスティーブン・キングとか行っちゃおうかと...続きを読むPosted by ブクログ -
大学の講義でおじいちゃん先生が喋る余談、みたいな感じの本。
科学的な分析を期待する人には向かないと思う。私は面白く読めた。「恐怖の正体」というタイトルはちょっと内容にそぐわないとは思う。
著者は精神科医ということだが、小説、詩、映画などに詳しく、それらの作品、あるいは実際の事件を次々と引用して恐怖...続きを読むPosted by ブクログ -
「屋根裏に誰かが住み着いている、そしてそのヒトが時々部屋に侵入して悪さをしていくんです…。」
そんなことを訴える精神分裂症の患者は意外と多いという(驚いたことに、分裂症でも痴呆でもない老婦人にも同様の訴えをするヒトが多いという)。なぜ患者の妄想上の侵入者は共通して屋根裏にいるのか?筆者は本著の中で、...続きを読むPosted by ブクログ -
なかなか面白かった。色んな作品の恐怖を感じるポイントがピックアップしてあって、アレコレ摘み食いしながら楽しく読み進められた。自分の事となると、死と死体を切り離して考えちゃう節があるって言うのは妙に納得した。Posted by ブクログ
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精神科医が恐怖について、整理分類して解説を試みた本です。〇〇恐怖症な人たちにも言及しておりまして、自らも甲殻類恐怖という著者。著者がその恐怖を語っていますが、怖い思いをして書いているわけなので気の毒に思ったりして。
アカデミックに恐怖をとらえる試みはとても興味深く、引き寄せられました。Posted by ブクログ -
様々なシチュエーションの恐怖を作者の主観で語っていくという形式でした。
恐怖という感情についてより専門的に知りたいという人には物足りないかなと思いましたが、個人的にはわかりやすくて読めて面白かったです。
1番共感したのは、「鯉」の話です。あの状況を怖いと感じる人が他にもいたんだ!と読んでいて密かに...続きを読むPosted by ブクログ