不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望

495円 (税込)

2pt

動物園の熊舎に身を投げた主婦、「葬式代がない」とアパートの床下に妻の遺体を埋めた夫、4匹の愛犬をつれて鉄道自殺を図った男、幼児誘拐犯・女2人の“主人と奴隷”の関係、電動式自動遥拝器を作ってひたすら「供養」する男──世の中にはときどき、不幸や悲惨さを自分から選びとっているとしか思えない人たちがいる。過酷な人生を生きるために奇妙なロジックを考え出し、不幸を「先取り」する、ちょっと困った隣人。いったい何のために自ら不幸を招くのか?

詳しい情報を見る

閲覧環境

不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望 のユーザーレビュー

3.9
Rated 3.9 stars out of 5
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    前書きで著者が言うように、確かに「後味の悪い読後感」がある。不安感と言葉に変換しがたいおそろしさと…。それでも、その内容を読み取りにかかってしまうあたり、著者がこの本に記したことが一つの真実であると証明しているみたいだ。
    不幸になりたがる人は存在する。社会人になってはじめて、その色が濃すぎる人物に

    1
    2013年04月29日

    Posted by ブクログ

    この本には世間にまぎれこんでしまったちょっと「グロテスク」な感覚、あるいはそれをもった人についての著者の考えが例を引いて述べられていて、いろいろな点でたいへん興味深かったです。扱う範囲はたぶん狂気とか精神病なんだけど、著者の書き方からまったく病的なものと境界にあるものとの見極めをだいぶ丁寧にやってい

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    非常に面白い。松沢病院の医長を務める著者が長年の臨床経験から気付かされたもの、それは無意識に自らの不幸を臨んでいる自虐的な患者が一定数以上存在することだった。犯罪報道等を通じてそうした人々の内面に迫った一冊。

    0
    2013年07月07日

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて読まずにはいられなかった一冊。
    不安に囚われて気付くと自滅に向かっていることもしばしばの私にとって、共感する部分が多くて少し泣きそうにもなった。
    「不幸や悲惨さを自分から選びとっているとしか思えない人たち」の、奇妙ではあるけれど当事者にとってはすがるほどに強烈でしかも素朴なロジック

    0
    2012年05月06日

    Posted by ブクログ

    長期的困難から目を逸らすために、
    奇妙な方策で敢えて不幸になろうとする人々の様態をレポート。
    「一体どうしてそんなことをするの?」と、
    首を傾げたくなってしまう自虐的エピソードの保持者は、
    逆説的だが、本人にとって最大限の不幸を回避するための
    魔除け・悪魔払い的行為として、
    おかしな真似をしでかして

    0
    2012年12月08日

不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望 の詳細情報

閲覧環境

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

    文春新書 の最新刊

    無料で読める ノンフィクション

    ノンフィクション ランキング

    春日武彦 のこれもおすすめ

      同じジャンルの本を探す