春日武彦のレビュー一覧

  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    ●フランス哲学者の内田樹氏と精神科医の春日武彦氏の対談。
    タイトルは春日氏の発言から。喋っている分量は、内田氏60%春日氏40%と言うところか。 ●発言から察するに、内田氏は自己肯定推奨派・自己肯定人生を送れる人のようだ。
    一方の春日氏は、自己否定とまでは言わないまでも、常に世界と自分に違和感を持っ...続きを読む
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望
    これは選択する方向性が誤っているのではないか、というような事例が載っている。それによって不幸な道を歩んでしまうと言う…。人間の思考の繋ぎ方によってはこのような自虐試行や破滅願望というやっかいな行動選択をしてしまうのであろう。その思考の解釈に惹かれたが、思ったよりも詳細ではなかった。
  • 屈折愛 あなたの隣のストーカー
    「人のこころの不思議」に興味がある。どこまでが正常でどこからが異常なのか。一人の人間の中に異常な部分とそうでない部分は共存するのか。果たして私は正常なのか。…ああ、そういうわけで、このての本には手を出さずにいられない。春日センセイは「異常な人々」に対するやさしさがあって好き。
  • 心という不思議 何をやっても癒されない
    想像していたものと違った内容。何をやっても癒されないという副題からして、癒しに関して、何か得られるものがあるに違いないと思ったのが大間違い。でも、精神科医の著者の実際、見て、聞いて、感じ、思ったことが、そのままエッセイになっている。何かを期待して読めば、あ、違った、、となるかもしれないが、へえぇ〜と...続きを読む
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望
    春日武彦の不幸になりたがる人たちを読みました。精神科医から見た不幸になりたがる人たちの分析です。二十歳頃に心理学に凝っていたころに読んだエーリッヒ・フロムの自由からの逃走で解説されていたものと通じる自己破壊の性向をわかりやすく説明しています。不幸な状態から抜け出すことが必要だとわかっていても日常を変...続きを読む