春日武彦のレビュー一覧

  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人
    「しつこい人」はどうして「しつこく」なるのか。その原因みたいなものを知りたくて、この本を手に取ったのだが、答えは全く得られず。残念!
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望
    はたから見ると、自分から破滅への道を辿っているような人や、自分からより悲惨なもへ突き進んで行くようにしか見えない人たちがいる。
    なぜ彼らは、不幸になりたがるのか?

    春日氏は精神科医という仕事柄、かなりの奇人変人を診てきているのだが、自分もどこか一歩道をそれれば、そんな「おかしな」彼らと同じような道...続きを読む
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
     これは面白かったね。躁ってのがどんだけ「迷惑」か。「迷惑」って、危険ってことでもあるわけで。
     それに、「躁」が「うつ」の底つきって切り口が、面白くってね。
     ある。確かに。「躁」。イジョーなる万能感、空でも飛びましょうかってイキオイ。向かうところ敵ナシ。気をつけよう、そゆうとき、わたしだってある...続きを読む
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望
    [ 内容 ]
    虎に喰われたかったのに熊に喰われて昇天してしまった主婦、葬式代がないからとアパートの床下に妻の遺体を埋めた夫、電動式自動遥拝器を作ってただひたすら「供養」する男などなど―世の中にはときどき、不幸や悲惨さを自分から選びとっているとしか思えない人たちがいる。
    しかし彼らは、この過酷な人生を...続きを読む
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    [ 内容 ]
    生きづらさを、晴れやかに解き放つヒント。
    「閉じられた心の世界」を打ち破る精神科医と、「身体からの信号」に耳を澄ます仏文学者の説教ライブ。

    [ 目次 ]
    第1章 世代論に逃げこむな
    第2章 「自分探し」はもうやめよう
    第3章 人間は、わかり合えっこない
    第4章 個性とこだわり幻想
    ...続きを読む
  • しつこさの精神病理 江戸の仇をアラスカで討つ人
    私を激しく勇気づける一文があった。読んでよかった。
    その一文とは↓↓↓

    人間は平等であるとされるが、下卑た人間、魂の汚れた人間は確実に存在している。

    この文章の何が私を勇気づけるのか。それは秘密。
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    ちょっと過激な語り口だが、全体からあたたかさを感じる。
    タイトルに合った本だと思う。

    100304
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    「こんなひともいる」な目線で読むのが一番。いろんな方法論・葛藤ありき、ドラマの中みたいにはいかないんだなぁ…て再確認させてくれる。
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    私は医療関係者でもなんでもないが、どういうわけか仕事として、精神科医や精神疾患をお持ちの方とお話をしなければならないことがある。そんなとき、すごく頭にきたり、納得できなかったり、落ち込んでいつまでも暗い気持ちになったりすることがあるのであるが、(相手に対してむかつくこともあるし、この本の187ページ...続きを読む
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    商売として医師をしていれば
     患者は 悪く言えば金づる。。。

    面倒な患者よりも 楽な患者の方がいい と思うの自然
    患者に良くなって欲しいと思う事もあれば
    この患者との関係を解消したいとも 思うこともある

    薬によって 症状をコントールしているとしたら
    それは 一生続く
    医者とも薬とも 一生続く関係...続きを読む
  • 心という不思議 何をやっても癒されない
    春日センセイが産婦人科医から精神科医になったワケにちょっと触れていて、ますます春日センセイが好きになった。この人の言うことは信用できる、と思う。
  • 不幸になりたがる人たち 自虐指向と破滅願望
    著者の狙い通り、グロテスクな読後感。

    「狂気にはなれず、健康にはならず、われらは神経症」 byロラン・バルト
    ・・・関係ないか。
  • 精神科医は腹の底で何を考えているか
    いい先生だなぁと思う人の本ばかり読んでいたので、ちょっと毒な部分を覗いてみた。
    いろいろな精神科医がいるものだ。人格を疑う人もいた。
    日常の出来事に著者はこんなことを思ってしまうだったり、見聞きした他の精神科医の話。

    中島らもは強い副作用が出ているにもかかわらず、ほぼ十年、同じ処方だったらしい。
    ...続きを読む
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    言われてみると、まわりにいるあの人やこの人は躁だったのね!?うつは気にとめるが躁はこれまで意識していなかった。視野が広がった感じ。なお、軽躁状態は理想的なのでは?それが病気でない限りね。
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    ウツほど身近ではないと思われがちな「躁」、実際ど真ん中「躁病」の患者は少ないらしい。
    しかし、一見ただの騒がしい人、怒りっぽくせわしない人、勘違いしてるナルシストなどを「軽い躁」「躁的な傾向を示す人格障害」「躁に近い性格の人」と考えれば、不可解なその行動が理解できるようになる(こともある)というのが...続きを読む
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    未来が予測不可能であることに対して自覚的であること

    内田さんは「中腰」の重要性を説いていたけど、
    要はその上での「準備学」が個々人で必要なのかなと思った。

    疫病利得って、そのまんま俺じゃないか!!Excuse!!!!
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    うつは、割りと自分も周囲も気付きやすく、また治療もし易いのだが、躁となると
    病気なのか、ちょっとハイテンションなだけなのか、見分けがつき難く、
    また治療も、症状にピタッと合う薬を処方するのが難しいそうです。

    この本を読むと、もしかして自分もあの時は、、みたいな
    気分になります。
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    躁の問題の最たるは、病気が人間の尊厳を損なうこと。
    躁病の理解が進んで、病人が病状にふさわしい治療を受けられますように。
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    大好きな春日センセイの本。躁の人も躁でない人も世の中にはたくさんいるわけで、どちらの人もあんまり傷つかず、楽しい人生が送れたらいいと思うんだけれど。
  • 問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~
    躁という病気を踏まえた上で世の中を改めて見てみると、これまで自分にとって理解できなかった事件の真相を垣間見れる気がする。しかし躁病の現実を知ると、やるせなさを感じずにはいられない。「正常」、「普通」とは何なのだろうか。